2021年06月10日

【Podcasting 第738回】武井みゆきさん

今回のポッドキャスティングは、
6月7日~10日放送分、
映画配給会社・ムヴィオラ代表の武井みゆきさんです。

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2021年06月10日

コロナ禍と映画の配信事業について伺います。

映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー昨年からのコロナ禍で
ムヴィオラもさまざまな対応を
強いられたかと思いますが…。

武井さん:突然の感染拡大で
今後の不安が大きかった時期に
配給会社20社くらいが集まって
Help! The 映画配給会社という
緩やかなグループを作って、
配信を始めたんですが、
昨年の秋に終わったんです。
でも、今、また変異株などが
あるのでまた何かを始めなくては
というのがあります。
現状は、今目の前に後悔が
迫っている作品でいっぱいで
なかなか準備はできていないです。

小黒:配給会社っていうのは
常に新しいものを探し続けないと
回っていかないものなのですか?

武井さん:日本の配給会社って
買ってから後悔するまですごく
時間が長いんです。
ムヴィオラでも2022年の
春くらいまでは作品が
あるんですが、
その後の作品を探している
タイミングですね。

小黒:今、武井さんが一番注目
している海外の映画作品って
あるんですか?

武井さん:注目という風には、
国で考えることはないんですが、
中国の若い監督が出てきているな
ということがありました。
映画ってその地域の何かの
動きとはまってワッと
花が咲くことがあるんですよね。
グー・シャオガンっていう監督の
初作品「春江水暖 しゅんこうすいだん
という作品をムヴィオラでも
配給しました。彼みたいな
監督が出てくるということで、
今、中国という映画界が
持っている力をすごく感じました。

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2021年06月09日

映画「ブックセラーズ」の見どころ、まだまだ伺います。

映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー今夜も映画「ブックセラーズ」の
見どころについて伺っていきます。
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小黒:映画を見させていただいて
少し気になったのは、非常に希少な
本のをことを出版界では希覯本と
いうんですけど、なんで映画は
希少本となっているんですか?

武井さん:最初すごく考えたんです。
まず、相当本に馴染みがある人じゃ
ないと読めない!
ということで、毎回ルビを振るのも…
と思ったり旅をする紀行とも
重なってしまったり。
あと、調べていくと希覯本と呼ぶ
のに日本にはルールがあって、
何時代から〜みたいな形なんです。
英語のRare Booksとは意味が
またズレてしまうんです。
それで、日本語的に誰でも
読めるということで希少本に
しています。

小黒:意訳だけど一般の人にも
わかりやすく…ということですね。
あと、この映画を神田の古本屋街の
店主にも見せようとは思いません
でしたか?

武井さん:実は結構見てくださって
いますよ!あの映画の中に、
陽炎書房さんというお店の
佐藤さんという方が写真で
出ています。
その方なんかは、あの映画に
出ている人の中にとてもご友人が
多いということもあります。
また、パンデミックになる前の
自分たちのつながりがよく出て
懐かしかったな…と言っていました。
それと、自分たちの仕事って
やっぱりいいものだなと
言っていた方もいらっしゃいました。

小黒:映画の中で、靴屋の若い夫婦が
出てきてこれから本屋になるんだ、
と言っていましたよね?
彼らは本屋をやることに全然
悲観的になっていなかった。
他のおじさん達がネガティブに
なっていくのに、あっけらかんと
靴屋を本屋にしていて…。

武井さん:やっぱりどこの業界も
あると思うんですが、長い経験を
持っている年齢が上の人ほど
悲観的になってそうでない人は
すごく未来を感じている。
映画の中のセリフで
「年上の世代達は悲観的だけど、
私は大丈夫!アイディアが
たくさんあるから!」と
あの言葉を聞いて私も
映画もまだまだいけるんじゃ
ないかなと、勇気づけられました。

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2021年06月08日

現在公開中の映画「ブックセラーズ」 について伺います。

映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

武井さんの会社ムヴィオラが
配給している映画「ブックセラーズ」が
全国公開中です。
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武井さん:映画の起点になっているのは
『NewYork Book Fair』という
古書のフェアです。そこに集まった
アメリカ、それから世界のブックセラー
達が自分たちの自慢の古書を
持ち寄って売買するというフェア
なのですが、そこに集まってきた
ブックセラー達、1人1人を
追っていくというスタイルの
映画です。
ブックセラーと言っても
お店を持っている人や、お店がない人も
いたり、フェアは一般の人も
参加出来るのでそこに現れた
有名な作家など……色々な人たちに
本をめぐる話を聞いていく
ドキュメンタリー映画です。

小黒:そもそも武井さんがこの
『ブックセラーズ』を見つけて
きたのは、どういうきっかけが?」
武井さん:実はこの映画、買う前に
スクリーンで見ていないんです。
映画を探している時に、
New York Film Festivalの
出品作をチェックしていた所、
この映画のタイトルが目に入りました。
出演者としてフラン・レボウィッツという
作家の名前もあって、以前彼女の
本を読んだことがあったので、
興味が湧いて制作会社に
コンタクトを取ってパソコン上で
初めて見ました。

