2016年06月30日

シリアの惨状が映された、ドキュメンタリー映画。

考古学者の山崎やよいさんをお迎えしています。

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内戦の惨状を、シリアの人々が携帯などで撮影し
youtubeにアップしたものを、パリにいる
シリアを離れた映画監督が1本の映画にした、
ドキュメンタリー映画『シリア・モナムール』

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2014 - LES FILMS D'ICI - PROACTION FILM

この映画は、2014年カンヌ国際映画祭で称賛され、
2015年山形国際ドキュメンタリー映画祭で優秀賞を
受賞しています。

実際にシリアで生活されていた山崎さんは、
この映画を見て、複雑な思いだったそう。
「爆撃された黒焦げになったお皿とか、
 普通の家の裏庭の草を、そこに垂れてる露を、
 私、知っているって。望郷の念を持つんです。」

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2014 - LES FILMS D'ICI - PROACTION FILM

さらに、現地からのメッセージにも、
大丈夫としか返せない、空虚なコミュニケーションを
突かれたようにも感じたとか。
「私は、幸せな時しか知らなくて、、、
 その時の幻影を追っていて。
 中にいる友人たちの苦しみを、
 分かっているよって言いながら、実は分かっていない。」

ドキュメンタリー映画『シリア・モナムール』は、
2016年5月下旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開です。

今夜の選曲:SOMETHING IS HAPPENING / FAIRUZ

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2016年06月29日

日本人にも合うシリアでの食生活と、土器片の面白さ。

滞在されていたシリア・アレッポでの食生活、
考古学者の山崎やよいさんには合っていたそう。

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「お客様を大切にする文化なので、街にいって、
 4日目くらいには、今の主人の家に招かれて。
 すごいご馳走が出てきました!
 ぶどうの葉でお米とお肉を巻いて、
 酸味のあるスープで煮る料理があるんですけど、
 ものすごい美味しかったです!」
お米を使ったお料理も多く、
日本人にも抵抗の無い食生活だったとか。

最初の数年間は、ユーフラテス川流域、
現在のトルコ国境の南20キロほどの遺跡を
発掘されていました。約6500年~7000年前の
ウバイド期のものだそう。

「みんなが注目する、煌びやかなものが出れば
 嬉しいなとは思うでしょうけど(笑)
 でも土器片がポロポロ出て、
 その土器片語ってくれるのが面白いので。
 どんなツタンカーメンの黄金よりも
 土器片1個1個が貴重なものだと、今でも思っています。」

今夜の選曲:DIA’ANOU / FAIRUZ

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2016年06月28日

中世の石畳、建築が残る街並み。シリアに魅せられた理由とは?

考古学者の山崎やよいさんを
中学高校時代で、歴史を勉強するなかで、
楔形文字などがあるメソポタミア文明に
より興味を持たれたとか。

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その後、広島大学に入学されましたが、
エジプトなどの研究は殆ど無く、
日本の考古学の研究が多かったそう。
土器片などを掘る作業をしていたのだとか。

1989年に、メソポタミア近辺を実際に見たいと、
奨学金を受け取り、2年間の予定でシリアへ渡航されました。
「でも、、、ミイラ取りがミイラになった、というのは、
 まさに私のことで(笑) それから、2012年まで、
 行きっぱなしになってしまいましたね」

現地で、博物館の学芸員をされている方と意気投合し、
ご結婚もされた山崎さん。
滞在していたのは、シリア・アレッポでした。
「のんびりとした、街でしたね。
 今はもう破壊されてしまっていますが、
 13世紀とかの石畳、建物が残っていて。
 とにかく人が優しくて、街も中世の名残があって。
 スークという市場では、人懐っこい商人たちがいて、
 いきなり行っても昔から知っているような、
 リラックスできる街でした。」

今夜の選曲:KIFAK INTA / FAIRUZ

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2016年06月27日

文明の十字路、シリアの研究。原体験は、小学生の時のツタンカーメン展。

考古学者の山崎やよいさんを
お迎えしています。

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山崎さんが研究されているのは、
文字が生まれる紀元前3000年前後、
さらにはそれより前の時代の
村から街へと生活形態が変わっていく時期です。

