2016年11月30日

景色を伝える、ギターの音色。詩に曲をつけるという、新たな挑戦。

新作アルバム、『ラプソディー・ジャパン』を発売された、
ギタリストの村治佳織さんをお迎えしてます。

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アルバムの中には、五島列島での思い出の曲もあります。
「不思議ですね。7、8回行ってますね。
 親戚がいるわけではないのに、なんかタイミングと
 行きたいなっていう気持ちが合致して。」

最初に五島列島を訪れた時、
テレビプロデューサーと吉永小百合さんと一緒だったそう。
時期は3月末。港で見たの景色が忘れられない、と村治さん。
「島に高校が無くて、学生たちが島を出てったり、
 担任の先生も赴任先が変わって、別れの儀式をするんですよ。
 紙テープが船から、沖に流れてきたり、映画みたいで。
 これで一気にファンになっちゃって」

以前、坂本龍一の番組『RADIO SAKAMOTO』にて
村治さんの”島の記憶”が流れた際、リスナーが
ある感想を書いているのをみて、驚き!
「”15年前に旅した長崎の、頭ケ島の教会を思い出した”
 って書いてくださった方が居らして、本当にそこ、
 その前で私曲書いたんですよ!音の力ってすごいなーって!」

さらに、『ラプソディー・ジャパン』の中、
”雨を見つける”と”一輪のスノードロップ”は
詩に音楽をつける、という試みの曲も収録されています。
「子供とか、戦争とか、自然がテーマの詩がたくさんあって、
 その中の2篇に私は、音楽をつけさせてもらって。
 朗読があるという前提で書いているので、
 ”雨が降る”だったら、下降系のメロディーにしたり、
 言葉に合わせて音にしました。」
詩は、哲学者:エミリー・R・グロッショルツさん、
津田塾大学教授:早川敦子さんが日本語訳をされています。
楽譜は、詩と共に、クルミド出版の『こどもの時間』に
収録されています。

今夜の選曲: 島の記憶~五島列島にて~ / 村治佳織

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2016年11月29日

最新アルバム「ラプソディー・ジャパン」で行った、実弟との共演!

新作アルバム、『ラプソディー・ジャパン』を発売された、
ギタリストの村治佳織さんをお迎えしてます。

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アフリカでは、生活の中に音楽があることを実感したそう。
「訪ねて行ったお父さんが、音楽家で、
 家族40人くらい全員が打楽器とか歌ったりしてて、
 みんな自然と、音楽が生活の中にありましたね」
言葉と音楽が同じ領域のような感覚にも感じたそう。

新作アルバム、『ラプソディー・ジャパン』では、
今回初めて弟でギタリストでもある
村治奏一さんと一緒に演奏しています。
「小さい頃から一緒に弾いていた弟に頼んで。
 一緒にやったのは、17分ぐらいある曲で、
 奏一さんがファースト。お姉さん、下で支えていました」

今回は、DECCAレコードのエンジニア、プロデューサーが来日し、
日本でのレコーディングした作品になっています。
「今までは、私がヨーロッパに行っていたので、 
 DECCAに移籍してから初めて、日本での収録でした。
 小澤征爾さんが毎年松本でフェスティバルをしてて、
 そのスタッフがレコーディングと同じで。
 8月の期間で、”この日が空いてるから、
 佳織がよければ(レコーディングを)やりたい”って。」
たくさんのタイミング、縁によって出来上がったアルバムのようです。

今夜の選曲: ラプソディー・ジャパン ~浜辺の歌 / 村治佳織・村治奏一

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2016年11月28日

最新アルバム「ラプソディー・ジャパン」に込めた思いと新しい試みとは?

ギタリストの村治佳織さん。5年ぶりの新作アルバム、
『ラプソディー・ジャパン』を発売されました。

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今回のアルバムのテーマは、ふるさと。
「もともと、”ふるさと”っていう
 タイトルにしようと思っていたくらいで。
 アルバムの企画ありきじゃなくて、
4月に東京で開催したコンサートが元になっているんですね」
このコンサートは、東北の被災者支援を目的としたもので、
“日本のふるさと”を元に、プログラム、ステージングなどを
村治さんが考えられたのだとか。

このアルバムで新しい試みというと、”作曲”。
初めて作曲したのは、
2012年にタンザニアに行かれた時の曲、”バガモヨ”。
「小黒さんがずっとアフリカの話ことある毎に
 して下さってたからいつか行きたい、と思ってましたし。
 作曲をするってなったのも、たまに、
 ”なんで作曲しないの?”って小黒さんにも
 紹介してくださった宮沢りえさんにも言われて、
 蓄積して残ってて、時がきて、やっとっていう感じですね。」

”バガモヨ”は海沿いで、漁師たちが多く居る街。
その街で見た夕日や、街中で仲良くなったという女性の鼻歌など、
エッセイのようにメロディーをまとめた、と村治さん。

今夜の選曲: バガモヨ 〜タンザニアにて〜 / 村治佳織

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2016年11月25日

11月28日から12月2日は

ギタリストの村治佳織さんをお迎えします。

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最新アルバム『ラプソディー・ジャパン』のお話を中心に、
現在の活動など、たっぷりと伺います。

■プロフィール■
東京都出身、3歳のころより、
父でありギタリストの村治昇氏にギターを教わり、
10歳より福田進一さんに師事。
権威あるコンクールで数々の賞を獲得され、1993年にCDデビュー。
以来ギタリストとして国内外で活躍されていらっしゃいます。

