2016年10月26日

今年で19回目の開催となる、全国風サミットとは?

日本風力開発株式会社の大関桂さんをお迎えしています。

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今週10/28(金)には、石川県珠洲市にて
『第19回 全国風サミット in珠洲』が開催されます。
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主催は、風力発電に取り組む地方自治体で
構成されている、風力発電推進市町村全国協議会です。
「この協議会に参加している市町村を順番に回っていく形です。
 中には2回ほどシンポジウムとして
 開催されたこともあるそうです。」
今回の開催地である、石川県珠洲市は
能登半島の突端のため、海からの風が強い場所です。

全国風サミットの第1回は、”日本三大悪風” 清川だしが吹く、
山形県立川町(現:庄内町)にて、開催されました。
「風力発電は、風の強いところに建てますので。
 そういった悪風を、変えようと。
 他にも、岡山県、愛媛県にも悪風があるようです」
珠洲市は、再生可能エネルギーと土地の文化を融合させ、
現在では、風力発電所だけでなく、
バイオマス発電、太陽光発電なども多く設置されています。

欧米で増えている、洋上風力(海洋上での風力発電)。
日本では、まだ実績不足の状態です。
「どういう方法で設置すればいいのか、まだ研究段階です。
 国の方でも、経済産業省や環境省が実証試験というのを
 進めていらっしゃいますし、どんどん増えて行くとは思います」

今夜の選曲:GOOD TIME / 高橋幸宏

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2016年10月25日

風力発電のメリット、デメリット。実際の発電効率は?

日本風力開発株式会社の大関桂さんをお迎えしています。

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風力発電の設計や製作には、国際基準を基にした
日本独自の基準があります。
「日本には地震もありますし、
 設置の建築基準法の規制もあって
 強固なものを利用している傾向があります。」
風車の羽は非常に大きく、
直径100メートルのものもあります。

設置費用は、場所によって異なります。
「基礎を作るんですけど、地盤が柔らかいところですと
 杭を深くいれて、強風で倒れたりしないように。
 輸送費も、山の上ですと、道を整備しないと…」
それでも、太陽光よりも設置費用は安く、
発電効率が良いのだそう。
「太陽光発電の効率は、10~15%が標準ですが
 風力では30%前後で。低くても22%で
 冬ですと、50~60%で回る時期もありますので」

ただし、デメリットもあるそう。
「風力発電は大きいので、ずっと見てきた景色が
 変わってしまって嫌だという人もいますし、
 あとは音。10年前と比べると全然静かですけど
 風が強い時ですと、回る時にシュッシュっと
 羽が近づくたびに音がしますね。」
景色に関しては、発電している様子が目に見えるため、
好みの問題のようです。

今夜の選曲:WINDY LADY/風の国 / 細野晴臣

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2016年10月24日

再生可能エネルギーの現状。今後必要とされる、発電のバランス。

日本風力開発株式会社の大関桂さんを
お迎えしています。

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日本風力開発株式会社では、1999年に
日本でも風力発電を広めるために設立され、
現在では、シェア3番目ほどの規模で
次々に新しい発電所の開発を行っています。

再生可能エネルギーである風力発電は、
国策によって手当てや、固定価格買取制度もあり
利益に上がるようにと日々工夫をされているそう。
「本数だと発電規模が違うので、何本とは言えないんですが
 昨年度末ぐらいで、約300万キロワット。
 日本人が消費している、0.7%が風力発電で賄われています。
 まだ、非常に少ないですね。」

日本では、太陽光の買取単価が高価だったため新規参入が増え、
太陽光のみがここ数年で 爆発的な増加をしています。
ですが、発電コストは風力発電の方が安いそう。
「太陽光発電というのは、昼間太陽が出ている時間を中心に
 発電しますが、風力発電は昼夜を問いません。
 今ちょっと太陽光が増え、昼間に発電されすぎてしまっていて。」
日本では、昼夜の発電量バランスを治すために
風力発電を増やすための制度を模索している最中だとか。

今夜の選曲:ペパーミント・ブルー / 大瀧詠一

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2016年10月21日

10月24日から28日

日本風力開発株式会社の大関桂さんをお迎えします。

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風力発電の現状、全国風サミットのお話など、
たっぷりと伺います。

■プロフィール■
アメリカ留学後、1999年より、
日本風力開発の設立から関わり、
現在は、社長室室長代理として
風力発電のPRに務めていらっしゃいます。

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2016年10月21日

文化体験で感じる、日本の街の秩序と伝統文化への驚き!