シリアは、”文明の十字路”と言われ、
様々な文明の滅亡、出現を繰り返した場所なのだとか。

山崎さんが考古学者を目指したきっかけの1つは、
小学校低学年の時に京都で見た”ツタンカーメン展”。
「金でキラキラとして綺麗だけど、なんか破れてて。
 まだ古いということは理解していなかったですけど、
 その時に、よく分からない好奇心がそそられて、
 ちょっとした体験です。今でも思い出しますね。」

今夜の選曲:YOU CAN FORGET / FAIRUZ

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2016年06月24日

6月27日から7月1日は

考古学者の山崎やよいさんをお迎えします。

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シリアでの遺跡発掘、
伝統的刺繍「イブラ・ワ・ハイト」のお話、
たっぷりと伺います。

◾︎プロフィール◾︎
1958年生まれ京都出身。
1989年より、シリアで考古学の研究、発掘調査、
神殿遺跡修復事業に携わり、JICA(国際協力機構)の活動や、
シリア国立アレッポ大学考古学科講師などを務めたのち帰国。
現在は、テレビの取材コーディネーションや通訳として活躍、
またアラビア語で「針と糸」を意味する「イブラ・ワ・ハイト」
の活動もされていらっしゃいます。

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2016年06月24日

【Podcasting 第486回 】中野修二さん

今回のポッドキャスティングは、6月20日から6月24日放送分、
株式会社 Good Try JAPAN 代表取締役の中野修二さん。

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2016年06月24日

子供の意識と未来を変える、シリコンバレー9日間の旅。今後は?

中野修二さんが代表取締役を務める
株式会社 Good Try JAPAN は、創業して2年!

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今後は、シリコンバレーのプログラムだけでなく、
世界各地で授業を行えるような、世界展開も考えているそう。
「世界は学びの宝庫だと思っているので!
 世界を見ることで、より日本の面白さも理解できると思います」
短い期間でも、インパクトのあるものと
出会えることも、大切のようです。

中野さんがお持ちの資格、キャリア・コンサルタントは、
今年4月から国家資格になりました。
「今は大人も、自分の将来について悩んでいる人も多くて、
 そういう方々のメンターとなってお話する役割です」
中野さんは、社会人や大学生と話す機会が多い中で、
“自分は本当は何がしたいのか”と考えられていないと感じるそう。

人のためになる様々な活動をされる中野さん。
「劣等感がコアにあって、それを見返すために
 誰かの役に立って認めてもらいたいっていうのが
 根底にあるような気がします(笑)」

今夜の選曲:A LITTLE BIT ME , A LITTLE BIT YOU / MONKEES

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2016年06月23日

日本で体験できないことが詰まった9日間。未来が変わった子供たち。

中野修二さんが代表取締役を務める
株式会社 Good Try JAPAN では、
今年もプログラムへの参加者を募集しています。

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7泊9日で構成されるプログラムでは、
日本では体験できないことが詰まっています。

Googleの本社、スタンフォード大学、
ヨセミテ国立公園など、様々な場所に行ったり、
失敗に寛容な文化があるシリコンバレーで
世界で活躍する日本人の先輩たちと話が聞けます。
さらに、現地の学生たちとコミュニケーションをとり、
毎日参加者同士で振り返り、アウトプットを行い、
様々な視点を知る、という経験もできます。

このプログラムは、次回で4回目。
今までの参加者で、一番変わったのは
おとなしい性格だった、中学3年の男の子。

「様々な話を聞いていて、その子が勇気を持って、
 ”自分の意見が言うのが苦手なんですが…” って質問したんです。
 そしたら、その話し手の方が、”出来てる、それでいいんだよ”
 って言ってくれたのがきっかけで、彼は劇的に変わりました」

その後、彼は帰国して、アメリカの高校に進学を決意!
「日本に帰ってきたタイミングで話をしたら、
 “1年間、英語喋れなくて辛かったけど、
 自分で決めたから頑張れた”って言ってくれたんです。」

今夜の選曲:I WANNA BE FREE / MONKEES

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2016年06月22日

世界で感じる、若者の積極性と英語力。大学生からのスタートではもう遅い!