小黒:この映画はニューヨークでも
話題になったんですか?
武井さん:ニューヨーク映画祭では
話題になったんですが、公開が
翌年になり、さらにはコロナの
パンデミックもあり、普通の
商業公開としてのタイミングには
恵まれなかったんです。
なので、監督が日本では映画館で
見れるということになって、
とても喜んでいました。
やっぱり今、本に関わる人たちが
電子書籍が出てきた中で、
紙の本がどうなるんだろうと、
考えられると思うんです。
でも。個人でお店を開いている
ブックセラー達が、ニューヨーク
でも出てきている。
必ずしも紙の本が悲しむような
未来ばかりではないという所も
見えてくる映画だと思います。

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2021年06月07日

独立系映画配給会社の設立と運営について伺います。

映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

武井さん「会社名を考えている時に
上手い言葉が浮かばず、一番自分が
好きな言葉にしようと思い
『ムヴィオラ』という名前にしました。
実は『ムヴィオラ』というのは
アメリカの編集機の会社の
名前なんです。当時、その会社が
デジタルの時代への対応が
追いつかず倒産してしまう
という話を聞いて、その名前が
なくなってしまうのは悲しいなと
思って付けました。
…ただ、その会社は蘇ってしまって。
今も、スピルバーグ監督などが
愛用しているということで
有名になっています。」
2000年に会社を立ち上げた時には
映画の宣伝だけをしていました。
宣伝している映画で6、70本。
配給した作品も60本を
超えています。」

小黒「映画の配給会社ということで
武井さんご自身の人柄で
映画の配給も決められると
思いますが?」
武井さん「自分がこういう映画が
好きなのだというのが、20年
かかってわかってきた感じも
するんですが、今は観た時に
何かが自分の中で動いた
感じがする映画を配給する
ようにしています。
やっぱり一番いいのは見た時に
何かがワッっと、感じた映画を
選ぶこと。そうすると、
ものすごく頑張れるという事も
わかってきた気がします。」



小黒「自分の同世代に向けてとか、
若い人に向けてとか…マーケットを
考えると思いますが、今はご自身の
感動で動いているんですか?」
武井さん「まずは見た時の感動が
先に残して、その後から考えます。
ただ、考えてダメでもやるものも
ありますね。
やっぱりどこかで楽しい事とか
好きなことをやっている感じが
ないと続かないので時々混ぜています。」

今夜の選曲…PAPAYA / DAVID ULLMANN 8

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2021年06月03日

【Podcasting 第737回】フランツ・ヴァルデンベルガーさん

今回のポッドキャスティングは、
5月31日~6月3日放送分、
ドイツ日本研究所・所長のフランツ・ヴァルデンベルガーさんです。

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2021年06月03日

6月5日の「世界環境デー」を前に…というお話伺います。

ドイツ日本研究所・所長、
フランツ・ヴァルデンベルガーさんを
お迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー6月5日は世界環境デーです。
環境立国のドイツで
近年変化したことを
お聞きしました。

フランツさん「ドイツは脱原発を
決めたとよく日本では言われます。
が、そこまで大きな決断では
なかったんです。
ドイツは日本と同じ様に40年間の
原発の活動を保証しています。
ドイツの一番新しい原子力発電所は
1982年にスタートしているので、
2022年で活動は終わるんです。
1982年以来新しい原子力発電所は
作られてないので、別に問題は
ないんです。
原子力に対して、日本はドイツの
事例を参考にするよりも、原子力の
コストを改めて議論した方がいいです。
経済産業省は原子力が安いという
数字を出しますが、そのコストには、
事故のコストや廃棄物処理の
コストが入っていないんです。
そういうコストの計算はおかしいです。
全てのコストを考えれば、
原子力発電も本当に高いんです。」

ーーコロナ禍が治った後で、
海外から来た人たちに、
日本のいいところをもっと
知ってもらうためには…?

フランツさん「日本は海外に
いいところをアピールするのが
下手です。
僕がよく友達にいうのは、
日本の文化というのは
『Sophistication with understatement』
だと説明します。
日本は本当に優れた文化を
持っているけどあまり
アピールしない。
アピールしないことも
文化の一つですね…。
そこを海外の人にも
評価してもらいたいです。」

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2021年06月02日

フランツさんが感じる、変わらない日本の企業と働き方とは?

