2017年01月06日

生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。

ゲストは、生物学者の福岡伸一さん。
2017年、読むべき1冊を伺うと、、、福岡さんご自身の本、
『生命科学の静かなる革命』をあげてくださいました。

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「すいません、この1月に満を持して出します。
 “生物と無生物のあいだ”の続編みたいなものです。
 ノーベル賞を受賞した、ロックフェラーの現役の先生に
 インタビューをして、”研究とは何か”、
 ”なぜロックフェラー大学は知の巨人を輩出できるのか”
 という秘密に迫りながら、自分の”小発見”の体験を含めて
 静かなる革命について書いた本です。」

そんな福岡さんの今年計画されていることは、”旨味プロジェクト”!
従来、旨味という概念は、西洋文化にありませんでした。
ですが、分子生物学の研究により、舌に基本四味の他にも
旨味の受容体が存在することが判明し、旨味が認知されてきました。
ラーメン、餃子、和食ブームのきっかけにもなりました。

一方で、旨味は”グルタミン酸ナトリウム”であるため、
毒でもあると、一時期言われていました。
「旨味というものが辿った、苦難の歴史、
 そして今これだけ世界が”美味い”という旨味ブームを
 もう一度アカデミズムと文化人類学的な観点から
 問い直したいな、というのが今年の学術プロジェクトです」

今夜の選曲: JUST YOU, JUST ME / JAYE P.MORGAN マリオン エヴァンス楽団

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2017年01月05日

プロの読者を育てる、知恵の学校。 2017年のテーマは、飛ぶ教室!?

生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。

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2015年11月にスタートした、プロの読者を育てる
会員制の学校『福岡伸一の知恵の学校』。
解剖学者:養老 孟司さん、エッセイスト:阿川佐和子さん
思想家:内田 樹さんなどをお招きし、
読書家が読んできた本を紹介しながら、
“読書の喜びを回復する”ことを目標に講義されてきました。

「今年のテーマは、”飛ぶ教室”です。
 東京に集まっている読者を連れて、どっか他所に行く。
 温泉地でも地方拠点都市でもいいんですけど、
 その地の人と本を通じて出会って、その中で議論をしてもらいたいんです。
 そういった場を作るために、私自身が出張する、というものです」

本を通じて文化的な日本を知ってもらえる機会にも
外国のお客様も大歓迎だとか!
福岡伸一の知恵の学校 (公式twitterアカウント)

今夜の選曲:SPEAK LOW / LENA HORNE / LENNIE HAYTON ORCHESTRA

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2017年01月04日

先輩である、大隅良典さんが受賞したノーベル医学 生理学賞! 日本における研究者の現状とは?

生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。

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大隅良典さんがノーベル医学 生理学賞を受賞したのも
2016年の大きなニュースでした。
大隅さんと福岡さんは、学会が同じ。
お互い時期は異なりますが、ロックフェラー大学で
研究していたという共通点もあります。

「大隅先生のオートファジー研究っていうのも、
 本当にオリジナル溢れる研究なのでノーベル賞に輝いたのは
 当然だと思うし、素晴らしい事だと思います。
 私として嬉しいのは、大隅先生の研究は、
 ”動的平衡”の証明なんですよ。」
オートファジーは、飢餓状態でなくても起きているそう。
本来、細胞は作る事よりも 壊す事に重きを置いていて、
その壊す仕組みを明らかにしたのが、オートファジー研究なのだとか。

大隅さんは、受賞後に ”基礎科学の重要性” について話されています。
「大隅先生の研究だって、最初は異端児的だったんですけど、
 だんだん花開いて、ノーベル賞につながったんです。
 だから、基礎研究って、役に立つかどうかは分からないんです。」

以前、研究には、薄く広く費用がかけられていましたが、
現在は、再生医療など産業界を潤す研究に、費用が集中しています。
「そうじゃない、地味な研究、地方大学は予算が足りたくなって、
 “貧すれば鈍する” みたいになって、
 大隅先生の中にも危機感があるんだと思います。」