株式会社 Good Try JAPAN 代表取締役
中野修二さんは、株式会社リクルートに
在職されていた時から様々なプロジェクトをされていました。

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例えば、大阪地域活性プロジェクト。
「お金という形ではなく、マーケティングや
 課題解決能力などで地域に貢献するというものでした」
他にも、バングラデシュのNPO、グラミン銀行を
休暇をつかって訪問されたこともあったとか!
「彼らがやっているマイクロファイナンス(小規模金融)、
 という支援の方法を見て、人々の生活を支えることで
 未来を広げる方法があると知って。大きな学びでした」

中野さんは32歳で、トロント大学に留学。
ビジネス英語の勉強をされていたそう。
その時、海外の学生たちの積極性に驚いたそう。
「単語間違っているのに、どんどん発言するんですよ。
 日本の僕たち含めた学生たちは、コメント無し、、、
 この世界との差に圧倒されて、強烈な課題感を持ちました」

このような体験が、株式会社 Good Try JAPANの
活動に繋がっていきました。
ただ本来は、大学生を対象にした、
海外でのインターシップ事業を企画していたそう。
「でも、現地の会社で話をしたら、日本の大学生は
 積極性ないし、英語喋れないし、来てくれても意味無いって
 言われてしまって、、そうか、大学じゃ遅いのか!って。」
大学よりも前の段階から、意識の変えられる機会を作ろうと、
現在のプロジェクトへと変化していったそう

今夜の選曲:LAST TRAIN TO CLARKSVILLE / MONKEES

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2016年06月21日

劣等感から生まれた!自分らしさを求める挑戦の数々。

中野修二さんが代表取締役を務める
株式会社 Good Try JAPANは、中学生、高校生に
社会に出ることを考えるきっかけを与える
プログラムをされています。

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中野さんご自身は、もともと劣等感の塊だったそう。
「2つ上の兄が、とても優秀で。その兄と比較して、
 なぜ自分はできないんだろうと思っていたんです。
 でもある時、自分は兄と比較しても意味がなくて、
 違うところで強みを発揮すればいいんだと思った時、
 楽になった、という経験があります。」

そんな中野さんが、大学で分子生物学を専攻されたのは
医療に関わりたいという思いから。
「そもそも自分に研究に向いていないというか、
 全然ワクワクしてないなっていうことに気づいて(笑)」
その後、株式会社リクルートに就職されました。
「会社の中でそこそこ認められるとこまで行ったんですが。
 ここでいいのだろうか、という疑問が湧いてきて。
 在職中に色々挑戦していきましたね」

今夜の選曲:I’M A BELIEVER / MONKEES

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2016年06月20日

9日間の旅で、子供の意識と未来が変わる!

中野修二さんが代表取締役を務める
株式会社 Good Try JAPAN は、中学生、高校生を対象に
「世界で自分の将来を考える旅」を提案されています。

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7泊9日で行われるシリコンバレーへの旅では、
自分が何をして生きていきたいか、
考えるきっかけを与えるようなプログラムになっているそう。
「最初は、効果が出るのは先かな、と思ってましたが、
 やってみると、子供達は3日くらいで変化をしていきます。」

社名である”Good Try”には、共に立ち上げた
メンバーの想いが詰まっている、と中野さん。
「彼がシリコンバレーに行った時に、衝撃を受けたことがありまして。
 それは、失敗した時に、”Don’t Mind =気にするな”ではなく、
 ”Good Try! =いい挑戦だ” と挑戦自体を褒める文化です。
 これは日本には無いなっと。
 この意識を日本に植え付けられたら、キャリアに対しても、
 もっと前向きに挑戦できるんじゃないかな、と思ったんです」

今夜の選曲:DAYDREAM BELIEVER / MONKEES

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2016年06月17日

6月20日から6月24日は

株式会社 Good Try JAPAN 代表取締役
中野修二さんをお迎えします。

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新しい形の教育プログラムとは?たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1981年生まれ 茨城県出身。早稲田大学理工学部、
さらに同大学院で分子生物学を専攻され卒業後、
株式会社リクルートに入社。リクナビやゼクシィの営業、
新規事業企画などに携わり、2014年に、
Good Try JAPANの創業に参画され、
2015年代表取締役社長に就任されていらっしゃいます。

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2016年06月17日

【Podcasting 第485回 】大平貴之さん

今回のポッドキャスティングは、6月13日から6月17日放送分、
プラネタリウムクリエイターの大平貴之さん

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2016年06月17日

人間は不可能は証明できない!

