2024年04月30日

淹れ方に注目、大事なのは茶葉

今週のゲストは、日本茶バリスタの倉橋佳彦さんです。

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コーヒーが好きすぎるあまり、飲めなくなってしまったことをきっかけに、日本茶の世界へ入った倉橋さん。
お茶といえば、裏千家や茶道などもありますが、倉橋さんはお茶をどのように学んだのか、お伺いしました。

倉橋さん自身は、日本茶の世界に入ったころは、ほうじ茶・麦茶の違いもよくわかっていなかったそう。
ですが、かつてバリスタをやっていた知見もあり、まずは『淹れ方』に着目しました。

「美味しくお茶を入れるためにはどうしたら良いのだろう、というところから始めて。それを追求した時に、結局選んだ茶葉が美味しければ、どう淹れても美味しいということに気が付きました。」

茶葉の質が重要だという事に気が付いた倉橋さん。
飲食店で仕事をしながら『そもそもお茶とはどうやって作っているのか?』という点から手探りで、学びを深めていったそう。
『空いている時間は全てお茶に投じた』と話していました。

OA楽曲 Tea for two / Bud Powell

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2024年04月29日

唯一の肩書き、日本茶バリスタ

今週のゲストは、日本茶バリスタの倉橋佳彦さんです。

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倉橋さんは1988年生まれ、秋田県出身。
2017年頃から「日本茶バリスタ」として活動をはじめられ、
さまざまな形で、日本茶の魅力を発信。2022年には、
日本茶とプラントミルクティー専門店[And Tei]を。 
昨年7月にはプラントミルクコーヒー・カフェ『mute』を開業されました。

倉橋さんの肩書『日本茶バリスタ』は、オリジナルのもので、
以前は、コーヒーの世界で仕事をしていました。

コーヒーの世界で経験を積んでいた倉橋さんが、日本茶の世界へ方向転換されたきっかけは、コーヒーが好きすぎて、飲みすぎてしまったから。
一日中コーヒーを飲んでいたために、一時的にカフェインを身体が受け付けなくなってしまいました。そこで代わりに飲んでいたのが日本茶。

日本茶は基本ペットボトルで飲んでいたそうで
『ペットボトルと急須で淹れたお茶は、何が違うのだろう』という
素朴な疑問を抱き、日本茶専門店へ足を運んだことが、
『日本茶バリスタ』になるきっかけとなりました。

OA楽曲 Tea for two / Anita O'day

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2024年04月24日

NVC親と子どもが心でつながるコミニケーション@オンラインWS

今週のゲストは、丹羽順子、通称kokoさんです。

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Kokoさんの最新著書『NVC 非暴力コミュニケーションワークブック: 親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て』(小学館)の出版記念オンラインイベントが開催されます。

4/25(木)10:00-
NVC親と子どもが心でつながるコミニケーション@オンラインWS

こちらのイベントの運営はkokoさんの生徒さんによって行われているそう。

「ちょっとかっこつけた言い方ですけど、NVCって愛の革命だと思っていて、自分が愛の存在になるし、子育てにもどんな人間関係にも愛が広がっていくっていう感じがしていて。生徒さんたちもそれで火がついていろんなところで、オーガナイズしてくれてるんですけども、その一つがこの25日(木)のオンラインイベントですね。」

NVCの実践者について、具体的な数はわからないそうですが、アメリカではMicrosoftで取り入れられていたり、日本では学校現場やパートナーシップの中で使われるようになっており、多方面に広がりを見せています。

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2024年04月23日

キリン語とジャッカル語

今週のゲストは、丹羽順子、通称kokoさんです。

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Kokoさんが出された最新著書『NVC 非暴力コミュニケーションワークブック: 親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て』(小学館)

表題にもつけられている「キリン語」とは、NVC「Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション」のニックネームのようなもの。キリンのように広い大きな心で俯瞰して決めつけず、評価せず、思い込みをせず、多様性を重んじる繋がりを重んじるような言葉ということで、つけられています。

また、キリン語に対するものが『ジャッカル語』
ジャッカルとは、オオカミのような獰猛な動物。そのため何かあると噛み付く『あなたは間違っている・それは違う!』とすぐに否定するような言葉をジャッカル語と呼んでいます。

