2023年05月10日

4月から始まった自転車ヘルメットの努力義務化について伺います。

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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自転車に関わる大きな変化として、
今年の4月から自転車に乗る全ての人に
ヘルメットの着用が努力義務化されました。

小林「これは被るように努めなくてはならない
というものです。実は世界でもヘルメットの着用を
義務付けられている顕著な例はオーストラリアです。
ヨーロッパでも、そうした動きがあったりしたんですが、
全部否決されています。
決定的に違うのは自転車が走る町の状況が、自転車に
とってハッピーではないからなんです。
というのも自転車が転倒したときに、頭を保護するために
ヘルメットを予防的に着用しなさいというのが、
欧米です。これが、日本の場合車にはねられる可能性が
高いから被れと言われてます。
(日本には)ヘルメットを被らなくてもいいような、安全な、
環境づくりが必要なんです。」

実際にヘルメットの着用をする場合としない場合を
比較した際に、致死率は2.6倍もの違いが出てくる
と言います。(※警察庁調べ)
自転車事故で亡くなってしまう方は年間約400人、
東京都内で起こる交通事故の半分は自転車が
絡んだものであると言います。

小林「(月曜日に紹介した)フランスの
低速交通まちづくりなんかを見てみると、
車が速度を落とせば、問題が解決するということが
わかってきました。ヨーロッパでは、車の速度を
落とし自転車と一緒に走っても大丈夫なことに
なってきました。2008年にWHOが出した論文で
人身事故における致死率について統計を出していて
30キロ未満だと交通事故の死者があまり出ないんです。
人と車と自転車が交錯する都心では車が30キロ以下に
なるようなトレンドになっています。」

今夜の選曲… Hurt So Good / Susan Cadogan

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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