2010年10月15日
10月18日から22日のゲストは
スポーツキャスターの高橋尚子さんです。
スマイル・アフリカ・プロジェクト、環境とマラソン、子供達に教えられること…など、たっぷりと伺います。
スポーツキャスターの高橋尚子さんです。
スマイル・アフリカ・プロジェクト、環境とマラソン、子供達に教えられること…など、たっぷりと伺います。
年末はアフリカを旅するという、ソウル出身のアーティスト:崔在銀さん。アフリカは、あまりにも自然ばかり!次の仕事をするための栄養分なんだそうです。
| 現在のアトリエは世田谷。でも、落ち着くのがだめなんですって。落ち着いてしまったら客観性が無くなるからだとか。そんな崔さん、次はベルリンに住もうかなと思っているそう。2012、13年にスケジュールが入っているので、それに向けての準備をするそうです。 |
|
崔さんの作品は<サスティナブル><自然><命>が最初からテーマ。崔さん曰く、ソウル出身というアイデンティティもあるけど、やはり生け花が、その根底にあるそうです。素材の持っている時間と生命観を常に切り取って構成する…それが生け花。崔さんは、これを時間に振ったんだそう。
『時間はやっぱり面白い。人間の感性が、ひとときも止まらないで変わって行く。突き詰めて行くと、哲学/信念にコンセプトを置くようになります。これは人間の根源。人間の精神に触れるような制作をして行きたい。』
今夜の選曲: BARANGRILL / JONI MITCHELL
1984年から3年間、草月流三代目家元、勅使河原宏さんのアシスタントを努めた、アーティストの崔在銀さん。
1986年には草月会館のロビーにあるイサム・ノグチさん作の彫刻空間「天国」に13トンの土を入れ、無数の種子をまくことで、会期中に土から芽がでて成長していく…植物が土に根を張るプロセスを見るという大規模なインスタレーション作品展を行いました。
どうしても、草月会館で行いたくて、イサム・ノグチさんに直接何回も話しに行って、許可をもらったんだそうです。
崔さんは、映画監督として2001年に「On The Way」を発表されています。この前の年に映画「利休」をお手伝いして、勅使河原先生から、勉強したら1本映画を作りなさいと言われたんだそうです。
アウシュビッツ、板門店、ベルリンという戦争の爪跡が残る地で撮影されたドキュメンタリー映画で、人間が作り出したボーダーラインのお話です。
今夜の選曲: BLONDE IN THE BLEACHERS / JONI MITCHELL
ソウル出身のアーティスト:崔在銀さんの作品は、植物/水/火/土などを素材として、また、時間の経過もポイントのひとつ。
|
| 1986年に「ワールド アンダーグランド プロジェクト」と称し、世界の様々な土地に日本の和紙を埋めるプロジェクトをスタート。12〜13ヶ所に埋め、今も進行中なんですって。その方法は簡単。地中3〜5mのところに、和紙200枚ほどを埋める、何年か後に掘り出す。すると土の中の微生物によって、和紙の状態が変化します。作品の完成を作家の手ではなく、各地の地中の環境に委ねるという画期的なもの! |
| 1986年にはケニアに埋め、2006年に掘り出しました。20年待った理由は、アフリカは人類の歴史がある土地なので、すぐには掘り出したくなかったんですって。そして和紙を探してみると…なんと溶けてしまっていました!!土に戻っていく姿に、美しいと感動したそうです。 |
|
今夜の選曲: LESSON IN SURVIVAL / JONI MITCHELL
「崔在銀 展 ―アショカの森―」の最初の部屋は、木が敷き詰めてあって、とてもナチュラルな香りがします。崔さんは古い歴史のある木をイメージしていて、かなり探したそうです。人間になくちゃいけない関係、だから古い木。偶然にも、カナダのアーミッシュが倉庫を解体して捨てようとしていた木が、まさにイメージ通り!取り寄せたそうです。

アショカの森 インスタレーション
2010 年
撮影:武藤滋生
| 崔さんの作品のテーマは<命・時間・自然>。誰でも時間という問題にぶつかります。時間を深く考えると、ある種の哲学にも繋がります。崔さんは思うそうです…人間は固定されていないことが面白い。つまり、瞬間瞬間に感性が変わっていること。 |
|
●「崔在銀 展 ―アショカの森―」は、12月26日(日)まで、原美術館で開催中です。
今夜の選曲: BIG YELLOW TAXI / JONI MITCHELL
現在、品川の原美術館で「崔在銀展 ーアショカの森」が開催されています。古代インドの「アショカ王の5本の樹の森」という言い伝えから発想し、立体/写真/映像作品などで構成された新作ばかり。

Forever and a Day
ビデオインスタレーション 2010 年
撮影:武藤滋生
アショカ王は、とても強く、そしてユニークな考えをもつ人物。インドの国民ひとりひとりに対し「5本の樹を植えて育てて見守りなさい」と提唱をしたという伝説があります。なんと実際に、アショカの樹がインドにあるそうです!