今夜の選曲:IT DON’T MEAN A THING (IF IT AIN’T GOT THAT SWING)
      / ROSEMARY CLOONEY / DUKE WELLINGTON & HIS ORCHESTRA

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2017年01月03日

現地で見た、トランプ氏の当選後のニューヨーク市民の反応。

生物学者の福岡伸一さんは、
ニューヨークから帰国したばかりです。

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「私はNYのど真ん中、ロックフェラー研究所に
 お世話になっていて、知り合いには、
 トランプを支持していた人は誰もおりませんでした。」
トランプ当選について、”悪夢”と表現する人もいるほど、
ニューヨークは落胆ムードなのだそう。

普段であれば、観光客で混雑するトランプタワーも、
現在ではバリケードが張られ、バス停も無くなりました。
「よく分からない人を次々閣僚に選んできたり、
 完全にリアリティショーのノリで来てますよね。
 ただ、世界は動的平衡ですから、行ったり来たりして歴史は進んでいきます。
 イギリスのEU離脱と重なっていると思うんですよね。」
世界が動いている事は確かである、とも。

今夜の選曲: STOMPIN’ AT THE SAVOY /
       BENNY GOODMAN/TEDDY WILSON /LIONEL HAM

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2016年12月30日

1月3日から1月6日は

生物学者の福岡伸一さんをお迎えします。

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2016年の総括と、2017年の計画。
おすすめの1冊など、たっぷりと伺います。

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2016年12月30日

東北で広めた、人を笑わせるワザ! 世の中に欠かせない、笑う人材。

株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんをお迎えしています。
吉本興業に勤務されていた、3年ほど前には、
”住みます専務”として東北6県を担当されていました。

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まずは仙台、そして会津若松へと移住されて行きました。
「まずは笑いを教えなアカんと思って、最初街の人をいじったら、
 恥ずかしがりよるけど慣れてくると、今度は僕をいじってくるんです。
 ツッコミって簡単で、”なんでやねん”、”ほんまかいな”、”そんなアホな”って
 3つ覚えれば有名人になれますから。
 でも、ボケってクリエイティブなんですよ。
 僕の1番好きなお笑いは、鳳啓介さんですよ、、面白かったですよね」

竹中さんが考える、人を笑わせるコツは、
“笑わせるのではなく、笑った事を伝える事”。
「失敗談って、人が聞くと面白いんですよ。
 東北で、人を笑かそうなんて思わんといて下さい!って
 言ってたんですけど、、、そら会社クビになりますよね?(笑)」
起業や開業するときに必要な ”笑い”を東北に届けていた、竹中さんは、
現在も、世の中を明るくする ”笑う人材育成” を目指しています。

今夜の選曲: HEART OF STONE / ROLLING STONES

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2016年12月29日

謝罪で最も大切な事は、危機管理!? 嘘が招く、大きなリスク。

株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
企業にとって大切なコンプライアンスの相談なども受けており、
”謝罪で最も大事な事”を広めています。

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「実は当たり前なんですけど、”危機管理”です。
 事件が起こらない事が1番大切で、
 失敗しなければ、謝らなければいいんですよ。
 それから、”嘘”が大元の問題ですからね。」
竹中さんの著書『よい謝罪』(日経BP社)には、
謝罪文も掲載され、”謝罪”に関することが詰まっています。

「防災に関しては、社員全員で確認するのに、
 企業におけるリスクチェックって、出来てないですよね。
 起こってからどうする?だれに相談? ってなるんですよね。」

”謝罪のプロ”、竹中さんの考え方は、
家族関係にも応用する事ができます。
「まぁ、正直にいようって事ですよね(笑)
 傷つけたんですから、相手を!その傷を理解することですよ。
 怒り(いかり) を反対にして 理解(りかい)にする。」

今夜の選曲: BLUE AND LONESOME / ROLLING STONES

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2016年12月28日

家から歩いていける芸能界? 35年間勤めた吉本興業での、数々の仕事。

株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
同志社大学法学部後、マネージャーとして吉本興業に入社。
7月に新しくできた、”宣伝広報室”に入ります。