プラネタリウムクリエイター大平貴之さんは、
国内外で多くのプラネタリウムを製作されてきています。

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宇宙への興味はあり行ってみたいものの、
宇宙飛行士になる、という欲はないそう。
「狭き門だし、他の人と競争するのは全く得意じゃないですし。
 誰もやっていないものをやる方が、合ってます」

そんな大平さんの著書には、
”人間は、可能を証明できるが、不可能は証明できない”
という信条が書かれています。
「不可能ってたくさんあると思うんですけど、
 あるものを不可能っていうためには、
 世界をつくる全ての物理法則を知り尽くさなきゃいけない。」
現代も発展途上であるため、1000年後にどんなものが出来るのかは
見分ける事は出来ない、という意味なのだそう。

夏休みには、世界最高解像度の「12K MEGASTAR-FUSION」の
上映会が千葉県立現代産業科学館であります。
(8/12(金)~8/31(水)まで)
7月末までの土日には、埼玉県・坂戸児童センターで
「MEGASTAR-FUSION」の上映もあります。

子供の教育についての講演依頼も多いという大平さん。
「子供の物理離れを感じますけど、
 でも、社会とか大人の問題のような気がします。
 先生や親御さんに向けて話す事の方が意義を感じますね」

今夜の選曲:SECTION XI / STEVE REICH

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2016年06月16日

元宇宙飛行士の毛利衛さんとの繋がりとは

プラネタリウムクリエイター大平貴之さん
スタジオにお迎えしております。

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家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」は、
世界で100万台の売り上げを誇っています。
日本以外では、主にヨーロッパでの売り上げているそう。

2012年に開発した「MEGASTAR-FUSION」は、
現在「かわさき 宙と緑の科学館」に常設設置されています。
こちらは、星の数を売りにしていたプラネタリウムとは異なり、
1つ1つの星の点灯を選べたり、景色と星の融合が可能になるなど、
新しいプラネタリウムになっています。

日本科学未来館でイベントを行う時に
元宇宙飛行士の毛利衛さんと出会った、大平さん。
「初めてご覧頂いた時、宇宙から見た星空そのものだって
 言ってくださったんです、表向きは!
 その後に、ちゃんと、ここは違う、まだまだだぞって
 言ってくださって。」
これが、JAXAと共同研究をするきっかけになったそう。

今夜の選曲:SECTION VI / STEVE REICH

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2016年06月15日

プラネタリウム男の子供時代から、会社員になるまで。

プラネタリウムクリエイター大平貴之さん
半世紀を綴った本「プラネタリウム男」
6月14日、講談社新書から発売されました。

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著書にもありますが、大平さんは
植物が大好きな少年で、科学にも興味をもっていました。
「人付き合いは苦手で、仲良くしようとしても、
 なかなかうまくいかないことが多かったですけど(笑)」
それでも、10年ぶりに大平さんと会ったという
小黒さんにとっては、だいぶ丸くなった、と感じていました。

プラネタリウム製作のために大学を休学されますが、
卒業をさえ、大学院へも進学します。
「通学時間とかアルバイトの時間とか、いろいろあって。
 保守的で、レールに乗る部分もあります。」

大学院卒業後は、ソニーに入社されます。
「ソニーで経験した事は、僕にとってとても大きかったです。
 ありがたい出来事でもあったし。
 大企業の葛藤とか、、、なかなか大きい会社って、
 宿命的に経営者たちも悩んでいて、大変ですよ」

今夜の選曲:SECTION ⅢB / STEVE REICH

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2016年06月14日

世界のプラネタリウムが集まる国際会議とは?

プラネタリウムクリエイター大平貴之さんは、
1998年にプラネタリウム会議ロンドン大会で
初めて「メガスター」を発表されました。

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「星の数は何個かと聞かれた時、100万個というと、
 英語がかなり下手くそだったんで、
 言い間違えたと思われたんです」と大平さん。
星を投影すると、みんな驚き、やっと信じてもらえたとか。

2年に1回開催される、国際プラネタリウム会議。
今年は、ポーランドのワルシャワで開催されます。
「ワルシャワは、メガスターを常設している施設で。
 教育関係者が世界から集まってきます。」
メーカーや学芸員、映像製作会社なども参加し、
天文学の教育に関する話し合い、見本市などを行います。

大平さんは、会議でも”変わり者”とみられているそう。
「大手のメーカーではなく、個人で出てきて、
 驚くもの発表して、皆さんもびっくりして。最近では、
 ”あいつ何するのかな~”って思われているみたいです(笑)」

今夜の選曲:SECTION ⅢA / STEVE REICH

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2016年06月13日

100万個以上の星を投影させる、日本のプラネタリウム!

