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2016.4.30
江戸時代中期、京都で活躍した天才絵師・伊藤若冲。現在、東京都美術館では、「生誕300年記念 若冲展」が開催中です。今日は、自ら編集長をつとめる雑誌『和樂』で、熱い情熱を持って若冲の大特集を組まれた高木史郎さんに伊藤若冲の画業と展覧会の見どころを伺います。
「若冲って今までちょっとおとなしい人物じゃないかって言われていたんですけど、実はそうじゃなくて、すごく男気に溢れていた。当時の文化人ともすごく交流が多かったみたいで、意外とフットワークが軽い絵師だったというのが最近の研究でわかってきたことなんですけど。若冲が生きていた時代って実は日本の博物学が花開いた時代だったんですね。なので、多くの知識人たちはヨーロッパの情報をけっこう持ってて、その知識人たちに若冲って、情報をもらってたんじゃないかって今の記録であったり推測されるところなんですけど。そうじゃないと、ベロ藍なんて絶対に手に入れられないものなので。いわゆるペルシアンブルーっていう、人工の青色があるんですけど、これが若冲が日本ではじめて使用したっていうことが分かったのも本当に最近の調査ではあるんですが。」
(番組内より抜粋)
「生誕300年記念 若冲展」
伊藤若冲(1716-1800)の生誕300年を記念して、初期から晩年までの代表作を紹介します。若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)が東京で一堂に会すのは初めてです。近年、多くの人々に愛され、日本美術の中でもきら星のごとく輝きを増す若冲の生涯と画業に迫ります。
生誕300年記念 若冲展
The 300th Anniversary of his Birth: Jakuchu
2016年4月22日(金)~5月24日(火)
東京都美術館