2020年04月07日

長年続けてきた味覚教育

オテル・ドゥ・ミクニ
オーナーシェフの三國清三さんをお迎えしています。

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三國さんが考えている五味について教えてください。
三國さん「元々はイタリアのスローフードと、
フランスのシェフ達が、味覚「甘い、酸っぱい、しょっぱい、苦い」を
12歳までに教えていたんです。彼らは、四味なんですけど、
僕は「旨味」を入れて五味にしてます。
フランスのシェフたちが「三國お前もやれよ」っていうので、
2000年から小学校に出向いて味覚教育を教えています。
最近は、小学6年生の時に教えた子が、ウチの店にくるんですよ!
30代の立派にサラリーマンになってもう感動的です。
まだ、小学校に行く活動は続けてるんですけど、
やっぱり長年続けた成果っていうのは感動しますね。
教えた子たちが親とか同僚を連れて食べに来てくれると、
すごくじーんと来ます。やってよかったなって思いますよね。」

味覚教育をやっていて日本の子供たちの味覚は衰えている?
それともグルメブームで鍛えられてる?
三國さん「中学校行くと生意気になって別なんですけど、
小学6年生っていうのは、親の言うことしか聞かないので、
要は親の責任、親のエゴですよね。
親がファストフードやジャンクフードに拘れば、
子どもそうなるし、親がちゃんとスローフードに拘れば、
子どももそうなる。だから、親次第ですね。
ずーっと味覚授業をやってきて、
100人いたら、どうでもって人が半分で、
ちゃんと気をつけなきゃいけないって思う人が
半分だと思っています。僕の理想は100%ですけど、
半々でも十分、そのバランスでもいいのかなって、そういう実感です。」

今夜の選曲:RUBY BABY / DION


staff| 19:52 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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