2016年06月03日

6月6日から6月10日は

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で
作曲家のサキタハヂメさんをお迎えします。

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のこぎりと木に魅せられた
音楽家のお話、たっぷり伺います。

■プロフィール■
1971年大阪生まれ、大阪芸術大学芸術学部を卒業。
ミュージカルソーを独学ではじめ、アメリカの
ミュージカルソーフェスティバル世界大会で2度優勝。
自らのバンドで演奏活動を続ける一方、作曲家として
テレビやCM、ミュージカルの音楽を数多く担当。
また、「山を鳴らすプロジェクト」などを
立ち上げていらっしゃいます。

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2016年06月03日

科学技術で省いてはならない、人の営み。

沖縄科学技術大学院大学 研究員、
佐二木健一さんをお迎えしています。

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沖縄の門外不出の焼き方を持つ、
伝統的焼き物”やちむん”の研究をされた佐二木さん。
近いうちに、英語の論文にまとめたい、とのこと。

今回、焼き物の研究をしたことで、
佐二木さん自身、今後化学技術に向かう心構えができたそう。
「化学技術は、どんどん、進んでいきます。
 最新の3Dプリンターなら、今作っているような器は簡単に作れます。
 でも、化学技術が省こうとしているところに、
 人の営みや人間としての尊厳が詰まっているんですよね。
 化学技術が、人の営みを支えて、守っていく方向に使われないと
 いけないな、と今回研究して教えられました」

今夜の選曲:WHISKEY IN THE JAR / THE HIGHWAYMAN

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2016年06月02日

伝統文化は科学を超える!?

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんが、化学的に分析している
沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”。

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釉薬の成分や窯の温度で、焼き物の色は全く変わります。
ですが、親方たちは、なぜその釉薬をつけると、
その色になるかは理解していませんでした。
「研究していくと、だんだんと明らかになってきました。
 例えば、緑になる釉薬の成分は、銅が入っています。」
沖縄で使用されている緑の釉薬は、他の釉薬とは違い、
銅と亜鉛の合金が入っていました。そのため、
はっきりした緑ではない、淡い優しい緑色になります。

沖縄の”やちむん”は、原料は全て地元のものを使用するため、
地元の色が出るのだとか。
「地元がないと成り立たない焼き物なんです。
 だから、親方たちの気持ちの中にも、
 地域のみんなで幸せになるという気持ちが強いんです」

窯の温度の秘密も解明されました。
「親方たちは、コバルト(青)は火の前、
 緑は棚の真ん中、アメ釉はどこにおいてもいい、
 というのが代々伝わっているんです。
 実験して化学的に調べてみると、
 それぞれ一番綺麗に出る場所が、そこなんです。
 伝統文化の凄さに、納得しました」

今夜の選曲:I AIN'T GOT NO HOME IN THIS WORLD ANYMORE
      / RAMBLIN' JACK ELLIOTT

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2016年06月01日

沖縄伝統の焼き物、やちむんを科学的に分析!

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんは、沖縄の伝統の焼き物、
”やちむん”を化学的に分析されています。

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本来、分子細胞生物学者の佐二木さんが
”やちむん”に興味を持ったきっかけは、3年前、
日本でも最大級の登り窯がある、”やちむんの里”でのこと。

「彼らは、あたかも地球上のいろいろな元素の性質を
 知り尽くしたように、何と何を混ぜると火に強くなるとか、
 いい色になるとか、、、美しい器を作る、その様子に感動して。
 そのうちに、化学的に調べて
 記録しなきゃいけないなっと思って始めました」
器を作っているのを見た佐二木さんは、弟子入り!
週末を使って、窯に通いつめたそう。

沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”は、
様々な危機に面しているのだとか。
「器の表面に塗る、”化粧土”と呼ばれる白土が、
 もう沖縄では取れなくなっています。」
土地開発などで取れる場所も減り、
輸入したものに頼っている状態なのだとか。

さらに、技術は全て伝承的であるということも。
「作る人がいなくなったら、技術が消えてしまうという
 脆さも含んでいるんですよ。」
実際に沖縄の籬島で作られていた土器は、
今の技術をもってしても再現できないのだとか。
後世に技術を残し、伝えていくため、
職人の皆さんも研究にご協力いただけた、と佐二木さん。

今夜の選曲:IF I HAD A HAMMER / PETER,PAUL AND MARY

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2016年05月31日

沖縄にある世界トップレベルの教育機関での研究とは?

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さん。

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2011年11月に沖縄科学技術大学院大学
設立され翌年開学。OISTと呼ばれています。
世界トップレベルの教育機関をめざしており、
現在、800人近くの、学生と研究スタッフが研究しています。
80%ほどが外国人で国際的な場でもあります。

佐二木さんはそんな沖縄科学技術大学院大学で、
”G0細胞ユニット”の研究をされています。
細胞の分裂を止めるスイッチについて研究しているのが、
”G0細胞ユニット”なのだとか。
「細胞の分裂を止めたり、分裂止まっている細胞を
 リセットして動かすことができれば、
 再生医療などに寄与できます。」

さらに、細胞の分裂に関しては、老化にも関わっています。
最近では老化に関わる遺伝子、代謝物などに焦点を当て、
”健康”に老後を送れるような、という方向も研究されているとか!