プラネタリウムクリエイター大平貴之さんは、
国内外のプラネタリウムの開発、製作をされています。

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「現在では、多く星を写すだけでなく、
 遠くまで鮮明にうつせる事や、細かな演出ができるとか、
 部屋で楽しめるなど、幅広くやっています。」

大平さんが最初にプラネタリウム作ったのは、
小学生の時。自宅の2階で、紙に夜光塗料を
塗ったものを壁に貼ったり、ダンボールに穴をあけて
豆電球でうつしたり、されていたそう。

大平さんが学生時代に作った「アストロライナー」。
その後、9000個の星を投影するドイツ製のを超える、
150万個の星を投影する「メガスター」を開発されます!
そもそも肉眼で見える星は、一等星~六等星で
およそ9000個。
今では、2200万個もの星が投影できるようになりました。

今夜の選曲:PULSES / STEVE REICH

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2016年06月10日

6月13日から6月17日は

プラネタリウムクリエイターの
大平貴之さんをお迎えします。

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世界最先端を駆け続ける
“プラネタリウム男”のお話、たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1970年生まれ川崎市出身。
日本大学生産工学部在学中に、レンズ投影式プラネタリウム
「アストロライナー」を開発。
また、同大学院理工学研究科・精密機械工学専攻を経て
ソニーに入社。勤務の傍ら、当時世界最高となる
150万個の恒星を投影する「MEGASTAR(メガスター)」を開発。
ソニー退社後の2005年に「有限会社大平技研」を設立し、
現在はプラネタリウムの開発・製作を手掛けていらっしゃいます。

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2016年06月10日

【Podcasting 第484回 】サキタハヂメさん

今回のポッドキャスティングは、6月6日から6月10日放送分、
ミュージカルソー(のこぎり)奏者で
作曲家のサキタハヂメさん

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2016年06月10日

のこぎりを通して知る、新たな木の魅力。かんなくずは食べられる?

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさん

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奥河内でサキタさんが考案し、職人たちが作った、
弦楽器や管楽器、丸太のパイプオルガンの原型、
奥河内の三弦”オッカサン”など。
これらは、スギやヒノキを使用したものです。
「演奏会も9月11日の世界民族音楽祭で、
 かんなくずの着て、衣装をそれらの楽器を演奏して。
 木を総合的に面白がるようなフェスティバルにしたいです」

今、”木”や、”おじいさん” に興味もあるというサキタさん。
7月14日に共演する、クラシックピアニストの、
ロイ・イートンさんが出す音色に、釘付けだとか。
イベント詳細はこちら

「のこぎり奏者として、木には計り知れない面白さがあると
 気づきましたので、、、!いまや、のこぎりより、
 木のが好きかも(笑) かんなくずの佃煮と、酢の物、
 ザラメを使用した綿菓子を今作ってて、、、」
 木への愛が溢れているサキタさんでした。

今夜の選曲:ハンガリー舞曲第5番 / サキタハヂメ

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2016年06月09日

河内長野市と森林。木を鳴らし、山と共鳴する!

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさん

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昨年は、間伐した1本の杉の木を
パイプオルガンのようにして演奏実験。
そして今年はついに、実際の木に最低限の加工で
クラリネット式のリードと、オルガン式の鞴(ふいご)を
使い、木を実際に鳴らす予定だとか!
「鍵盤を引けば、木が鳴る、
 という仕組みにしたいと思います。」

のこぎりだけでなく、木の事を考えるとより面白くなってきた、
というサキタさんは、かんなくずで、
アクセサリーやドレスを作っています。
9月には木の美しいマテリアルで着飾った人たちが、
街を練り歩くお祭りも計画中!
「すごいなーと思うのが、そういうのを真面目におもっていると
 一緒にやろうやって言ってくれる人が現れてくれるんですよ。
 コミュニティの厚さが河内長野面白くて。」
サキタさんは、今では河内長野の里山に住まれています。

9月11日開催の”かわちながの世界民族音楽祭2016”。
今まで世界中のアーティストを呼んでいましたが、
昨年からは、河内長野から音楽やアートを発信しようと、
新しい試みをされています。

今夜の選曲:光のさす方へ / サキタハヂメ

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2016年06月08日

演奏する場所で変わる音色と、改めて感じる木の魅力!

