2017年03月06日

学問の中で最も危機に瀕しているのは、民俗学?!

東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えしています。

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『「新しい野の学問」の時代へ』
『「二〇世紀民俗学」を乗り越える』など
数々の著書も出されています。

文化人類学と民俗学は違う学問です。
「現在も人類学の方も研究していますが、
 自分のアイデンティティとしては、民俗学ですね。
 民俗学は、学問の中でも1番弱く、危機に瀕していて
 ある意味、そこが現代的には意味があると思うんです。」

多くの学問は、明治以降に欧米から”輸入されたもの”で、
学者たちで繋がれてきた学問です。
しかし日本の民俗学は、日本で生まれたものであり、
民間人が担い、繋がれてきたものです。

今夜の選曲:I CAN’T TURN YOU LOOSE / OTIS REDDING

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2017年03月03日

3月6日から10日までは

東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えします。

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自らを描く民俗学者に、
越後の”牛の角突き”について、たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1963年長崎市生まれ。
筑波大学大学院で民俗学・人類学を専攻された後、
1991年に千葉県にある国立歴史民俗博物館の
研究部助手となられ、その後、北海道大学助教授を経て、
現在、東京大学・東洋文化研究所の教授でいらっしゃいます。

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2017年03月03日

全国95カ所でイベントをしてきた編集長が選ぶ、今オススメの地方は?

指出一正さんが編集長を務めている雑誌ソトコトは、
創刊から、まもなく18年。
ようやく、エコやソーシャルが日本全国に届き始めています。

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「メディアとして、行政の方々から絶大な信頼を
 いただけるというのがびっくりもしていますし、
 ありがたい限りですね。イベントをすると、ソトコトを
 皆持ってきてくれるんですよね」

さらに、指出一正さんは、昨年2016年1月から
”レンタル編集長”というサービスを試験的に行いました。
「全国95箇所ほどを、トークイベントをやったんです。
 ローカルに皆が注目し始めたって肌感覚で理解できた中で、
 ソトコトこういう感じで支持されてるんだなって」

最近指出さんが面白いと思った地方は、京都!
中でも、京都・堀川商店街の空き店舗を活用した
『NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠』が注目です。

New Standard Chocolate kyoto by久遠- ニュースタンダードチョコレートキョウト by久遠- 堀川商店街

「吉野さんという方がやっている、京スイーツの人気店なんですけど、
 実は、働いている方々が、障がいがある方々なんです。
 就労施設なんだけれども、シャッター通りに、
 おしゃれに作って、女性客が買いにくる場所になっていて。
 今皆が関わりたい、リノベーションと福祉を融合させたんです。」
面白いローカルを持ち、社会に関わる人がいる地域だからこそ、
京都が世界から注目される理由だ、と気付いたそう。

今夜の選曲: LOW COMMOTION / RY COODER

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2017年03月02日

3月25日から開催、ひろしま さとやま未来博2017の注目プロジェクトをご紹介。

ソトコト編集長の指出一正さんは、
3月25日から開催されるプロジェクト
『ひろしま さとやま未来博2017』に参加されています。

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その中の1つで、小黒一三も参加している
『シンボルプロジェクト』では、建築家:隈研吾さん監修の
廃校リノベーションが行われます。
このプロジェクトは、地元の人と大学生たちが協力し、
ファッションやコミュニティの基点にしていく活動です。

「お金かかるので、いろんな人がメンバーになってくれて、
 ガバメントクラウドファンディングをやっています。
 目標は、3000万円。小さな力でももちろん嬉しいです。
 日本の里山を変えていく、最初のプロジェクトになります」
さとやまよ、甦れ!広島に眠る廃校をみんなの居場所に再生しよう (Ready For)

もう1つは、『ココロザシ応援プロジェクト』。
こちらは、Sutudio-L代表の山崎亮さんが総合監修を行い、
広島を盛り上げたい人が行う小さな企画を
応援していく活動をしています。
「これが、ゆくゆく来年、再来年、五年後に花開いて、
 広島は自分たちで地域を盛り上げようとするローカルプレイヤーが
 たくさん居る場所だ、っていう風にしていきたいです。」
『ひろしま さとやま未来博2017』

