2020年05月28日

【Podcasting 第685回】ノイハウス萌菜さん

今回のポッドキャスティングは、
5月25日〜28日放送分、
nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんです。


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2020年05月28日

6月1日から4日は…

株式会社「空と海」代表、兼頭一司さんをお迎えします。
「せとうちHolics」

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1971年愛媛県西条市生まれ。
東京大学経済学部卒業後、東京の大手印刷会社、
そして松下政経塾を経て、2008年に愛媛県弓削島へ移住され、
島の魅力を発信するプロジェクトや地域コミュニティの
再生をテーマに活動されていらっしゃいます。

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2020年05月28日

「のーぷら No Plastic Japan」の活動。洗って使えるストローとは?

nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ノイハウスさんは2018年に「のーぷら No Plastic Japan」を立ち上げています。
ノイハウス「始めたきっかけとしては、私の周りにも
プラスティックゴミが多いとか、
使い捨てのものが多いということに違和感を持っている人、
何か変えたいという人が多かったんですが、
その声を拾えるやり方がないなと感じて、
コミュニティを作りたいなというのがきっかけです。」
noplasticjapan Instagram

ノイハウス「ニュースなどの情報発信や
自分のライフスタイルにできるアイデア等を発信しています。
それ以外にステンレスのストローを使うことで、
1アイテムなんですけど簡単にゴミを減らせるよ、と。
きっかけのメッセージですね。もちろんその後に、
環境に対しての活動すごく色々あるんですけど、
私はその入り口を提供したいなということで、今運営しています。」
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↑『nue by Totoya』で購入したステンレスのストロー
細いものと太いものがあり、付属のブラシで洗うこともできます。

小黒「このストローは、オーダーして作ったんですか?」
ノイハウス「ステンレスストロー自体は海外でものすごく広まっていて、
何回でも繰り返して使えるステンレスが結構人気だと思います。」
小黒「以前日本で、マイ箸ブームってあったんですが、
残念ながら定着しなかった。
のーぷらのこのストローは手応えを感じていますか?」
ノイハウス「都内とかはいろんなお店で使っていただいてまして、
それ以上に『マイストロー』という新しいキーワードですが、
個人の方々が持つようになっているというのは増えています。
ただ、定着しない理由が個人にもありますが、
例えば、使った後でお店側が洗ってくれないとか、
そういう手応えがいっぱいあっちゃうと
使ってくれないのかなと。
雰囲気とかやりやすさはステイホルダーが
作って行かなきゃいけないなと感じています。
でもストローはタピオカブームと一緒に、
グッと上がったかなと思います。」

小黒「大量生産、大量消費、大量廃棄
という問題に真剣に取り組まないと、      
自分たちの生活が立ち行かなくなっていくことに、
気が付いている人は多くいます。
ノイハウスさんは、今後の活動で伝えたいことは?」   
ノイハウス「環境問題って、答えがあるものじゃないと思うんです。
プラスチックがいいのか、紙がいいのかとか
そういうイエスorノーみたいなものじゃないことが多い。
私は出来るだけ考え方というか、
100%いいものがないとしても、
どれが自分の中で1番いいのか考える、とか
という意識を広めていければと思います。
考えたり仲間と議論したりする、その繰り返しが
大事なんだと思っています。」

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「nue by Totoya」
〒151-0053 東京都渋谷区代々木5-60-2(Wonderland内)
今夜の選曲… IF I NEEDED SOMEONE / HOLLIES

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2020年05月27日

手間を省く、ゴミを出さない、無理をしない

nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

小黒「nue by Totoyaで購入してきた
数字が印刷された巾着袋があるんですが、
この袋に自分で入れるわけですか?」
ノイハウス「お店のコンセプトをご存知の上で、

お越しいただける方はいろいろな容器を持参いただくんですが、

万が一忘れてしまったという場合は、

お店でもオーガニックのコットンバックを販売しています。

目安で、例えばレンズ豆200gだと
この線までという可愛らしいデザインもあるバックです。
他には、ドネーション瓶という形で置いているのが
コミュニティの皆さんがパスタソースなどを
買った後の瓶…まだ使えるものを
蓋付きでお店に持っていきていただいて
私たちはそれを無料で提供しています。」