Kokoさん曰く「私たちは普段ほとんどジャッカル語を話している」
そのため、ジャッカル語をやめて、キリン語を話していこうよ!というものが、NVCのインビテーションになっています。

本の中では、NVCとはいったい何か。その文法を解説しながら、NVCに対する理解を進めていくレッスンや、自分に対するキリン語とは?
子どもに対するNVCとは一体どのようなものなのか解説するフェーズもあります。

また子育ての本ということで、子育てのあるある『ワンオペ育児』などリアルな子育ての現場に、どうやってNVCで寄り添っていけばよいか、ということも収録されています。

「本というよりも、ワークブックの実用書なんですよね。ワークが20個ぐらいついているので、皆さん自分ごとに落とし込みながらキリン語を話していく実践書になってます。」

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2024年04月22日

非暴力コミュニケーション、NVC

今週のゲストは、丹羽順子、通称kokoさんです。

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Kokoさんは1973年神奈川県生まれ。慶應義塾大学院、
イギリス・ミドルセックス大学院修了後、NHK報道記者を経て、
環境社会問題に従事。2010年から2年間はJ-wave LOHAS SUNDAYの
ナビゲーターを担当、またソトコトでも連載をされていました。
現在はコスタリカ共和国に在住し、瞑想や呼吸法を教えたり、
自分と繋がるインナーワークを実践して伝えていらっしゃいます。

Kokoさん4/5に『NVC 非暴力コミュニケーションワークブック: 親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て』(小学館)を出版されました。

NVCとは「Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション」。
アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグによって作られたコミュニケーションメソッドです。

「コミュニケーションって親から習ったりとか学校で習ったりってほとんどないじゃないですか。でも人生においてコミュニケーションってものすごく重要なものですよね。それをもう一度学びなおそうと。」

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2024年04月18日

ラジオの未来

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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来年はラジオ放送が開始されて100周年の節目の年です。
歴史を振り返って、ラジオという存在の変わらない部分について、金山先生に伺いました。

「そうですね、小黒さんに言うのも恥ずかしいような気がするんですけど、変わらないところは『親密性』というところだと私は思っております。」

金山さんが先日出版された書籍『ケアするラジオ: 寄り添うメディア・コミュニケーション』のタイトルにもなっている”寄り添う”ということこそ、ラジオがほかのメディアとは一線を画してきたものだということでした。

最後に、生成AIやロボットなど、どんどんと変化する社会の中で、ラジオの未来図はどのようになっていくのか、金山先生に伺いました。

「ラジオの中で最も増えたものが”トーク番組”でした。生成AIが話してくれて、人が納得するならもちろん良いのですが、『相手に投げかかけることができるかどうか』が、結構重要なポイントだと思うんです。そしてこれはまだ生成AIには難しいのかなと。なんだかその場その場でケアしていくようなやり取り、コミュニケーションは人対人のラジオだからできるのかなと思いますね。」

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2024年04月17日

『ケアするラジオ ―寄り添うメディア・コミュニケーション―』

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山さんが編集に携わった書籍が3月25日に『ケアするラジオ: 寄り添うメディア・コミュニケーション』(さいはて社)を出版されています。

金山さん曰く、ラジオが報道・エンターテイメントといったさまざまな役割を持つ中でも、ずっと変わらないものの中に『元気になりたい・そばにいてもらいたい』という感情に寄り添ってくれる作用があるといいます。

「人間生きていく中で、ちょっとしたそのケアっていうものが、大切だと思うので、それを実現しているメディアの1つとして、ラジオのケア的な側面に注目した本です。」

書籍の中では、歴史社会学者の福永健一さんによる『ラジオはどうして寄り添うといわれているのか』という事や、武蔵大学名誉教授で社会学者の小玉美意子さんによるメディア史の側面からの『なぜラジオはケアするメディアになったのか』などが書かれています。

他にも、地域の小さな村のラジオや、刑務所とラジオ、災害とラジオ、病院におけるラジオの実践など、多くの事例も紹介されています。

この本をどのような人に読んでもらいたいか、伺いました。

「今回はラジオの話ではあるのですが、現在はPodcastやネットラジオといったデジタルの中の音声が増えています。そしてこれらにも同じくケアする役割があると考えているので、若い人たちにも是非読んでもらいたいなと思っています。」

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2024年04月16日

キーワード「レジリエンス」

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山先生が近年研究のキーワードにされているのが「レジリエンス」