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、は、今年8月まで勤めていた
ハーバード・ビジネス・スクール 。

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人気の授業、日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』では
プログラムの中には、東京では観光をし、
文化体験も組み込まれています。

学生たちは、日本の文化や伝統に驚くそう。
「伝統と言われる、お相撲や
 老舗の酒屋さん、お菓子屋さんなどの、伝統の長さ!
 500年とか1000年単位でのものあり、かつ、
 その伝統が常に変化しながら生きている。
 “伝統と革新が共存できるんだ”っていうのを学んだって
 学生たちはいいますね。」
街にゴミが少ないことで
“街の秩序”にも感動することもあるとか。

プログラムに参加する生徒たちには、
宗教上の理由などで、肉や魚などを食べない生徒もいます。
そのため、魚がウリの東北では、
プログラムでの食事は、かなり大変だとか。

10年間に渡り、ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めた山崎さん。
今年8月に、退職されました。
「ずっと、傍らで生花を20年間やってきていまして。
 生花の中にある、日本の精神性とか美意識を
 もっと世界とつなげて、日本の中でも
 企業界とつなげていく活動をしたいと思いまして。」
ビジネスとして成り立つように、
マーケットを広げていきたい!とも。

今夜の選曲:PEACE / NORAH JONES

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2016年10月20日

生徒と現地の方がクロスして生まれる、双方への利益。

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんをお迎えしています。

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ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっている
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業。
山崎さんも2012年の夏ごろから東北に行かれています。
「肉体労働で綺麗にし、必要な人に必要な助けを、という
 復旧の段階から、より長期的に、経済をどう作ったらいいのか、
 長期的に人がくるようになるのか、と考えに移行する時期でした」

世界各国で行われていた IXPですが、
ここまで続いているのは、日本・東北だけで
参加した学生の満足度が圧倒的に高いのだそう。
「なんでそんなに人気なのかっていうと、
 東北という土地の特殊性で、“社会のための事業”を起こした人が
 震災をきっかけに、同時多発的にいるんです。
 しかも、学生たちと同じ年ぐらいの人たちで、
 まだ始めて数年なので、非常によちよち歩きで、
 そのリアル感も含めて他では得られない学びがあるんですね」

“ハーバード・ビジネス・スクール と東北 “
という出会うはずのなかった2つをクロスさせた、『ジャパンIXP』。
新たな気づき、利益を双方にもたらしています。
「ハーバード・ビジネス・スクール は、
 地方の非常に事業をやるには難しい場所で、
 社会のために事業を起こすという方と出会うことで
“なんのためにビジネスをするのか”という
 原点を学ぶことができました。」
東北の皆さんからは、真摯に話を聞き、適切なアドバイスをもらう
という経験から、”未来の指針ができた””希望をもらった”
という言葉ももらっているそう。

今夜の選曲:AND THEN THERE WAS YOU / NORAH JONES

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2016年10月19日

宮城県石巻市での授業。小さなカフェが教えてくれた新たな考えとは?

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、今年8月まで
ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。

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日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業は、
東京と東北を行き来する、2週間のプログラムになっています。
「最初の3年、東北ではボランティア活動と、
 地元企業の取材をしてケースを作りました。
 最近の2年では、地元の企業に対して
 経営のアドバイスをしています。」
震災後に地域のために立ち上げた、
起業家にもアドバイスを行っています。

2016年に生徒の受け入れを行った企業に、
宮城県石巻市にある、カフェ”はまぐり堂”があります。
津波で甚大な被害を受けた、蛤浜を活性化するために
水産高校教諭の亀山貴一さんが立ち上げたカフェです。