小黒「考え方の根本に、ゴミを出さないというのが
根強くあるんですね。」
ノイハウス「それが基本というか。
もちろん、
いろいろな段階でゴミが
出てしまうと思うんですが、
生産者の方々が
包装しなくていいという所で、

時間もお金も節約できますしお店に置くときも、
包装なしで置いていて、
そこの手間なども省けています。

最終的に消費者…例えば瓶にお豆を入れちゃえば、

帰ってきても棚に置くだけというか。
その手間がなく、ゴミが出ないってことは、

生活の豊かさに繋がるのかなってスタッフ全員で思ってます。」

小黒「オーガニックとかノープラスティックというと、

思想的に強制するような流れがあるんだけど、
暮
らしを楽しもうというのがベースにあるんですね?」
ノイハウス「私も個人的に思うのが、無理してやっていても、

自分も嫌だし周りの人も、そこまでしてやりたくないなって、
全然広がらないと思うので、
あくまで自分のライフスタイルに
合った形で
楽しみながら色々試してみたりするのが、

ゼロ・ウェイストという生活に繋がるのかなと
思っています。」

今夜の選曲… MICHELLE / DAVID AND JONATHAN

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2020年05月26日

「量り売り」 の文化…日本と海外の違いとは?

nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんをお迎えしています。

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小黒「オーガニックだと高いイメージがあるんですけど、
量り売りだとそういうことはないんですか?」
ノイハウス「量り売りが増えることで、私達の仕入れの部分から
もっとどんどん大きな量で仕入れて、
値段が下がるというのが一点あります。
また、今のNue by Totoyaの値段ですと、お塩とかは
普通のお店で買うよりも安いくらいです。
プラス信頼できる生産者と関係があるという意味では、
価値のある野菜にしては安いという理解です。
オリーブオイルもオーガニックのものをお店で買うよりは、
Totoyaで買った方が安いくらいです。
おっしゃる通り、高いっていうイメージはなくしたいなと思っています。」
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↑番組スタッフが購入してきた商品。
左からヨモギのパスタとドライフルーツ各種(マンゴー、パイン等)

小黒「Totoyaのコンセプトに同意した人が、
自分でお店を出したいって思ったら
どんなサポートが受けられるんですか?」
ノイハウス「現在、色々お問い合わせをいただいていて、
すでに食材を販売されているお店ですと
導入がスムーズなんですが、
個人でまだお店もないという方には、
これからオンラインでセミナーなど、
ノウハウを提供するという企画をしています」

小黒「ノイハウスさんが育ったドイツやイギリスでは、
量り売りの文化はまだ継承されてるんですか?」
ノイハウス「そうですね、例えば
野菜とかは選択肢があるというか、
スーパーでも個包装のものもあるし、
バラ売りのもの多いという形です。
日本では例えば、リンゴは全部包まれていて、
選べないというのが残念かなと思っていて。
昔だとお豆腐やお米を買う時に自分の容器を持って
量り売りで買っていたと思います。
そうした昔ながらのものでもあるので、
新しくておしゃれで手が届きにくいものではなく、
量り売りは昔からあるものなんだよ、っていうのは、
思い出す重要なポイントかなと思います。」
小黒「ソトコトを始めた頃、ドイツが1番環境問題に熱心で
ゴミ箱も分類するのに20個くらいあったんだけど、
今はどうなってますか?」
ノイハウス「ドイツも量り売りのお店は増えていて、
日本より一歩先ということですが、お店の数は多いですね。
それがライフスタイルに浸透しているというか、
コンセプト的には普通。パン屋さんに行っても自分の袋に
入れるのが当たり前だし、そこで戸惑いがない。
そういう意味では、意識は浸透しているかなと思っています」

「nue by Totoya」
〒151-0053 東京都渋谷区代々木5-60-2(Wonderland内)