今夜の選曲:FLASHES / RY COODER

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2017年03月01日

マジックワードは、地方とプロジェクト。

ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。
売れ行きも好調だという、現在発売中のソトコト3月号は
『地域を巻き込む ローカル プロジェクト』

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「地方と、プロジェクトっていう言葉が、
 たぶんマジックワードになってきています。
 今まで地方という言葉で括られていた場所が、
 地域化してきてるなって感じています。つまり、東京も地域。」
この地域で、何か面白いことに関わること、
プロジェクトに参加することが、カッコよく、オシャレである
という認識になっていきているそう。

今回の表紙は、兵庫県尼崎市で撮影したもの。
写っているのは、ネガティブイメージと戦う
様々なプロジェクトを行っている尼崎の若者たちです。

このような地方のプロジェクト拡散の
そもそものきっかけを作ったのは、島根県でした。
現在では広島県でのプロジェクト、
ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクトで
指出さんは人材育成講座の講師として活動されています。

「ほとんど広島行ったことのない、市町村の名前も読めない人が、
 はじめて広島でローカルに出会うんです。
 中山間地域の課題をどう解決するか勉強していくんですが、
 おかげさまで今100人くらい受講してくれています。」

プロジェクトの舞台となったのは、神石高原町、安芸太田町、
世羅町、三次市など、6つの市町村。
「例えば学生が行くと、楽しんで農業をする人たちが
 美味しいこんにゃくを作っているのを見て。
 農業に対する、自分の価値観が変わって。」
移住するのではなく、その街の味方になる”関係人口”を
東京で増やす活動を学生たちも出てきています。

今夜の選曲:PARIS, TEXAS / RY COODER

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2017年02月28日

新著で紹介するローカルヒーローたち。ナンパと街づくりの意外な関係性とは?!

ソトコト編集長の指出 一正さんの著書、
『ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論』
中には、たくさんのローカルヒーローたちが紹介されています。

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学生時代に東京でナンパ師をやっていたという、
長野県塩尻市職員の山田崇さんもローカルヒーローの一人。

人との距離を縮める、ナンパのスキルは、
街づくりにはすごく向いている、と指出さん。
「そもそも、知らない人に近づけるかっていうのが
 地域づくりには1番大事なことですから。
 そこで、山田さんはナンパのスキルを使って始めた
 プロジェクトが、”nanoda”という空き家を使った実験です」

シャッター通りをどうするかではなく、
シャッターが閉まっている空き家を借りよう、と始まった、
『空き家から始まる商店街の賑わい創出プロジェクトnanoda』

身の丈にあったことからスタートさせようと、
”焼き鳥を食べる会なのだ”、“映画を観る会なのだ”
“お茶、なのだ”など、誰もが参加出来るイベントを行っています。
「たくさんの人数を集める爆発的な効果ではなくて、
 持続的に面白いまちづくりを、松本の隣の穏やかな街で
 やっていて、全国から人が見にきたり、学生が移住してきたり。
 不思議な作用が出てきています。」
地域を大きく動かす、スーパー公務員がいるか、どうかで
まちづくりが面白くなっていくかが決まる、とも。

最近では、スマートフォンの普及により、
どの場所からでも情報を発信できることが、
地域が伸びる理由の1つでもあるとか。

今夜の選曲:TAMP ’EM UP SOLID / RY COODER

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2017年02月27日

加速する、日本のローカルと地方創生について。新潟県の限界集落、奇跡の復活物語!

ソトコト編集長の指出 一正さんに
前回ご出演いただいたのは、2015年年末。

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その時、『キーワードはローカル、地方創生だ』とおっしゃっていました。
「1年で爆発的に加速して、今では
 僕、ほとんど東京にいなくなっちゃいましたね(笑)」

ポプラ社から発売された、指出さんの著書、
『ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論』
も人気の1冊になっています。
中には、”I(アイ)ターン”で地域おこしを行う、
多田 朋孔さんのお話が入っています。