今夜の選曲:THIS ISLAND IS YOUR LAND / WOODY GUTHRIE

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2016年05月30日

遺伝子学への興味から、科学捜査に憧れて。

沖縄科学技術大学院大学 研究員、
佐二木健一さんをお迎えしています。

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気になる経歴をお持ちの佐二木さん!
「科学捜査がやりたくって、千葉県警に就職して。
 鑑識の手伝いなどをしていました。
 約3年、一般の警察官として、駐在の勤務も行いましたし、
 いろいろなことを経験させていただきました。」
小さい頃から、遺伝学に興味があったそうで、
人のために役立つ仕事として、科学捜査にすすんだそう。

その後、奈良先端科学技術大学院大学の
IPS細胞で有名になられた山中教授の、研究所
「学部卒では、科学捜査には足りないなって思って。
 一番面白そうだと思って入った研究室が山中教授でした。」
そして佐二木さんは現在、
沖縄科学技術大学院大学にて研究員をされています。

今夜の選曲:WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE / KINGSTON TRIO

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2016年05月27日

5月30日から6月3日まで

沖縄科学技術大学院大学 研究員、
佐二木健一さんをお迎えします。

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沖縄の焼き物、やちむんのお話を中心に
たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1974年生まれ、アメリカ ウィスコンシン大学で
遺伝学を専攻し卒業後は、千葉県警科学捜査研究所、
奈良先端科学技術大学院大学の山中伸弥教授研究所を経て、
現在は、沖縄科学技術大学院大学で、研究員として
細胞の研究を行っていらっしゃいます。

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2016年05月27日

様々な音楽とダンスで楽しむ!演出家と役者の違い。

俳優、演出家の岸谷五朗さんをお迎えしています。

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岸谷さんが演出を手がけられる舞台
「中村キース・ヘリング美術館」
6/6(月)~22(水)まで、日比谷・シアタークリエ、
そして6/25(土)、26(日)は、大阪・森ノ宮ピロティホールにて
上演されます。

「キースの頭の中の世界を描こうとすると、
 クレイジーなディスコやソウルフルなバラードだったり。
 幅があった人なんだろうな、っと思います」

「中村キース・ヘリング美術館」の後、
岸谷さんは、2013年ブロードウェイ トニー賞を獲得した
『キンキブーツ』の演出もされます。

「俳優は、キツいですよ(笑)地球ゴージャスで全国回って、
 稽古入れて6ヶ月、脚本書きながらだと1年半。
 毎日毎日24時間を、その本番2時間のために生きなきゃいけない。
 声と体と心を仕上げて、、、精神的に、本番前にヘロヘロです!
 舞台で感動を起こすためには、120%の力が必要ですし(笑)」

そんな、役者の苦労、気持ちがわかる岸谷さんだからこそ、
感動できる舞台を演出できるのかもしれません。

今夜の選曲:WILD WILD LIFE / TALKING HEADS

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2016年05月26日

キース・ヘリングの人生を感じる美術館とは?

俳優、演出家の岸谷五朗さんは、先日
世界で1つしかないキース・ヘリングの美術館、
「中村キース・ヘリング美術館」に行かれたそう。

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美術館自体もアートな建物で、HIVに苦しみながら、
世に残そうとした後期の作品にも出会える美術館です。
「彼の人生が、中村キース・ヘリング美術館で見られますね。
 泊まれますし、温泉もありますし!」

岸谷さんが演出を手がける舞台
『ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~』では、
キース・ヘリング役の柿澤勇人さんは、実際に絵を描くシーンも。

この作品は、もともと2003年のオフ・ブロード
ウェイミュージカルで、その当時の出演者たちは
揃って上演後に大活躍するようになった名作でもあります。
「みんな、このラディアント・ベイビーをきっかけに
 大きくなった役者がたくさんいたんですよ」

今夜の選曲:I CAN’T WAIT / NU SHOOZ

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2016年05月25日

80年代アメリカ・ニューヨークの雰囲気を込めた、舞台とは?

俳優、演出家の岸谷五朗さんをお迎えしています。

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岸谷さんは若い頃、ダンスを習うために
ニューヨークに行かれていました。
当時のニューヨークはHIV(エイズ)が大流行し、
町中の人が恐怖におののいている、という時代。
そんな中、キース・ヘリングは、
ニューヨーク中の地下鉄に、たくさんの絵を描いていました。

岸谷さんが演出を手がけられる舞台
「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」では、
様々なダンスを取り入れています。
ディスコ「パラダイス」や、岸谷さんが実際に見たという
ゲイナイトの雰囲気を盛り込んでいます。

「キースが田舎から出てきて、カミングアウトして良いんだ、
 自分が正直に生きて良いんだっていう、
 ニューヨークの街に吸い込まれいったっていうのは、
 よくわかりますね。」と岸谷さん。

「ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~」は、
33歳という若さで亡くなったキースの繊細な内面と、
80年代の威力あるエンターテイメントな舞台になっています。

今夜の選曲:WEST END GIRLS / PET SHOP BOYS

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