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをゲストにお迎えしています。

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ミュージカルソー(のこぎり)は、演奏する場所が大事だとか。
のこぎりは、ギターやヴァイオリンと違い、
響かせるボディが無いため、響く空間がボディの代わりになります。
「最近では、地下駐車場や教会など響く場所で
 いろいろ演奏しています。」

7月14(木)には、フクモリ マーチエキュート神田万世橋店にて、
サキタさんのライブがあります。
ニューヨークで出会った、クラシックピアニスト、
ロイ・イートンさんとのライブ、それぞれの演奏部分もあり、
数曲セッションもされるそう。
イベント詳細はこちら

最近は、のこぎりを演奏しる中で、”木”に興味が出てきたサキタさん。
「木の1本1本が、パイプオルガンのように鳴らないかなーって(笑)」
そんなサキタさんが、大阪の河内長野市で始めたのが
「山を鳴らすプロジェクト」です。
ただ山で演奏するのではなく、山と共鳴するような演奏を目指しているそう。

以前、400匹鈴虫と共演したとき、
たくさんの鈴虫がのこぎりの音の反応したのだとか。
「山の中で自分が弾く事によって、何か反応が返ってくる、その方法が、
 他にもあるんじゃないかなって、活動しているのがこのプロジェクトなんです」

今夜の選曲:COLORS / サキタハヂメ

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2016年06月07日

世界での演奏生活!世界大会優勝の秘話。

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをお迎えしています。

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1997年には、アメリカで開催した
世界大会で初出場で初優勝!
「ま、世界大会といえ、周りでみんなBBQしてたり、
 山の中のカントリーのフェスみたいなもので。
 見に行くつもりで言ったら、”ハヂメも出ろよ~”ってなって。
 パフォーマンスしながら演奏したら、優勝!って言われました(笑)」
2004年にも2度目の優勝を果たしています。

20年以上の演奏生活で、ノコギリ協奏曲も作られています。
「本当に面白いから、オーケストラと一緒に作る
 音楽やりたいと思って。昨年、2作目になる のこぎり協奏曲を
 大阪交響楽団さんと初演させてもらって」

サキタさんは2008年には、ヨーロッパツアーをされています。
最初はフランス、イタリア。
今はスウェーデンのミュージシャンとやりとりをしているそう。
楽器であるといっても、のこぎりは危険物として扱われるため、
飛行機での移動は大変だとか。
「この前、ベトナム行った時は、現地調達して弾きました」

今夜の選曲:VIOLA / サキタハヂメ

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2016年06月06日

のこぎりを演奏しようと思ったきっかけとは?

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをお迎えしています。

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200年ぐらい前、林業家たちが始めたと言われる
ミュージカルソー(のこぎり)。
サキタさんは基本的には、弓で演奏しています。
スタジオでも実際に演奏していただきました。

のこぎりの大きさで、様々な音階がでます。
サキタさんが使用されてるのは、アメリカ製。
「のこぎり奏者の、チャーリーブラックロックさんが作ったもので、
 のこぎり界のストラディヴァリやと思ってます!」

大学在学時代は、チンドン屋さんに弟子入りされていたとか!
その時偶然、熱海で 都家歌六 師匠ののこぎり演奏を観たのが、
のこぎり奏者になる、きっかけになったそう。
「泣いていいのか笑っていいのか、わからなくなって。
 それで見よう見まねで始めたのが、大学時代。25年前です。」

今夜の選曲:愛するすべての人たちへ / サキタハヂメ

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2016年06月03日

6月6日から6月10日は

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で
作曲家のサキタハヂメさんをお迎えします。

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のこぎりと木に魅せられた
音楽家のお話、たっぷり伺います。