5本の樹とは、薬効のある樹、果実のなる樹、燃料になる樹、家を建てる樹、花を咲かせる樹。崔さん曰く、これは人間が生きる循環のカテゴリーで、国民が出したアイデアじゃないかな…と。この伝説が、今回の展示会のイメージに繋がっているそうです。
●「崔在銀 展 ―アショカの森―」は、12月26日(日)まで、原美術館で開催中です。
今夜の選曲: MORNING MORGANTOWN / JONI MITCHELL
ソウル出身のアーティスト、崔在銀(チェ・ジェウン)さんです。
■■プロフィール■■
1953年ソウル生まれ、76年より東京に在住。草月流で華道を学ばれ、84年から3年間、三代目家元 勅使河原宏さんのアシスタントとして活動。その後、アーティストとして95年に日本代表の1人としてヴェネチア ビエンナーレに出品するなど、国際展への参加も多数され、また2001年に映画監督として映画『On The Way』を発表されていらっしゃいます。
高田道場代表、高田延彦さんは、「のぶさんといく 自然学校」というイベントも開催されています。
自然学校の1回目は田植え。5月に長野県で行ったそうです。なぜ田植えにしたのか…高田さん自身、自分が食べてきたお米についてどれだけの手間がかかるかなど、まったくの無知で、これは日本人として知らないとイケナイなと思ったんですって。それに高田道場はインドアなので、アウトドアで+田植え!10月17日、18日には収穫祭を行うそうです。
|
| 『これからどうなるかは、地球規模で考えた場合、誰も分かりません。だからこそ子供たちには、どんなことがあっても、何があっても負けずに前を向いて立ち上がる…そんなエネルギーを持った人間になって欲しい!』 |
今夜の選曲: LOVE ME TENDER / ELVIS PRESLEY
高田延彦さんのプロフィールの趣味のところに<子供との旅行>とあります!
旅行にもルールがあって<子育て三ヵ条>+<暑いときはより暑いところへ、寒いときはより寒いところへ>。つまり、より夏らしく、より冬らしく!最近は屋久島へ行かれたそうです。ある意味、とても贅沢な旅ですね。
| 『子供を相手にすると、すごく疲れます。ものスゴいパワー使いますから!でも、その疲れはとても心地いい疲れで、我々が彼等に与えているエネルギーの何倍もいいものをもらってるな〜。』 |
|
今夜の選曲: A LITTLE LESS CONVERSATION / ELVIS VS.JXL
もともと野球少年だったという、高田延彦さん。まさにON世代だったそう!でも小学校6年生のときに長嶋さんが引退、心にぽっかりと大きな穴があいたんだとか。それと入れ替わるように登場した、アントニオ猪木さん!それからプロレスの道に。
高田家には<子育ての三か条>があるそうです。「自然と触れ合う」「人と触れ合う」「運動をする」。アタマで考えるはあとで良くて、体て感じて脳で感じろ!とのこと。本来なら日常的に積み重ねるのが理想ですが、今はそういう環境も時間もない、だから意識してそういう時間を作ることを肝に銘じて、三か条としているそうです。
今夜の選曲: STUCK ON YOU / ELVIS PRESLEY