2011年12月27日
この国の環境
著書に「この国の環境―時空を超えて」がある、北里大学副学長の陽捷行さん。
外国のカメラマンが日本の美しさを写すときに、段々畑を撮影することがよくあります。陽さん曰く、この段々畑の美しさは、日本には明確な四季があるから…。知識に情が入ると、その知識の温度は高まります。同じように日本の自然の美しさは四季を盛り立てる…とのこと。
今夜の選曲: I ONLY HAVE EYES FOR YOU / FLAMINGOS
著書に「この国の環境―時空を超えて」がある、北里大学副学長の陽捷行さん。
外国のカメラマンが日本の美しさを写すときに、段々畑を撮影することがよくあります。陽さん曰く、この段々畑の美しさは、日本には明確な四季があるから…。知識に情が入ると、その知識の温度は高まります。同じように日本の自然の美しさは四季を盛り立てる…とのこと。
今夜の選曲: I ONLY HAVE EYES FOR YOU / FLAMINGOS
北里大学副学長の陽捷行さんの著書、清水弘文堂書房から発売されている「この国の環境―時空を超えて」。

東日本大震災の現場レポートではなく、地球の来し方行く末を書いたもの…と、陽さん。
写真家ブルース・オズボーンさんが撮影した写真も掲載されています。陽さん曰く、人は視覚から入るので、だから頭に入るより写真は興味を持つのでは、とのこと。
今夜の選曲: PARTY DOLL / BUUDDY KNOX
北里大学副学長で農学博士の陽捷行(みなみ・かつゆき)さんです。
この国の環境、土壌学から考える環境と地震など、おうかがいします。
■プロフィール■
1943年山口県萩市生まれ。71年東北大学大学院農学研究科博士課程修了後、農林省入省。アイオワ州立大学客員教授、独立行政法人農業環境技術研究所理事長、北里大学教授などを経て、現在、北里大学副学長。日本土壌肥料学会賞、環境庁長官賞、日経地球環境賞など受賞歴も多数あり、また、ノーベル平和賞(IPCC・ゴア元副大統領)への貢献を認定する賞状も贈られています。
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんのGIFT FOR TOMORROW。貝沼さんが考える「GIFT」とは…『恩送り』。
会津の人が共通して言う言葉が『恩送り』なんだそう。前の世代から自分が受けた恩を、次の世代に返して行く『恩送り』。この恩送りを、ちゃんと脈々と続けている地域は元気になっているし、人が育って魅力ある地域になっているのでは…と貝沼さん。
未来へつなぐ恩送り…素敵なGIFTですね。
今夜の選曲:COME CLOSER TO ME / ANDRE TOUSSAINT
今週のゲストは、会津伝統工芸で地域活性化させるプロジェクト、株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。
伝統工芸というと、その伝承や未来を考えることも大切になってきますが、貝沼さんは、焼き物の産地で芸術家のインターシップ事業をなさっていらっしゃいます。
昔は100軒あった会津の窯元が、高齢化などで現在は14軒に…。一方、美大の陶芸科を卒業しても陶芸家になれない人が多い現実。そこで美大生と窯元をつなぎ、インターシップ体験を企画されました。弟子入りというと構えてしまう感じですが、インターシップなら少し入りやすいですよね!実際、大卒の新卒で、後継者になった方もいらっしゃるそうです。
今夜の選曲:C'EST SI BON / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。現在発売中のソトコト1月号の特集記事「ベスト・オブ・社会をよくするお買いモノ」で、貝沼さんには会津の伝統工芸やモノ作りをご紹介いただいています。
会津の焼きものの歴史は、今から約400年前に蒲生氏郷(がもううじさと)公が現鶴ヶ城の改築の際に瓦を焼かせたのが起源と言われ、良質の木地と漆を産する風土と相まって、会津を代表する伝統工芸となりました。
原発事故の警戒区域に住んでいた職人の方の中には、会津へと移住された方も多いそうです。でも、会津にももともとの職人さんがいます。貝沼さんは「多様性は大事」と。「モノ作りをする人たちが集まることで、会津の魅力が増します。アトラクションの少ない遊園地には人は来ないと聞いたことがありますが、ある意味、競争相手がいることがアトラクション!」
今夜の選曲:ISLAND WOMAN / ANDRE TOUSSAINT
貝沼航さんが代表取締役を務める株式会社 明天では色々な取り組みをされていますが、その一つに會’s NEXTプロジェクトがあります。
時代の流れで会津漆器が売れなくなってしまいました。そこで職人たちが、使う側と新しいもの作りをしようプロジェクトです。職人たちだけでグループを作って、そのバックアップ!
全国のデザイナーさんに新商品を募集、今の生活に合う漆器のデザインを公募。職人さんが審査をして、デザイナーと職人をマッチングして一緒に作り出して行こう!というプロジェクトです。
今夜の選曲:EST ES FELICIDAD / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。
明天は地域活性化のための企画・運営をされています。軸が2つあるそうで(1)伝統工芸を元気にして行く(2)地域の未来を作って行くために若者を育んで行く…。
福島市出身の貝沼さんがなぜ会津で企業を?会津のコンサルティング会社に就職し、そのときにITベンチャーの社長と会う機会があって、自分が社長になるのもいいなぁとおもったそうです。さらに、会津の伝統工芸(焼き物)を海外に販売するプロジェクトのお手伝いをしたときに面白いなと思ったからなんだそうです。
今夜の選曲:BAMBINO / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天(めいてん)、代表取締役の貝沼航(かいぬま・わたる)さんです。
会津の伝統工芸と地域活性化について、おうかがいします。
■プロフィール■
1980年福島市生まれ。2003年、桜美林大学国際学部卒業後、会津若松市の経営コンサルティング会社の勤務を経て、2005年に株式会社明天を設立され、会津の地域活性化プロジェクトの企画から運営までを行っていらっしゃいます。
2006年から毎年年末にご出演していただいている、分子生物学者の福岡伸一さん。
毎回「今年のロハスな本」を選んで頂いています。
・2006年「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
・2007年「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著
・2008年「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
・2009年「完全なる証明」 マーシャ・ガッセン著
・2010年「1984年」ジョージ・オーウェル著
そして2011年は…
『フェルメールのカメラ―光と空間の謎を解く』フィリップ・ステッドマン著
まだカメラが無かった時代のフォトグラファーとして、世界を捉えていたってことを紹介した本。フェルメールの教科書として読んでいただけたら…と、福岡先生。