今夜の選曲… THE FOOL ON THE HILL / SERGIO MENDES AND BRASIL'66

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2020年05月25日

量り売りを新しいライフスタイルへ

nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

昨年9月に代々木にできた、量り売りのお店「nue by Totoya」とは?
ノイハウス「去年9月にトライアルオープンを始めまして、
12月に公式オープンという形にさせてもらいました。
「nue by Totoya」はモデルショップとして
量り売りのコンセプトを広めるお店です。
売ってる食材は様々なんですが、全てオーガニックで、
全て1gから購入できるコンセプトです。
お客様にできるだけ、容器や入れ物を持っていただいて好きなだけ、
購入いただくシステムになっています。」

ノイハウス「お店は基本日曜日のみの営業ですが、
今、コロナの営業でオンラインでの発送もしていて、
それを金曜日にしていますが、基本は日曜日ですね。
「nue by Totoya」が開いていない時には、他のお店で、
量り売りができるところがございますので、日曜以外は
そちらを利用していただければと思います。」

小黒「お客さんは場所柄どういう人が多いんですか?」
ノイハウス「オンラインで見かけて、来てくれる方も多いです。
その中で学生さんとか、ご家族で来てくれる方とか、
結構幅広いと思います。
代々木公園の近くなので、これ何のお店だろうって、
発見してくださる方もいます。
小黒「リピーターもすでにいるんですか?」
ノイハウス「それこそ、「nue」のコミュニティじゃないですけど、
例えば食材で、このパスタってどうやって料理するんだろう、
って、レシピをシェアしたりして、コミュニティが
出来上がっているのでそれは嬉しいですね。」

「nue by Totoya」
〒151-0053 東京都渋谷区代々木5-60-2(Wonderland内)

今夜の選曲… AND I LOVE HER / BOBBY WOMACK

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2020年05月21日

【Podcasting 第684回】児玉博さん

今回のポッドキャスティングは、
5月18日〜21日放送分、
最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』が発売中。ノンフィクション作家の児玉博さんです。

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2020年05月21日

5月25日から28日は…

nue by Totoyaの広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんをお迎えします。

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ドイツ生まれのイギリス育ち。
4年前から日本で暮らし、外資系コンサル企業で働きながら、
2018年に「のーぷら No Plastic Japan」を立ち上げ、
ゴミ問題の現状やライフスタイルに関するコンテンツを発信。
代々木にあります量り売りのお店「nue(ニュ)」by Totoya」の広報担当でもいらっしゃいます

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2020年05月21日

大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した「堤清二『最後の肉声』」その取材の裏側とは?

ノンフィクション作家・児玉博さんをゲストにお迎えしています。
▷最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

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※今回はリモートでのご出演になります。

児玉さんは2016年に月刊文藝春秋で連載した『堤清二 最後の肉声」で
大宅壮一ノンフィクション賞を受賞され、後に加筆し単行本化されたのが
『堤清二 罪と業 最後の「告白」』です。
児玉「壮絶な話で、堤さんがインタビューは最初に
『児玉さん、1回1時間だけ貴方にあげるよ』というところで始まって。
清二さんの中でどういう心持ちの変化があったのか分からないんですけれども、
結局インタビューの回数が7回になり15時間近くになったんですね。
その中で語る堤家の恥部まで全部明らかに話していただきました。
その意味では、息のかかるところで話が聞けたのは本当に幸せな体験で、
身内の人に聞くと、1人の人に7回も会うことなんてなかった、と。
僕は毎回、インタビューが終わるたびに『児玉さん、もう一度やりましょう』
という言葉を聞くたびに嬉しくてたまりませんでした。
でも、なんで会ってくれるんですか?って聞いたら『じゃあ、会わない』って
言われると思って最後まで聞けなかったんですけどね…笑」

小黒「日本のノンフィクション作家の仕事ぶりを見ているとみんなチームで
やっているんですけど、児玉さんは何人くらいでやってるんですか?」
児玉「自分はもう1から10まで1人でやってます」
小黒「そうだよね?それがすごいなと驚いたのね。
それと、誰とは言わないけど、会って気に入らない人のこと、
徹底的に嫌な奴に書いてるよね!
それを皆さん探すだけでも面白いなと、正直な作家だと思います」

今夜の選曲… IF NOT FOR YOU / BOB DYLAN

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2020年05月20日

時代に翻弄される環境問題…経営者のビジョンの変化とは?