ハーバードの学生は、4人。彼らは、
”いかに多くの人を集めるのか”という考えを持っていました。
ですが、創業者の亀山さんは、多くの人を集めるのが目的ではなく、
“地域のために、地域のバランスの中でやりたい”、
という強い思いをお持ちでした。

「最初は、学生たちは分からないんですよ。
 でも亀山さんは、カフェは社会の1部であって、
 社会全体が幸せにならないと存在意義はない、と。
 最後には、学生もなるほど!と。
 やっぱり本来、授業というのも社会の一部であって
 社会に貢献するものであるのに、つい授業単独で考えて、
 どう儲けて大きくするか考えていて。
 非常に大きな、本質的な気づきを、小さなカフェで頂いたんです。」

今夜の選曲:TRAGEDY / NORAH JONES

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2016年10月18日

ハーバード・ビジネス・スクール で人気の授業とは?

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、今年8月まで
ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。

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リサーチの拠点は、世界13箇所に散らばっており、
今ではインド、トルコにもあります。
「中東にも置いています。今後はアフリカも
 考えていますので、どんどん先進国から
 新興国にシフトしています。」

ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっているのは、
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業です。
IXPとは、”immersion experience program”の略で
”どっぷりその土地に浸かり経験し学ぶ”というもの。
「まず学校として見ると、議論ばかりで実体験が抜けていると。
 自分で経験を掴んでいくプログラムを作っていかねば、という
 教育改革がありました、さらに、東日本大震災が2011年に起きて、
 当時ハーバード・ビジネス・スクールに所属していた日本人が
 なにかやりたい、と」
そこで出来たのが、授業という枠組みで
生徒を東北に連れていく『ジャパンIXP』が作られました。

資本主義の総本山、ハーバード・ビジネス・スクールでは、
リーマンショック以前は、“いかにお金を儲けていくのか”
に重点をおいた教育でした。
「当時混乱を引き起こした張本人たちの中に、
 かなりの数の卒業生がいましたので。
 自分たちの教育が正しかったのか、新しい時代を迎えるにあたり、
 自分たちも変わらなくてはいけない、という非常に深い反省を行って
 そこから大きな教育改革をおこなっていたという経緯があります。」
今では、以前に増し、倫理観や企業の社会的責任などを
重要視していく傾向になっていった、
と山崎さんは当時を振り返られました。

今夜の選曲:SLEEPING WILD / NORAH JONES

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2016年10月17日

ハーバード・ビジネス・スクールについて

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」
の著者、山崎繭加さんをお迎えしています。

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今年8月までハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。
ハーバード・ビジネス・スクールは、創立1908年。
ボストンにある有名なハーバード大学の大学院で、
20代後半〜30代の実務経験を経た生徒が多い場所です。

1学年で900人、2学年で1900人の学生が所属し、
教える先生も230名、という世界最大の規模。
非常に学費が高く、年間650万円程度です。

「奨学金制度、ローン制度もあります。
 それでも高い学費をかけてでも来る価値がある、
 と思ってきています。」
2年学生生活を送ると、2000万円ほどかかるとも。

ハーバード・ビジネス・スクールの特徴は、
一切教科書を使わず行う、”ケースメソッド”。
「ある具体的な企業の、具体的な課題について書かれた教材を
 読み込んで、自分がその企業のトップだったら、何をするか、
 というのを議論しながら考える、という授業です。」
ケースは、企業へのインタビューや公開情報を元に
作られるのだそう。

今夜の選曲:CARRY ON / NORAH JONES

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2016年10月14日

10月17日から21日は、

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」
の著者、山崎繭加さんをお迎えします。

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ジャパンIXPとは?
東北で学ぶ!その人気の理由など、
たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1978年、神奈川県生まれ。東京大学経済学部、
ジョージタウン大学国際関係大学院を卒業され、
マッキンゼー・アンド・カンパニー、
東京大学先端科学技術研究センターを経て、
2006年から今年8月まで、ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤務されました。
日本の企業や経済に関する教材作成、
また東北を学びの場とするジャパンIXPの
企画・運営に関わっていらっしゃいました。

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