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2017.4.15
大友監督がメガホンをとった映画『3月のライオン』の前編が、現在公開中。後編の公開もまもなく控えています。
ヒット作品を世に送り出し続ける大友監督が、なぜ今回、将棋の世界を映画にしようと思ったのでしょうか。大友監督の視点で切り取った将棋の奥深さから、豪華キャストによる撮影秘話まで、たっぷり伺っていきます。
「僕のやり方っていつも長回しでやるから、例えば将棋の8時間があるとしたら、8時間の棋譜を作って、一応その棋譜を俳優たちにどういう勝負だったかを理解してもらって、そのうちの起承転結、ある勝負のターニングポイントになった4箇所くらいをその手を覚えてもらって、4ブロックをそれぞれ15分から20分長回しするんですよ。よーいスタート!そのあと15分、20分ずーっとカメラ回りっぱなしで、棋士を演じている俳優たちは、神木くんはじめ、うーんと考えながら、パシっと指していく。その過程で、自分が不利になる過程が来る。そしたらそこで、ちゃんと、え、まずいねとか、そこで感情が動く。それをひたすらじーっと撮っていくんですよ。
昆虫を観察するみたいに。まるで。で、はい終わりました、で次、もう一回カメラのポジションを変えて違うアングルで撮りますって言って、撮るっていう作業を延々と繰り返すわけ。そうすると、俳優たちはるろうに剣心のアクション以上に、撮影終わったあとはみんなクタクタ。蔵之介さんとかもタクシー乗り込む時、ガクッと腰が落ちそうなくらい、疲れていたんですよね。だからそのくらいの集中力で棋士たちは勝負している。そのリアルをちゃんと起こしていかないと、この映画の肝心の対局シーンのすごさ、緊張感は伝わらないなと思って、そういう演出方針でやってますね。」
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3月のライオン 公式サイト >