ノンフィクション作家・児玉博さんをゲストにお迎えしています。
▷最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

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※今回はリモートでのご出演になります。

小黒「児玉さんの著書で、元東芝社長の西田厚聰さんについて書いた
『テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅』読ませていただいたんだけど、
西田さんって海外で育ったからか、
当時、こんなに環境問題に関心のある
経営者っていなかったんじゃないですかね?」
児玉「後に東日本大震災の原発事故と一緒くたにされて、
かなり非難されることになるんですが……
西田さんが、原発導入に舵を切った大きな背景のまず一つは、
アメリカのオバマ・ブッシュの二政権続いた、地球温暖化対策の中で、
エネルギー対策として原発が見直されたということ。
西田さんは『+6℃ 地球温暖化最悪のシナリオ』って本が2008年に出るんですけど、
その原書をいち早く持っていて、
『児玉さん、これ読んでますか?』と聞かれて
『もちろん、読んでおりません』と答えたのを今でも覚えています。
環境への配慮、環境をどのように経営に取り組むことができるのか、
それ無くして今後の経営は成り立たないと西田さんは真剣に考えていました。
その意味では、東日本大震災があったりと、
時代に翻弄されてしまったのかなという思いは持っていますね。」

小黒「90年代終わり頃から、環境問題は大きなテーマになったんですが、
それ以前は、経営者が環境問題を意識したことなんて
なかったんじゃないですかね?」
児玉「日本は環境問題というより公害の方に目がいってました。
サウジアラビアの人に取材していると、
日本がどのようにして公害を乗り越えてきたのか
自分たちにぜひ、教えてくれと言われます。
そういう意味では、日本がまだまだ貢献できる分野はありますよね。

児玉「また図らずもこのコロナ禍で、色んな価値観が変わるだろうと…。
SDGsに関係してくるんですが、今、地方で働ける可能性が出てきてですね、
働き方改革の最たるものだなと言われ始めてるんです。
そういう意味で企業のあり様、あり方っていうのを見直すきっかけにもなってますし
一極集中していたものが、地方に分散していく。
地方っていうのは可能性の宝庫なので。
その意味では、違うフェーズの成長を
模索する準備ができたんじゃないかなと思っています。」

今夜の選曲… I SHALL BE RELEASED / BOB DYLAM

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2020年05月19日

『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』のお話から、時代の寵児と呼ばれる経営者とは?

ノンフィクション作家・児玉博さんをゲストにお迎えしています。
▷最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

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※今回はリモートでのご出演になります。

小黒「本の帯に「ヒルズ族の兄貴分と呼ばれた男」と
書かれているんですけど、
年齢も宇野さんの方が上なんですか?」
児玉「ヒルズ族と言われる、堀江貴文さんとか、藤田晋さんとかは、
ある意味才覚があれば、一夜にして億万長者になれるというのを
体現された人たちなんですが、宇野さんはそれより前の世代なんですよね。
宇野さんの時代は簡単には上場させてもらえない時代だった。
堀江さんや藤田さんが才覚で、一夜にして、赤字会社でも
上場できるぞっていう環境とは、丸っ切り違いました。
その辺が世代としても上になりますし、企業の見る視線、
社員を見る視線っていうのはちょっと違うのかなと思います。」

児玉「奇しくも、本が出たのが4月10日だったんですが、
まさにコロナウイルスで企業の活動が止まり、
社会活動が止まっているところで。
宇野さんって男前でスマートな印象とは裏腹に、
経営者としては逆境の連続。
そういう方の本を4月10日に出せた。

宇野さん自身も
『自分が苦難を乗り越えてきて、
今なんとかやらせてもらってる。
そうした、ささやかな経験や体験を、
多くの企業が苦境に立っている今、
伝えることができるのは本当にこの本の運命かもしれません。』
『この経験を1人でも多くのベンチャーの方に伝えることができれば』
と非常に好意的に取っていただけました。」

今夜の選曲… SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES / BOB DYLAN

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2020年05月18日

最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

ノンフィクション作家・児玉博さんをゲストにお迎えしています。
▷最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