ドイツ日本研究所・所長、
フランツ・ヴァルデンベルガーさんを
お迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーILO(国際労働機関)が掲げて 
2015年国連が採択しSDGsにも
組み込まれている『ディーセントワーク』
…Decent work /働きがいのある人間らしい仕事、
というものが注目されています。

小黒「この考え方はドイツでは
昔からやっていましたよね?」
フランツさん「国連は開発途上国を
対象にしていると思います。
ディーセントワークは日本や
ドイツでも課題になっていますが、
一般的ではないと思います。
外国に進出している企業に、
その地域でディーセントワーク
ができる様義務つけています。
例えば、最近日本の
コーポレートガバメンスの
中にも人権を守るという
条件を入れる動きが
あります。」

小黒「日本では最近副業に
ついても推奨する様に
なりましたがドイツでは
どうでしたか?」
フランツさん「副業は
昔からあります。
主な仕事は夜まで続くと
副業とかは考えられません。
ドイツは労働時間を
厳しく守っているので、
朝早く7時からスタートすると、
16時〜17時で終わって、
残りの時間で他の仕事が
できる様になります。
ただ、ドイツ人は自由時間を
大事にしているので、
家族との時間など
コミュニティの時間を
そこに使おうとしています。」

小黒「長い間日本を研究
しているフランツから見て、
日本の企業は変わりましたか?」
フランツさん「昔は、
とても成功した人が多く、
そうした人たちが今企業の
トップにいます。その人達は
抜本的な改革はやり辛い。
日本企業は相変わらず
終身雇用制をとっている。
コアの従業員の割合は
少なくなっても企業は
家族であるということは
相変わらず強いです。
一括採用や就職活動が
大企業で重視されている。
それが変わらない限りは、
日本企業の在り方や
文化は変わらないと思います。
日本は企業だけでなくて
学校もそうですよね。
日本の育て方は
”組織の人間である”という
そして”組織は一つだけ”という
考え方が強いと思います。
ドイツは学校はお昼までで、
その後は民間のクラブで活動
します。それは学校とは
別の組織…そこに参加すると
いうことは子供の頃から慣れて
いて、企業に入ってからも
そういう文化はあまりないです。」

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2021年06月01日

日本のイメージ と 女性の活躍、そして国民性について伺います。

ドイツ日本研究所・所長、
フランツ・ヴァルデンベルガーさんを
お迎えしています。
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ーー今のドイツの若者たちから
見た日本のイメージとは一体
どんなものなんでしょうか?

フランツさん「ドイツの若者
たちだけじゃなく、世界中の
若者たちは日本に対しての
関心が高いと思います。
アニメ文化やゲームや漫画…
昔は柔道やマーシャルアーツ
などでしたが、今はもう
新しいエンターテイメントに
関心がありそうです。
日本のデザインや庭園も
関心が高いと思いますね。」

小黒「最近の日本は
国会議員に女性を増やそうと
しているんですが、ドイツ
では、メルケル首相に代表
されるように女性議員の
進出は進んでいるんですか?」
フランツさん「政治分野に
おいてドイツの女性は
すごく活躍しています。
地方政治でもトップに
女性が何人かいます。
今度、次の緑の党の党首は
女性になります。
ただ、他の分野は日本ほど
ではないけど遅れています。
企業のトップに女性が
就くのはスカンジナビアや
フランスなどに比べて
遅れています。」

ーードイツと日本は、
どちらの国民も「勤勉」
というイメージがあると
思いますが…実際のところ
どうなのでしょうか?

フランツさん「勤勉そうな
イメージもあると思いますが、
両国の一番大きな違いは、
ドイツ人は成果を重視します。
どんなに頑張っても結果が
悪いと評価はされない。
日本は成果より仕事の
在り方や過程、頑張る精神等
がんばることを重視しています。
ドイツには『頑張ってください』
という表現があまりないんです。
『いい成果になる様に』と
いっています。
日本は”出来るだけ頑張る”
というイメージが強いですよね。」

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2021年05月31日

日本を多面的に研究する在日ドイツ人から見た「日本」とは?

ドイツ日本研究所・所長、
フランツ・ヴァルデンベルガーさんを
お迎えしています。
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ーーまず、ドイツ日本研究所とは、
どんな研究をされている所
なのでしょうか?
フランツさん「1988年にドイツ政府が
設立した日本を研究する学際的な期間
です。私で4代目の所長になります。
研究テーマは研究員にそれぞれ
あるんですが、今のテーマは
『リスクとチャンス』
主な課題は社会科学や経済学など…
幅広い分野から日本の直面している
課題を多面的に研究します。
僕自身は、経済学者なので、
今は主にコーポレート・ガバメンスや
生産性の問題…昔で言うと
アベノミクスについても研究
していました。」

小黒「そもそもフランツが
日本に興味を持ったきっかけは
なんなんでしょう?」
フランツさん「私は17歳から
19歳までドイツ政府の奨学金で
ウェールズの国際カレッジに
通うことができました。
そこでは40か国の学生が
来ていて、そこで日本人の友達が
できました。卒業後はぜひ日本に
行きたい!と思う様になり、
大学生時代に得たお金で
日本に来ました。
そのときは、全然日本語が
できなかったんですが、
非常に印象的だったんです。
と言うのもその前にヨーロッパの
色々な国に行っていたのですが、
異文化的な体験はなかったんです。
日本に来て初めてカルチャー
ショックを受けました。
人間関係の雰囲気とか…
普通のお店の店員さんの態度
とか、街の環境とか…
やはり雰囲気は違うと
当時はすごく感じました。」

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