2008年11月21日

吉田修一流、旅の仕方

よく海外旅行へ行かれるという吉田修一さん。事前に行きたい場所を調べて…と思いきや、まったく何も考えないで行かれるんだそうです。しかも何もしない!極端に言うと、ホテルの回りをウロウロするだけで、その街の空気を楽しむのだとか。
yoshida-fri.JPG 来年は雑誌「文學界」で連載をはじめるという吉田さん。今はその準備で忙しいのだそう。ちなみに、気になる作品については<日本とアジアが舞台>のストーリーなんですって。楽しみです。
今夜の選曲: GUILTY / BONNIE RAITT
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2008年11月20日

初!エッセイ本

吉田修一さんの最新作は木楽舎から発売されている「あの空の下で」。これには世界の旅エッセイ「旅たびたび」6編が収録されています。バンコク、ルアンパバン(ラオス)、オスロ、台北、スイス…旅して出会ったヒトコマ。実は吉田さんのエッセイが本になったのは初めて!エッセイと小説は別分野で、今回は海外の旅のエッセイだから大丈夫だったものの、東京の日常のエッセイだったら…書くこともなく困ってしまうとか。
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今夜の選曲: THE BRANBLE AND THE ROSE / BARBARA KEITH
  

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2008年11月19日

最新本がラジオドラマに!

吉田修一さんの最新作は木楽舎から発売されている「あの空の下で」。ANA機内誌「翼の王国」で連載された短編小説12編とエッセイ6編が収録されています。
テーマは旅と空に関わるもので、12の短編小説では1編ごとに異なる主人公の些細な日常が表現されています。同じ機内の中のどこかの席に座っているような人が主人公になればいいなぁと思って書いたそう。隣の人が主人公かもしれない…そんな想像もできるリアリティのある物語です。 yoshida-wed.JPG
■お知らせ!■ J-WAVEでは、11月24日(月)18時〜19時時55分までこの小説「あの空の下で」のスペシャル番組を放送します。女優の宮沢りえさんと、俳優・小林薫さんの朗読によるリーディングドラマです。お楽しみに! さらに、2009年1月からはANA国際線にこのリーディングドラマが搭載されます。ANA国際線を利用された際にはぜひ、お楽しみください。 今夜の選曲: ANGELS REJOICED / NICOLETTE LARSON
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2008年11月18日

人の話を聞くのが好きなんです

吉田修一作品の特徴は「女性の会話や気持ちの描写に無理がない」。 そもそも女心が分かるのは、人の話を好きだからなんだそうです。たとえば長電話、レストランでの隣のテーブル…聞こうと思っていなくても自然に耳に入ってくるそう。それが小説のヒントになることもあるそうです。
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今夜の選曲: GIVE A LITTLE / NICOLETTE LARSON
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2008年11月17日

見晴らしのいい図書室でなければ…

吉田修一さんの文学への入り口は高校生時代。高校が高台にあり、図書室からの見晴らしが素晴らしかったそう。よく友達との待ち合わせを図書室にしていて、適当に本を取って立ち読みしていたのがきっかけなんだとか。もし、図書室からの眺めが違っていたら、今の吉田さんは違う道に進んでいらっしゃったのかもしれませんね。
yoshida-mon.JPG 昨年「悪人」で大佛次郎賞と毎日出版文化賞受賞をダブル受賞。この「悪人」というタイトル、吉田さんご自身が付けられたんだそうです。朝日新聞での連載ということで、新聞の記事に負けないよう(新聞は悪人ばかりがノンフィクションで載っているので)そんなタイトルにしたんだそう。この作品で、吉田さんのソフトなイメージがガラッと変わったと言われています。
今夜の選曲:SATAN'S JEWEL CROWN / EMMYLOU HARRIS
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2008年11月14日

11月17日から21日のゲストは

作家の吉田修一さんです。
この番組には、二年前のちょうど今頃、一度ご出演いただいています。
今回は、小説、旅、そして新刊「あの空の下で」のお話など、たっぷりと伺います。