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※今回はリモートでのご出演になります。

最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』が4月10日に発売になりました。
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児玉「この本は丸三年、取材にかかりました。
宇野さんを取材する前に、
ソフトバンクの孫さんの話を書いていたので、
ベンチャーには土地勘があったんですよ。
リーマンショックが終わって一年くらい経った後で、
とあるところで、宇野さんの会社が立ち行かないかもしれない、
追い詰められてしまって酒の飲み方が尋常じゃない、と聴きまして。
その時は、非常に痛ましい話だなと思って聞いていたんですが、
数年経った後で3社目の上場を果たしたというの聞きました。
宇野さんはフェードアウトしたものだと思っていましたので。
なぜ一度舞台から降りた人間が、また上場を果たせたのかなと…
…単純にそこを聞きたいと思ったのがこの本のきっかけですね。」

小黒「こんなあけすけに父親の話とか、
自分の失敗談とか話してくれるものなんですか?」
児玉「これは中々その…なんで話してくれたのか
分からない部分なんですが。
今回の本の表紙は宇野さんの写真なんですが、
彼の食い入るような目っていうのは、
『聞いてくれ』と訴えているようで、
自分はそれを真摯に受け止めますと思っていました。
時に、自分が手塩にかけた会社が切り売りされる、社員が自分の元を離れていく…
特に会社が切り売りされる時などは涙ぐまれてもいました。
印象としてはいろんなものに対して逃げない。
色んなものに立ち向かうぞ、という印象が非常に強いですね。」

今夜の選曲… THE MIGHTY QUINN / BOB DYLAN

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2020年05月14日

【Podcasting 第683回】新田知生さん

今回のポッドキャスティングは、
5月11日〜14日放送分、
株式会社向日葵設計代表で、建築家の新田知生さん。

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2020年05月14日

5月18日から21日は…

ノンフィクション作家・児玉博さんをゲストにお迎えします。
最新著書『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』

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1959年大分県生まれ。早稲田大学卒業後、フリーランスとして
取材や執筆活動を行い、月刊「文藝春秋」や「日経ビジネス」などで発表。
2016年、第47回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
主な著書に『堤清二 罪と業 最後の「告白」』
『テヘランからきた男 西田厚聰(あつし)と東芝壊滅』
『日本株式会社の顧問弁護士 村瀬二郎の「二つの祖国」』などがあります。

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2020年05月14日

『一緒に作り上げる』をコンセプトに、地域コミュニティを元気付ける活動とは?

向日葵設計・代表で建築家の新田知生さんをお迎えしています。

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※電話でのご出演になります。
小黒「奥様でいらっしゃる作家・コンセプターの杉浦愛子さんと、
Project AICHI を発足されていると言うことですが、これは?」
新田「私も愛子も愛知県生まれで、名前の命名のされ方も同じだったんです。
愛知で生まれたので、愛知の“知”を取ってそこで“生”まれるということで『知生』というんです。
愛子は、愛知県の“愛”をとってるということで。
2人で何かプロジェクトをやるときはこの“愛知“って名前でやろうかって
冗談半分でやり始めたんですけど。2人は全然違う性格なんですが、折り紙とオニギリの様に全然違うものがかけ合わさって、
何か新しいものを勢いでやってしまうというか。
そういう活動を続けていくと、自分もポジティブでいることができて、
人生がなぜか豊かな方向に行き始めて。去年、娘を授かったんです。
愛知県の“愛知“という名前をつけました。」
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【奥さんの愛子さんと一緒に】

小黒「デザイン折り紙『オリニギリ』から派生して次はどんなことを考えているんですか?」
新田「私がやりたいことは、みんなで集まって何かを食べたり、
楽しむということなんですけど、今それがやりにくい状況になっている。
この状況がいい方向に行った後で、どんどん積極的にやっていきたいと思っています。
2ヶ月くらい前から事務所にイベントスペースを作りまして、
そこにいろんな人を誘って、一緒に棚を作ったり、
イベントをやったりしていきたいです。
みんなで作り上げるスペースということで、周りの商店街の人も一緒にやってくれると
言ってもらえてまして地域コミュニティを元気つけられる様な活動を事務所の周りでやっていきたいなと思っています。」

今夜の選曲… SAVE THE LAST DANCE FOR ME / DRIFTERS

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2020年05月13日

誰でも簡単に作れるデザインおにぎり『オリニギリ』とは!?