■プロフィール■
1971年大阪生まれ、大阪芸術大学芸術学部を卒業。
ミュージカルソーを独学ではじめ、アメリカの
ミュージカルソーフェスティバル世界大会で2度優勝。
自らのバンドで演奏活動を続ける一方、作曲家として
テレビやCM、ミュージカルの音楽を数多く担当。
また、「山を鳴らすプロジェクト」などを
立ち上げていらっしゃいます。

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2016年06月03日

【Podcasting 第483回 】佐二木健一さん

今回のポッドキャスティングは、5月30日から6月3日放送分、
沖縄科学技術大学院大学 研究員、佐二木健一さん。

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2016年06月03日

科学技術で省いてはならない、人の営み。

沖縄科学技術大学院大学 研究員、
佐二木健一さんをお迎えしています。

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沖縄の門外不出の焼き方を持つ、
伝統的焼き物”やちむん”の研究をされた佐二木さん。
近いうちに、英語の論文にまとめたい、とのこと。

今回、焼き物の研究をしたことで、
佐二木さん自身、今後化学技術に向かう心構えができたそう。
「化学技術は、どんどん、進んでいきます。
 最新の3Dプリンターなら、今作っているような器は簡単に作れます。
 でも、化学技術が省こうとしているところに、
 人の営みや人間としての尊厳が詰まっているんですよね。
 化学技術が、人の営みを支えて、守っていく方向に使われないと
 いけないな、と今回研究して教えられました」

今夜の選曲:WHISKEY IN THE JAR / THE HIGHWAYMAN

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2016年06月02日

伝統文化は科学を超える!?

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんが、化学的に分析している
沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”。

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釉薬の成分や窯の温度で、焼き物の色は全く変わります。
ですが、親方たちは、なぜその釉薬をつけると、
その色になるかは理解していませんでした。
「研究していくと、だんだんと明らかになってきました。
 例えば、緑になる釉薬の成分は、銅が入っています。」
沖縄で使用されている緑の釉薬は、他の釉薬とは違い、
銅と亜鉛の合金が入っていました。そのため、
はっきりした緑ではない、淡い優しい緑色になります。

沖縄の”やちむん”は、原料は全て地元のものを使用するため、
地元の色が出るのだとか。
「地元がないと成り立たない焼き物なんです。
 だから、親方たちの気持ちの中にも、
 地域のみんなで幸せになるという気持ちが強いんです」

窯の温度の秘密も解明されました。
「親方たちは、コバルト(青)は火の前、
 緑は棚の真ん中、アメ釉はどこにおいてもいい、
 というのが代々伝わっているんです。
 実験して化学的に調べてみると、
 それぞれ一番綺麗に出る場所が、そこなんです。
 伝統文化の凄さに、納得しました」

今夜の選曲:I AIN'T GOT NO HOME IN THIS WORLD ANYMORE
      / RAMBLIN' JACK ELLIOTT

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2016年06月01日

沖縄伝統の焼き物、やちむんを科学的に分析!

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんは、沖縄の伝統の焼き物、
”やちむん”を化学的に分析されています。

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本来、分子細胞生物学者の佐二木さんが
”やちむん”に興味を持ったきっかけは、3年前、
日本でも最大級の登り窯がある、”やちむんの里”でのこと。

「彼らは、あたかも地球上のいろいろな元素の性質を
 知り尽くしたように、何と何を混ぜると火に強くなるとか、
 いい色になるとか、、、美しい器を作る、その様子に感動して。
 そのうちに、化学的に調べて
 記録しなきゃいけないなっと思って始めました」
器を作っているのを見た佐二木さんは、弟子入り!
週末を使って、窯に通いつめたそう。

沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”は、
様々な危機に面しているのだとか。
「器の表面に塗る、”化粧土”と呼ばれる白土が、
 もう沖縄では取れなくなっています。」
土地開発などで取れる場所も減り、
輸入したものに頼っている状態なのだとか。

さらに、技術は全て伝承的であるということも。
「作る人がいなくなったら、技術が消えてしまうという
 脆さも含んでいるんですよ。」
実際に沖縄の籬島で作られていた土器は、
今の技術をもってしても再現できないのだとか。
後世に技術を残し、伝えていくため、
職人の皆さんも研究にご協力いただけた、と佐二木さん。

今夜の選曲:IF I HAD A HAMMER / PETER,PAUL AND MARY

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