日本では2011年に起こった東日本大震災を経て使われるようになった
言葉で『何かによって打ちのめされたり壊されたりしたものを、なるべく早く元の状態に戻していく・立ち直っていく力』そのものを指しています。

「地震によって、壊されてもそこから早く回復して元の状態へと戻していく力をつけておこうねっていう事が防災にもなりますし、地域作りにも関わってきます。」

また金山先生は、ケアとレジリエンスというものは表裏一体だと考えています。
「ケアがある事でレジリエンスが成立するものだと思っている。」と話していらっしゃいました。

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2024年04月15日

『地域社会コミュニティ文化の研究とデザイン』

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山先生は、岩手県大船渡生まれ。慶應義塾大学 経済学部卒業後、
オハイオ大学大学院コミュニケーション学研究科の博士後期課程を
修了され、社会的マイノリティ、災害や環境などをテーマに、
メディア・コミュニケーションの視点から研究を行っていらっしゃいます。

金山先生の研究分野は『地域社会コミュニティ文化の研究とデザイン』

大学院が掲げている理念が「情報技術と芸術的な表現を融合させることにより、新しく何かをを創造していく」ということで、金山さんは
地域やコミュニティに新しい技術やメディアを持ち込むことで、何か新しいものを想像できないかと探求しています。

学生と共に、ものづくり・街づくりをしている金山さん。
最近では、福井県と岐阜県の県境にある根尾という地域で研究を行いました。

「人が減っていて、限界集落化が進んでいる地域で、そこに学生たちと行ったとき『なんで今でも人がずっと住み続けてるんだろう』という根本的な問いがあって。この問いを探求する中で、私達が不安な社会を生きていくための重要な示唆さがあるのではないかっていう。そういう目線をもって研究をしています。」 

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2024年04月11日

寝る前に笑う!

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんが夜寝る前に行っているのは「呼吸」ベットに座って行うそう。

「寝転がると、覚醒という要素が減ってしまうので、ストレスが
溜まっていると飲み込まれちゃうんですよ。やっぱり覚醒してると
ある程度断ち切ることができますのでね。」

自分の内側にあるものをさらけ出し手放して、それを受け入れて腹に沈めて、、、また腹にあるものをさらけ出すという呼吸を行っています。

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綿本さんを含む3,4人で作ったイベント、ヨガフェスタというものが、各地で行われています。
これは、当時綿本さんやケンハラクマ先生などごく一部の人がヨガの世界でフォーカスされていたことから、自分に合わなくてヨガと向き合う事を辞めてしまう人を減らすために作ったイベントだそう。
デパ地下の試食コーナーのように、色々な先生を紹介することで、自分に合うものを見つけてもらえたらという気持ちが込められています。

最後に、新年度に入り、環境の変化などストレスを感じる人のために、
今日、寝る前にできることを教えていただきました。

「大笑いですかね。寝る前は、鎮静と考えがちですが、その前に発散することを選択肢に入れてもらえると。その後呼吸をしていけば勝手に鎮静していけますので。」

ぜひ皆さんも、眠る前に笑ってみてはいかがでしょうか。

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2024年04月10日

『読むだけで身体と心がととのうヨガ』

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは先月『読むだけで身体と心がととのうヨガ 人生が輝く魔法のヨガ・メソッド50』(主婦と生活社)を出版されました。

こちらは、身体/息/脳/心/生き方という5つの章で構成されています。
どのような本なのか、伺いました。

「元々ヨガのそのルーツではポーズはなくて、呼吸を整えて集中して、
穏やかにするっていうものなので。その通りに体を動かさずに、
例えば頭のてっぺんをぐっと引き上げるイメージで姿勢を正すとか…、
そういうふうにポーズを頼らなかったとしても、瞑想や禅と呼ばれる
境地に自分を持っていけるので、そういうものを書き出しました。」

またヨガというだけで、身体が固いから…などと自分とは無縁だと思っている人たちにこそ読んで欲しい!と話していました。

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2024年04月10日

『読むだけで身体と心がととのうヨガ』

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは先月『読むだけで身体と心がととのうヨガ 人生が輝く魔法のヨガ・メソッド50』(主婦と生活社)を出版されました。