向日葵設計・代表で建築家の新田知生さんをお迎えしています。

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※電話でのご出演になります。

小黒「新田さんは、これまでにも、一枚の紙を折り曲げてデザインして、中国の国際コンペで
一位を受賞されたことがある?」
新田「中国貴州省に立てた520メートルのタワーだったんですが、
一枚の紙から折ってデザインしていったんですが。
構造的に安定するのではないかとか、建材のコントロールがしやすくて
省エネに繋がるのではないかとか、お年寄りから子供までわかりやすく
愛される建築になるのではないかと提案して当選しました。」
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小黒「新田さんはそのアイデアが元になって、デザインオニギリ『オリニギリ』というプロジェクトで、グッドデザイン賞を受賞されています。」
新田「先ほどのタワーのデザインのスタディをしているときに、
偶然紙がおにぎりみたいな形に変化したんです。それがきっかけで、
『オリニギリ』というのは、折り紙をしたものを一度広げ、
その上にラップを敷いて海苔とご飯を平らに満遍なく敷いて
最初の形に折り上げるとおにぎりが出来上がるというものです。
512メートルのタワーのスタディの時にできたのが
1番最初にできた形なんですけど、
二つの山ができるもので、シェアという形なんです。」
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新田「今新型コロナの影響でご家庭にいることが
多くなっていると思うんですが、
家族のコミュニケーションや団欒が重要になっていると思うんです。
今ちょうど、配布プロジェクトというものを始めています。
江崎グリコとのコラボレーションで、幼児飲み物のおまけとして
5月31日まで配布しています。また、旭化成さんとのコラボレーションで、
保育園や幼稚園でのオリニギリの配布を予定しています。」

今夜の選曲… UP ON THE ROOF / DRIFTERS

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2020年05月12日

二枚の紙から発想した、巨大なバリアフリーセンター

向日葵設計・代表で建築家の新田知生さんをお迎えしています。

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※電話でのご出演になります。

小黒「新田さん、今年中国の深センの国際コンペに参加されて、
上位3社に残ったと聞いたんですが、これはどんなコンペだったんですか?
新田「13万平米という巨大な障害者福祉施設のコンペです。
障害者のリハビリや生活だけでなくて、
補助となる様なものを研究開発したり、
その企業をサポートするというものです。」
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【深セン創新創業障がい者福祉センター】

小黒「中国でのこういう国際コンペというのは初めてなんじゃないですか?」
新田「おそらく、世界的にも例がないものだと思うんですけど。
中国ではバリアフリーとかが遅れていると言われていたり、
障害者への対応があまり考慮されてない社会らしいんです。
深センという何か新しいことをやりたいという場所、そこでこう
もっと今の時代バリアフリーとかについて考えるべきなんじゃないかと
いうことで始まったみたいです」

小黒「今回も新田さんのコンセプトである紙一枚からできてるんですか?」
新田「自分でもどういう方向性に行くか分からない中で、今回は二枚の紙が
ダブルスパイラルで重なっているという構成の施設を提案しました。
コンペの要項に障害者と健常者を融合させて何か新しいものを作るという
テーマがあったんですけど、単純に同じ場所にいるというだけじゃなく、
設計者として空間で仕掛けを作ることができないかと思ったんです。
今回は二つのゾーンがあったんですけど、障害者の多いリハビリテーションゾーン、
と健常者の多いイノベーションゾーン。
この空間をダブルスパイラルで重ねるという提案をしたんです。
それぞれが重なって行き来ができるとか、お互いに見合えるとか、
そうしたことで新しい何か関係性ができると思ったんです。」
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【深セン創新創業障がい者福祉センター】

今夜の選曲… GET IT UP FOR LOVE / BEN E.KING

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2020年05月11日

『一枚から作り上げる』…多岐にわたる発想と建築

向日葵設計・代表で建築家の新田知生さんをお迎えしています。

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※電話でのご出演になります。

小黒「新田さんのデザインコンセプトが、
『一枚から作り上げる』これはどういうことなんですか?」
新田「私のデザインスタディは、必ず紙を折ったり切ったりするところから
始まるんですけど、勝手に手が動き始めるんです。
そして、ある形に自然とたどり着くというか…」
小黒「子供の時からそういうことして遊んでたんですか?」
新田「特にそうではなかったんですが、器用だなとは言われてました。」