多田さんは、限界集落と呼ばれていた、
新潟県の十日町・池谷を奇跡の回復をさせた伴走者です。
「実際に自分がトップで何かをするわけじゃなくて、
 地元の皆さんがどういう町にしたいか聞いて、
 近い未来づくりに携わっていて。」
5年前に掲げた、池谷集落の未来予想は、
現在ほとんど達成されています。

「ビックリしたんですけど、集落の皆さんに、
 ”多田さんが来て何か変わりましたか?”って聞くと、
 何も変わらないよって普通に言うんですよ。
 これが多田さんの凄さで、劇的に何か変化があると
 絶対に揺り戻しがあるわけですよ。
 池谷では、3年前、5年前に描いた未来がちゃんと実現してる。
 この自然に変化が起きているというのが、多田さんの技です。」

今夜の選曲:WE SHALL BE HAPPY / RY COODER

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2017年02月24日

2月27日から3月3日までは、

ソトコト編集長の指出 一正さんをお迎えします。

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『ますます地方が面白い!』
ソトコト流、ローカル再生論について、たっぷりと伺います。

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2017年02月24日

やっと辿り着いた、絵を描くという仕事。

画家としても活躍される、作家の 大宮エリーさん
エッセイでも、多くの人を勇気づけています。

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お母さんの介護をされる男性から、ある時お礼を言われたそう。
「お母さんが全然笑わなくて、会話もなくて、
 もう来なくていいって言われちゃったんですって。
 泣いて病院から帰ったりしていた時、
 このエッセイを、お母さんに渡してみたら、
 初めて笑ったわって言われて、共通の話題ができたって。」

生活のために仕事をするという大宮さんは、
絵を描く時だけは、すごく楽しく心が安定しているそう。
大宮さんの絵を評価する、ベネッセミュージアムの福武さんからは、
”今まで様々な仕事をしてきたから、この絵がある”と言われているのだとか。
「編集、物語を書いた、それは全部、
絵のトレーニングだったんじゃないかって。
 やっと40歳にして辿り着いたっていう。」

薬学部出身の大宮さんの描く絵は、
人体に様々な影響を与える絵になっています。
「久高島の絵を展示したら、そのギャラリーから連絡があって、
 “その青い絵の前でバタバタ人が倒れて寝てます”って。
 私説明はしてないのに、その久高の絵の前で眠気が起きるって、
 これって”メディスン”ですよね。だから、やれてるんだなって。」
ハワイ島で描いた絵を飾ったとき、写真家:レスリーキーさんから
”なんか暑い!”と言われたことも。

今後は、病院や老人ホームなどに、
効果のあるような絵を飾ってみたい、とも大宮さんはおっしゃいます。

今夜の選曲:真夜中のHIDE AND SEEK / MISIA

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2017年02月23日

動画配信で、日本全国の人と酒を飲む! お酒で繋がる仕事の縁。

画家としても活躍される、 大宮エリーさんは、
動画配信でのトーク番組『スナックエリー』
毎週水曜日に開催しています。

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以前はUstreamで、現在はLINE LIVEで行っています。
最長記録は、ミュージシャンの七尾旅人さん。
「基本1時間くらいなんですけど、
 旅人くんは2時間くらい喋って、夜中12時くらいから
 ギター出してきて、今からやるの?!って(笑)」

そもそも配信し始めたきっかけは、
街中でいろんな人に飲みに誘われたこと。
「私敷居が低いのか、知らない人に
 エリーさんですよね?飲み行きましょうって言われたり、
 携帯の電話番号教えてって言われたりして。
 さすがに携帯は教えられないので、インターネットで
 飲む姿を生配信して、そこにお客さんが来てもらうようにしたんです」
大宮さんの”目がすわっていく様子が面白い!”と話題になり、
様々なゲストが登場してくれるようになったそう。

大酒飲みの大宮さんは、たくさんの伝説を残しています。
「斉藤和義さんから、昨日エリーを路上で見つけたって言われて、
 坂の傾斜を利用して寝てたみたいで(笑)
 起こしてくれて、家近かったので送ってくれて。
 それを聞いて、お酒は嗜む程度にしようって思いましたね」
ほかにも、大宮さんは酔って家に帰ると、
カレーを作って食べようとする、謎の習慣があるそう。

今夜の選曲:罪滅星 / おおはた雄一

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