こちらは、身体/息/脳/心/生き方という5つの章で構成されています。
どのような本なのか、伺いました。

「元々ヨガのそのルーツではポーズはなくて、呼吸を整えて集中して、
穏やかにするっていうものなので。その通りに体を動かさずに、
例えば頭のてっぺんをぐっと引き上げるイメージで姿勢を正すとか…、
そういうふうにポーズを頼らなかったとしても、瞑想や禅と呼ばれる
境地に自分を持っていけるので、そういうものを書き出しました。」

またヨガというだけで、身体が固いから…などと自分とは無縁だと思っている人たちにこそ読んで欲しい!と話していました。

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2024年04月09日

覚醒して無防備

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは、ととのい時間プロデューサーという肩書も持っています。
「ととのう」という単語は昨今のサウナブームで流行語大賞にノミネートされていますが、ヨガでも使うのでしょうか?

「ととのうという言葉遣いはしないんですけど、漢字を当ててみると【整い/調い】となります。ヨガでは日本に渡ってから『調身・調息・調心』体を、呼吸を、心を整えるという言葉があります。そういう意味では、やはりルーツは同じかなと。」

綿本さんの解釈における「ととのい」とは『覚醒して頭がはっきりとしていて、無防備』。
医学的にいうと、アドレナリンがほどよく分泌されていて、副交感神経が優位になっている状態です。

綿本さんの実践するものでは、サウナを使わずに、呼吸法や精神力だけで他の物事を心から追い出して、無防備な状態に導きます。

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2024年04月08日

日本ヨーガ瞑想協会とは

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは神戸大学システム工学科を卒業後、インドに渡り、各地でヨガ瞑想アーユルヴェーダを研修した後、1994年よりヨガ瞑想の指導をスタートとされ、日本初となるパワーヨガ専門スタジオをオープンするなど、日本におけるパワーヨガの第一人者として、ヨガブームの火付け役になられました。現在は日本各地でヨガや瞑想の指導、指導者の育成に当たる他、世界各国でヨガや瞑想の指導を行っていらっしゃいます

日本ヨーガ瞑想協会とは、ヨガと、ヨガの中心にある瞑想の普及を目指す団体で、当時敷居の高かったヨガの一般化に貢献したのが、綿本さんのお父様です。

団体を立ち上げたのは、大阪。
お父様が、ウエイトリフティングをやっている中で、腰を痛め、この痛みをどうしたらよいか、という流れからヨガに出会ったといいます。

綿本さんは大学を卒業後インドに渡られましたが、インドでは各地にアシュラムという場所があり、そこに入門をして、ヨガや瞑想を学んだそう。

本来のヨガのルーツでは、特にポーズが無く、背筋を伸ばして呼吸を整えて瞑想するという事が核にあります。そのため、綿本さん曰くヨガとは、生き生きとしていておおらかな状態になれるよう、身体も心も総動員する、ツール集のようなものだそう。

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2024年04月04日

4/14 イベント「土風呂に入ってみたい!!」

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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東京都渋谷公園通りギャラリーで
『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』
5月12日まで開催しています。

村上さんの手掛ける作品『熱の部屋』では、
4月14日にお風呂イベントを開催します!
普段は足湯としている作品に、そのイベントでは不織布のツナギを着て、全身で入ってみようというものです。

まさに酵素風呂のような体験‼ぜひ、足を運んでみてください。


村上さんは千葉で行っている『村上勉強堂』というプロジェクトの中で、
『落ち葉の発酵で暖房を作る』『塩ビパイプで、井戸を掘る』『コンポストトイレの制作』などを行っています。
最後に、今後『村上勉強堂』で取り組んでいきたいことを伺いました。

「人間もある種、微生物の塊なので、人間の生活と普段目にしている外部の(落ち葉などの)微生物、ウイルスなどとの関係性を探るようなことを、勉強堂で考えたいなと思っていますね。」

『村上勉強堂』で取り組んでいることの記録は【報告書】という形で、村上さんのHPに随時アップされています。
実験の過程を、今後も追っていきたいですね。

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2024年04月03日

展覧会『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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東京都渋谷公園通りギャラリーで開催されている展覧会
『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』
村上さんは『熱の部屋』という作品を展示しています。

この作品は、発酵熱を利用した「足湯」。
昨年秋、代々木公園で大量の落ち葉を集め、大きめの風呂桶のようなものを木で作り、落ち葉・米ぬか・水を混ぜて攪拌しておくことで、温まるという仕組みになっています。

