2023年10月09日

空間をデザインする学問

一級建築士で、空間デザイン心理学協会 代表理事の高原美由紀さんです。

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高原さんは、空間デザイン歴30年以上、累計1万件以上の
間取り指導の実績を持つ一級建築士として活躍しています。
また、早稲田大学大学院/人間科学研究科で、
空間が人に与える影響「空間デザイン心理学®」を独自に体系化し、
住まいの空間づくりを提案されていらっしゃいます。

はじめに、空間デザイン心理学とは。
人が空間から受ける無意識の影響に着目し、
暮らしているだけで人の理想の気持ちや行動を自然に促す「空間」
というものを研究する学問です。
この学問がベースとしているのは、心理学の科学行動学生態学で、
人間科学に基づいて、空間をデザイン・設計していくという考え方に
基づいています。

ただ高原さん曰く現在建築業界で、心理学・脳科学・生態学などは
あまり利用されていません。
大学などで物理的に断熱性や、構造、デザインなど
形にして作ることは学びますが、それぞれが、どのように
人に影響してくるかという事は、ほとんど学んできていないのが
現状だということです。

高原さんの著書『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』
(青春出版社より)には空間デザイン心理学に基づいた
空間作りの法則がわかりやすく具体的に紹介されています。
例えば「家族の会話を増やすためには、こんな風にソファを置いてみる」「より脳を活性化させる机周りの在り方…」など。
大がかりなリフォームをせずとも、家具の配置などを変えるだけでよい!という高原さんが今までに見つけた、部屋作りの法則が書かれています!

今夜の選曲… EUPHOROS / Timo Andres,Conor Hanick

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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