■■吉田修一さん■■
1968年長崎県・長崎市生まれ。法政大学経営学部を卒業後、アルバイトをしながら小説を書き続け、97年小説家としてデビュー作となった「最後の息子」で文學界新人賞。2002年に「パレード」で山本周五郎賞、さらに「パーク・ライフ」で芥川賞を受賞。そして昨年「悪人」で大佛次郎賞と毎日出版文化賞をダブル受賞。男女の機微や心のすれ違い、人間に潜む本質的な部分を絶妙なタッチで描き、新作が出るたびに注目を集めていらっしゃいます。

 

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2008年11月14日

これからの将棋は?

プロ棋士の島朗さんをお迎えしての最終日は、これからの将棋界についてでした。
海外の普及を考えるとデジタル化の時代で、インターネット将棋も普及しているそう。そして、将棋の側面が変わってきているとも。一昔前は<趣味としての将棋>が主でしたが、近頃は昨夜の話にもあった教育、そして脳科学(まだコンピューターが人間に勝っていない世界だから)の側面もあるとか。なぜ将棋の世界は人間が勝っているのか…それは捨てる技術があるからだそうです。コンピューターは読む量は人間に勝るけど、例えば300通りの中から2〜3を選ぶ力が将棋は大切でこれが人間にはある…将棋は読む能力も大事だけど、読まない能力も大事なんですって。

↓小黒さんが持っているのは島さん著「島ノート」。小黒さん曰く『阿佐田哲也さん著「麻雀放浪記」に負けず劣らずの渾身の一冊ですね。』
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2008年11月13日

将棋=負ける練習

小学生の頃は学校が終わったらすぐに将棋道場に行っていたという島朗さん。学校でがんばって勉強しなくても、将棋道場に通うことによって自然に漢字や暗算が得意になったんですって。他にも学校では教えてくれないことや家庭で習いきれないこと、例えばお客様の相手をすることでお茶を出したり、座布団の出し方など、将棋から教えてもらったことが多いのだそう。将棋は情操教育にもいいようですね。
shima-thu.JPG 将棋は自分で自分の負けを告げる、審判のいないゲーム。将棋をしていることで挫折に強い人間になるそうです。なぜなら…負けを体験しておくことで、実生活の負けでしなやかに次に立ち直ることが出来るから…と島さん。
今夜の選曲:NEVER GOING BACK AGAIN / FLEETWOOD MAC
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2008年11月12日

将棋は会社と似ている?

将棋の駒は8種類ありますが、よく会社の役割に例えられることがあるそう。適正がそれぞれにあって、いろいろな駒があるからこそ、うまくコトを運ぶことが出来る…ちなみに島さん自身は<銀>だとおっしゃっています。なぜなら、フットワークが軽いから!(銀は後ろにも行けるので)
将棋は自己責任のゲーム。後悔しても遅い、これ以上悪くならないようにその場でがんばるしかないゲームなんです…と島さん。 shima-wed.JPG
今夜の選曲: YOU MAKE LOVING FUN / FLEETWOOD MAC
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2008年11月11日

破滅型とCOOL型

一昔前と比べると将棋像がずいぶんと現代的になりました。島朗さん曰く「破滅型が少なくなった。見てる側からすると破滅型の方が面白いけどね。毎日勉強で受験生のよう。勝負の後はすぐに次の勉強。負けたからといって、ヤケ酒をあおる人も居なくなってきましたし。」一般社会と同じで、COOLな人が多くなってきているのでしょうか?
shima-tue.JPG そんなCOOLな将棋のきっかけは、実は島さんで、20年前に羽織袴ではなくアルマーニのスーツで将棋の対戦…先輩の摩擦がスゴかったとか(笑)
今夜の選曲: THINK ABOUT ME / FLEETWOOD MAC
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