小黒「新田さんが設計なさったもので僕たちが見れるものってないですか?」
新田「人形町に、Mad Monk Barというお店が
去年の11月に竣工したんですけど、
一升瓶を構造体にした、世界のお酒を陳列する棚があるんです。
今は営業していない状況だと思いますが、状況が良くなると見ることができます。」
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【Mad Monk Bar】

新田「あと、一年半前に浜松で
たけし文化センターという障害者福祉施設を設計していました。
その施設の長が久保田翠さんという方で、
健常者が罠にハマったかの様に入ってくる障害者福祉施設とかを
都心に設けて、ホテル業として障害者の生活を一緒に経験するという
そこはいつでもウェルカムという施設なので浜松に行かれることがありましたら、
そちらの施設は面白いかなと思います。」
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【たけし文化センター】

今夜の選曲… THIS MAGIC MOMENT / DRIFTERS

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2020年05月07日

【Podcasting 第682回】幅允孝さん

今回のポッドキャスティングは、
5月7日放送分、
有限会社BACH代表の幅允孝さん。

放送未公開部分を追加したポッドキャスティングです。

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2020年05月07日

5月11日から14日は…

向日葵設計・代表で建築家の新田知生さんをお迎えします。

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1971 年生まれ。九州芸術工科大学を卒業後、アメリカの大学       
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインにて学び、坂茂建築設計を経て、   
2014 年、向日葵設計を設立。国内外の公共建築からプロダクトデザインまで、   
様々な空間のデザインを手がけ活躍していらっしゃいます。

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2020年05月07日

Stay Home、お家で読むオススメの一冊

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。

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小黒「ぜひ、オススメの本を教えていただきたいんですが」
幅「そうですね、何冊かお持ちしたんですけど、
コロナウイルス関連で言うと、
『ウイルスのウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在』(みすず書房)
山内一也さんという東大の名誉教授の方が2018年に書かれた本なんです。
山内さん自身は、ウイルスの研究に関しては第一人者で、自身が天然痘とか
牛疫の根絶に参加するなど、50年以上現場でやってた方なので、
その方が第一線を退いてまとめられた一冊ですね。
すごく基本的なこと…例えば、ウイルスや最近の違いとかが
ちゃんとまとめてあります。
ウイルスは中空に浮いていると無生物に近いのが、
体内とか増殖できるところに入るとすーっと増えていく。
しかも増えるスピードが速いので、間違ったコピーが生まれて
変異が生まれやすい。
そういったウイルスの基本的な考え方はなにか、から
21世紀に入って発展したゲノム解析とかの最新の成果、
そういったことまで伝えつつ…しかも、文学作品とかとウイルスの関係とか、
研究書というより、読み物として面白く読んでもらえると思いますね。」

小黒「せっかくこうだらけた時間があるから、もっとだらけることができる様な
本があれば…」
幅「これですね。
大橋裕之さんの『音楽』(太田出版)という漫画を持ってきました。
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これ実は2020年の1月にアニメーション映画にもなったんですが、
あるヤンキーの男の子がある日、音楽に目覚めて、やめるっていう…
までを書いたお話なんですが。
大橋裕之さんという作家の方が、僕がすごく好きな作家で。
とにかくダメな人間を書かせたら、日本一と言いますか。
人間の良き所と言うよりは、暗がりとか、やろうと思っても一歩踏み出せないとか、
言おうと思っても言えないとか、そういうものが凝縮している。
それが悪意とかでなく、純粋ゆえに踏み出せない一歩とか言うものを書く作家なんですけど、
ダメな人間を描きながら、人間の深淵にタッチしてくれる感じは常にあって。
今、なるべく努力して無為な時間を過ごそうと多いと思いますので、
そう言う人には、大橋さんの漫画はちょっとカッと晴れるものがあると思います。」

今夜の選曲:STOP THAT TRAIN / SPANISH TOWN SKABEATS

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