2021年04月07日

「土木」から「料理」へ…世界の台所探検家になるまでの経緯を伺います。

世界の台所探検家・岡根谷実里さんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーそもそも、岡根谷さんは
食べることが好きだった…というわけでなく
そもそもの理由は、地理が好きだったから!?
それが高じて、東大の土木工学科へと
進まれています。

岡根谷さん「高校生の時に地理に
ハマって行ったことのない国のことの
生活が想像できてしまう…。
自分の中で知らない世界がすごく広がっている
ことがワクワクしていました。
そんな知らない世界に触れていきたい
という思いと、とはいえ
課題のある世の中で自分自身も
人を幸せにできるように
国際協力を目指し、そこに携われるよう
その方法の一つとして土木工学を
専攻してインフラを整えたり、
その技術者になりたいと思いました。
留学もしたんですが、そこで
インターンシップでケニアの
プロジェクト現場へといったんです。
3ヶ月ほどホームステイをさせて
もらいながら現場に行っていました。

ある日、土木工学…開発が
人を不幸にさせてしまうということを
経験したんです。もちろん、
経済的に発展するいい面もあるんですが、
目の前の人が喜んでいたか、
と言われるとみんな怒ったり
悲しんだりしていました。
退去を命じられたりして、今までの
生活が壊されてしまう…
そんな中、開発に犠牲を
産んでしまうことに、
不安を感じ始めたんです。
そんな中でも、みんなが笑顔になるのは、
夕飯の食卓だったんです。
思い通りにならないことが多い
世の中でも、周りの人を笑顔に
できる料理の力にここで
目覚めたんです。」

岡根谷さんはそこから、転職!
Cookpadへ入社されました。

岡根谷さん「道路を作ったり
橋を作るのは一部の技術者しか
できません。
でも、料理って誰にでもできて
絶対に犠牲を生まないで笑顔を生む。
料理を通して世界を幸せにしたいと
思ってcookpadに入りました。
なんとなく料理の会社だというのと、
ちょうど会社が世界への進出を
考えていたこともあって就職しました。
会社で働く中でますます料理の
力を信じるようになったと同時に、
机の上の仕事ってこれが世界を
どう変えているのかわからない
もどかしさもあって、
気付いたら自分の時間を使って
世界の台所へ行っていました」

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プロフィール
岡根谷実里
1989年長野県生まれ、東京大学大学院 工学系研究科修士修了後
クックパッドに入社、サービス開発のディレクターとして勤務しながら、
世界各地の台所を巡り、食卓を通じて生活や文化を紹介。
今年3月クックパッド退職。独立。世界の台所探検家として活動中。
note https://note.com/misatookaneya
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staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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