当初は熱が60度まで上がりましたが、2か月経った現在では40度でちょうどよい温度になっています。

村上
「落ち葉に付着する微生物たちと、人間との目に見えない交流が行われているのではないかなと。また温度の上がり下がりも足で体験できるという作品になっています。」

小黒
「僕聞いてて思ったけど、その作品、災害とかで集団避難している人たちに作ってあげると、交流が生まれたり、アート作品がさらに深い意味を持ちそうだけど。」

村上
「僕もそれは考えています。またこれ単純に「落ち葉が温まっている」という共通の感動から、会話が生まれたり、一つのきっかけになっているなとも思っています。ただ、まだ落ち葉が分解されるときの熱がどれだけ安定させられるのか、まだ模索中でして、練習を重ねている感じなんです。」

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2024年04月02日

自然現象を使って生活するプロジェクト『村上勉強堂』

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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村上さんが実践していた、眠るための家を担いで移動する『移住を生活をする』プロジェクト
プロジェクトを進める中で、「家を持ち歩いてるけど、これは寝室にすぎず、お風呂やトイレというのは町にあるのだ」ということに気が付きました。

村上さんは街全体を「間取り図」と呼んでおり、例えば寝室はお寺の駐車場、銭湯をお風呂場、コインランドリーを洗濯場というように捉えていました。

小黒
「150cm×70cmの発泡スチロールなんだけど、村上さんの家は相当でかいってことだよね。」

村上
「そうですね、一番おおきな家に住んでいましたね(笑)道路は廊下のような感じでした(笑)」

また村上さんは、2022年から『村上勉強堂』という自然現象を使って生活するプロジェクトに取り組んでいます。

これは『移住を生活する』プロジェクトの中で、夏は北に、冬は南にという生活をする中で「自分で冷房・暖房を作れたらよいのに」と思ったことが発端でした。

「勉強していこうという気持ちも込めて、村上勉強堂という名前を付けて、千葉県の山武市に土地を買いまして、少しづつ工事を進めているっていう感じです。」

そう思って調べるうちに、暖房には、落ち葉を発酵させる時の「発酵熱」(落ち葉に付着する微生物の呼吸熱)が使えるのではないか、水の気化熱を使えば空間を冷やせるのではないか?と考えついたそう。

自然現象を使った冷房については、以前名古屋で特殊な外壁で、雨水を染み込ませ、日中の太陽で蒸発させれば、室内を冷やせるのではないかと、実験。結果は、湿度がものすごく高くなり、涼しさには、湿度が重要だという事に気が付いたそう。

「自然現象というか、命ってすごい熱を作る営みで。発酵熱とか、何かを
温めるって方向は考えやすいんですけど、冷やすというのは、結構まだ
実験段階で。でもいくつか考えてるので、いずれは実現できるんじゃないかと思ってます。」

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2024年04月01日

プロジェクト『移住を生活する』

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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村上さんは1988 年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科を卒業。
2014年から自作の家を担いで歩き、国内外で移住を繰り返すプロジェクト「移住を生活する」を開始。著書に『家をせおって歩く』(福音館書店)『家を せおって 歩いた』(夕書房)のほか、金沢21世紀美術館から、
書籍『村上慧 移住を生活する』が発売されています。

『移住を生活をする』とは発泡スチロールで作られた150×70センチほどの小さな『家』を担いで、日本中を移動しながら生活するプロジェクト。

日本全国を歩き回りましたが、この『家』の置き場所の確保に苦労したそう。
東京都からスタートしました村上さんは、最初道路に置こうと考えていましたが、置いた所すぐに「不法占拠だ」と通報されてしまいました。

「これは土地を借りないと駄目なんだということに気がついて、そこからは主にお寺や神社など、インターホン鳴らして交渉をして、一晩ずつクリアしていくっていう感じでした(笑)」

駆け込み寺・宿坊という言葉や、一昔前には旅人が立ち寄る場所であったことから、村上さんの体感ではお寺で泊めてもらえることが多かったといいます。

「今まで200~300ヶ所ぐらい敷地を借りて、移動生活をしてきましたが
それだけの数の敷地を貸してくれる方がいたっていう事が、僕はとても
元気がもらえることだなと思いましたね。」

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