EVERY SATURDAY
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TOKYO GAS GROUP
LIFE IS A GIFT

10:10 - 10:40

この番組は、毎週、ある一人の人間の人生にフォーカス。誰もが知っている有名な
ワンシーンの裏にあったストーリーから、知る人ぞ知る隠された感動の出来事にも
クローズアップし、さまざまなエピソードや音楽とともに綴る30分間のプログラムです。

BACK NUMBER

2016.12.3

すみだ北斎美術館学芸員 根岸美佳

11月22日にオープンしたばかりの「すみだ北斎美術館」。今日は、この場所で学芸員をつとめる根岸美佳さんに、浮世絵師・葛飾北斎の作品に隠れるエピソードと知られざる素顔を教えていただきます。


「絵師としてデビューしたのが19歳になるんですけど、そこから60年位ずっと色々な絵を描いてきて、多分皆さんが奇抜だって言われるのは後半の70代以降の作品かなと思われるんですけど、富嶽三十六景だったり、諸国滝巡りだったり、そういった錦絵の代表的な作品の構図としてかなり変わったものがあるかなと、それで皆さん奇抜な構図をとっているとおっしゃるんだと思うんですけど。いつからそう思ってるかはわからないですけど、晩年の方に出した版本の方に、自分の思いを本のあとがきみたいなところに書いているんですけど、「70以前に描いたものは取るに足らないもの」と本人は言っていまして70過ぎてやっと絵の本質的なものがわかってきたと、いうようなことを書いていて、このままずっと精進していけば100歳超えたくらいに本当に生き生きした絵が描けると言っていますので、晩年に向けてずっと目標を置いてひとつずつクリアしていくみたいな生き方をしていたのかなと思うと、どんどん開花していくという側面があるのかなと思います。」

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