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「宣伝課は、お金を使うところだから、
 当時、広報っていう部署がある会社は少なくって。
 “金かけんと、新聞にぎょうさん面積取ってこい!”
 ってだけ、当時の部長に言われて(笑) 」
お金をかけずに紙面を取り、広報する、
PR、プロモーションの仕事へと繋がって行きました。

「吉本も最初の頃は悪い記事がよく載ったと、
 でも、顔覚えてもらえて良かったとしよう、
 なんて負の物もプラスにしてましたね」

さらに竹中さんは、広報として働く中、
芸人養成学校『よしもとNSC』の開校も担当されることに。
「”月謝を貰って、芸人育てろ!以上!”と、新入社員半年目で言われて(笑)
 ”大丈夫、やったことある奴誰もおらんから〜”って。
 それで、 1年目の面接来てくれたんが、浜田君と松本君ですね。」

吉本興業には35年間勤務された竹中さんは、
月刊誌『マンスリーよしもと』の初代編集長も務められていました。
「編集も好きでしたけど、大阪に雑誌社なかったですし、
 力もないから東京に乗り込むのも無理やったし。
 で、家から通える芸能界、という事で、吉本入ったんですよ。」

今夜の選曲: HOO DOO BLUES / ROLLING STONES

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2016年12月27日

今一度考えたい、メディアリテラシーとグットコミュニケーション。

先日、日経BP社より著書『よい謝罪』を発売された、
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんをお迎えしています。

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”笑いのプロ”である、竹中さんは
笑いの文化は、地域によって違うとおっしゃいます。
「関東は、人を笑うんです。どこかから探してきて、茶化す。
 一方、関西は、自分を笑うんですよ。
 だから誰よりも自分がボケたいし、 家族兄弟を明らかにして
 内輪を笑うんです。“自虐の美学”って僕は呼んでいます。」

今年は、謝罪のシーンをメディアで見る機会が多くありました。
「最近でいうと、ネットのまとめサイトがありましたね。
 本屋に行けば、何人ものプロの手を通っているものがありますから、
 ”本物を読むこと”でネットとの付き合いも上手になると思うんですけど。
 読む力、リテラシーの事を、もう1回みんな気付いたんじゃないですかね」

最近では、メディアの暴力的な報道もあります。
「書く人も、書かれる人も人間なんで、
 普段どんなコミュニケーションを取るかなんだと思うんですよね。
 追い詰めすぎもダメで、応援してもらう余裕を持たないと、
 潰れたら次探すっていうことじゃなくて、お詫びをきちんとして、
 またレギュラーやCMを頂けるというのが目標なんで。」

何か起こると、早急な謝罪だけを求める事が多いというこの頃。
もう少し余裕のある”グットコミュニケーション”を取ることで
お互いに良い方向に進めていけるのでは、とも。

今夜の選曲:LITTLE RED ROOSTER / ROLLING STONES

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2016年12月26日

今年一番良かった謝罪と、悪かった謝罪。新たな大衆を味方にする方法。

株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
先日、著書『よい謝罪』を日経BP社より発売されました。

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「何らかで被害を受けた人がいて、 
 謝罪をせなアカン事態になってるんですから、
 その人へ心からのお詫びをするなら、
 本来は全部良い謝罪であるべきですよね。
 でも、だれに、いつ、謝るのかを間違ってしまうとか、
 お金を先に持って行ってしまうとかは、悪い謝罪ですね。
 気持ちを通じるのがゴールですね。」

竹中さんが考える、今年1番よかった謝罪は、三田寛子さん。
「記者離れた位置で、声を張っていらした。
 傘も高級じゃなくて、顔がきちんと見えるビニール傘。
 その傘を左手で持って、指輪もアピールしていましたし。
 さらに自分の言葉で話していらしたし、
 演出も含めて、良い見え方したな〜って思いますね」
一方、”嘘” をついてしまうのは “1番悪い謝罪” なのだとか。

世間が、匿名性を持つネット社会になってきた事で、
大衆の発言力、影響力が大きくなってしまいました。
その”新大衆”を受け止める事も、大切になってくるそう。

今夜の選曲 : RIDE ‘EM ON DOWN / ROLLING STONES

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