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2016年11月25日

市場移転で揺れる築地で、築地の歴史を伝える写真展開催。

最新の写真集『築地魚河岸ひとの街』を発売された、
写真家の本橋成一さんをお迎えしています。

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本橋さんが撮影し続けてきた街、築地。
11月19日に、市場移転後も築地の活性化をめざす
施設『築地魚河岸』が市場に隣接した場所にプレオープンしました。

さらに、その施設の中で、本橋さんの写真展が開催されています。
「その話をもらったとき、本当に嬉しかったんです。
 僕の撮った街で写真展ができるっていうのが良いなって。」
小田原橋棟にて、1月31日まで開催しており、 
20点ほどの作品が飾られています。

また、12月10日からは、第二会場として
場外のスペース『メリーキャブ』でも写真展が行われます。
歴史感じる本橋さんの写真と、築地の街を堪能する
いい機会かもしれません。

今夜の選曲:DJANGOLOGY / DJANGO REINHARDT

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2016年11月24日

オーナーを務める東中野のミニシアター。東アフリカ滞在の思い出。

写真家の本橋成一さんは、ミニシアター
『ポレポレ東中野』のオーナーでもいらっしゃいます。

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上映作品は、ドキュメンタリーが中心で、
多くの人に愛される映画館となっています。
「お客さんは、中高年が多くなってきましたね、ご夫婦で。
 ”ポレポレ”は、スワヒリ語で、ゆっくりゆっくり。
 スワヒリ語で、最初に覚えた言葉です。」

テレビ番組『動物家族』のムービーカメラマンとして
羽仁進さんと共に、およそ1年間東アフリカに滞在した本橋さん。
撮影は、自然保護区に何時間も車でこもっていたとか。
その時に、どこに穴があるか分からないエリアであるにも関わらず、
速度を出すドライバーさんに、本橋さんは必死に
”ポレポレ (ゆっくり)”と言い続けていたのだそう、、、
”アサンテ (ありがとう)”よりも先だった、とも。

今夜の選曲:MINOR SWING / DJANGO REINHARDT

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2016年11月22日

あえてモノクロで撮影する、その意図と楽しみとは?

写真家の本橋成一さん
最新の写真集『築地魚河岸ひとの街』は、
完全にモノクロの写真で構成されています。

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「築地の場合は、カラーで撮ることはないですね。
 モノクロだと全体風景としてみてもらえて、
 落ちている物とか、余計な物が見えないからいいんです」
さらに、自身で現像プリントができるという
手間暇の楽しさも感じているそう。

本橋さんが築地に30年も通う魅力は、”単純に面白い”から。
「僕らの子供時代にはあったけど、今無くなったモノとか、
 どっかに囲われてしまった、どこか変わった人とか、
 そういうのが、築地にはあるんですよね。」
便利になり、豊かな生活の中で失われたものが
築地にはある、と本橋さんはおっしゃいます。

今夜の選曲:SWING 24 / DJANGO REINHARDT

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2016年11月21日

最新写真集に詰まった、変わらない築地の魅力。

写真家の本橋成一さん
最新の写真集『築地魚河岸ひとの街』。

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この写真集は、本橋さんが84年から撮影された
築地の風景が詰まっています。
「すぐ変わっちゃう東京の街とは違って、
 あんまり、変わんないんですね。
 いつ行っても同じです、築地は。」
リアカーや自転車など、他の街では見ないモノが
築地でも活用され続けている様子も見て取れます。

以前、築地の”中”だけの風景を、
まとめた写真集を出されています。
「でも、築地はどっちがどう、とかではなくて、
 築地を1つの街として両方見てもらうのが一番良いと思って。
 どっちが欠けていてもカッコよくないです。」
そもそものきっかけは、雑誌からの撮影依頼でしたが、
築地で縁が増えたことで、その後も撮影を続けていらっしゃいました。

今夜の選曲:I SAW STARS / DJANGO REINHARDT /STEPHANE GRAPPELLI

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2016年11月18日

11月21日から25日 (23日を除く) は、

写真家の本橋成一さんをお迎えします。

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最新の写真集『築地魚河岸ひとの街』のお話を中心に、
築地の30年間をたっぷりと伺います。

■プロフィール■
1940年東京都中野区生まれ。
1968年デビュー作の写真集「炭鉱〈ヤマ〉」で第五回太陽賞、
写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞など、
これまで多くの賞を受賞されています。
また98年に映画監督としてデビューされ、
二作目となる映画「アレクセイと泉」は、
ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞、
国際シネクラブ賞を受賞されていらっしゃいます。

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2016年11月18日

デザインを通して伝えたい、お守りの興味深さ!お守りが素晴らしい、オススメの神社とは?

自称”オマモニア”としてお守りの研究もされる
アートディレクターの林直岳さん

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「これからお守りを後世に残していかなきゃけない。
 僕自身も、家に3000体の神様がいますから、
 デザインを通して、もっと若い人や海外の方にも
 敷居を低くして、広めていきたいなと思っています」
いつかは、見られる環境として、
お守り博物館などを作りたい、ともおっしゃいます。

オススメ場所は、奥秩父の三峯神社。
「神の使いとして、狛犬の代わりに狼がいて、
 そこは、狼のお守りを出していて、
 毎月1日にだけ頒布されるお守りがあって、
 それが結構整理券持って並ぶんですよ!」
お守りを頂くまでの過程も大切なようです。

お守りを求めて出かけると、緊張感と高揚感で
1日に何箇所も回るとかなりの疲労を伴うそう。
林さんにとっては、奈良も京都も
表参道や銀座に行くようなワクワク感もあるとか。
“オマモニア”としての活動、今後も楽しみです。

今夜の選曲: TARDE / MILTON NASCIMENTO

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