2013年08月16日

津村さんの舞台を紹介

今週は観世流能楽師津村禮次郎さんをお迎えしました。

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●8月21日(水)、22日(木) 新潟県佐渡ヶ島で、佐渡薪能公演
アースセレブレーションのプレイベントでダンサーの森山開次さんも出演。
島内に30以上の能舞台が現存する佐渡ヶ島は、能のふるさとの島。

●8月25日(日) 17:30〜 都立小金井公園で「小金井薪能」
今年で35回目を迎えるそうで、装花は前野博紀さん。

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今夜の選曲:  ALMA DE BOHEMIO / ASTOR PIZZOLLA

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2013年08月15日

能のヨーロッパでの反応は?

観世流能楽師、津村禮次郎さんは海外公演も積極的に
行っていらっしゃいます。
なかでも面白かったというのがスペイン。男女のもつれの物語を披露、
女性が霊となり般若のお面をつけて…という内容で、般若は角があり
ますよね。スペインで有名なのは…闘牛!とてもウケたそうです。

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津村さんはフラメンコや邦楽、中国打楽器、ダンスなど、他ジャンルの
アーテイストとのコラボレーションも多いです。
10月には、渋谷セルリアンタワー能楽堂にて、ダンス作品「サイコ」も!


今夜の選曲:  SENTIMIENTO GAUCHO / ASTOR PIZZOLLA

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2013年08月14日

能の世界に入ったきっかけ

重要無形文化財の保持者である、観世流能楽師津村禮次郎さん
そもそも能の家に生まれたわけではなく、大学時代、先輩から能のサークル
に誘われたのがきっかけなんです。しかも、学園祭でやるから女子も来る!
だから入らないか…という誘いだったそうです。

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最初に師事した師匠は、津村紀三子さん。女性能楽師です。
明治以降、能は一般的なものになっていき、女性もたしなみとして
やるように。とくに大正〜昭和にかけて、女性の意識は高くなり
昭和13〜15年にかけてプロの女性能楽師が公認され、
津村さんもそのうちの、お一人だったそうです。


今夜の選曲:  BUEDO / ASTOR PIZZOLLA

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2013年08月13日

能の十徳

観世流能楽師、津村禮次郎さんは、能の道50年を記念して、
写真集「舞幻・BUGEN」を2010年に出版されました。
この中で津村さんは、七変化をされています。これを「能の十徳」と
いうそうで、歌舞伎と違い、美女にも幽霊にも、どんな人にもなれるそう。

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また、能を勉強する時に最初にすることは「うたい」と「しょさ」。
声を出すことと、身体表現(舞)で、これを2曲(にきょく)という
そうです。


今夜の選曲:  ENTRE SUENOS / ASTOR PIZZOLLA

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2013年08月12日

能楽の歴史

今週のゲスト、観世流能楽師津村禮次郎さんは御年71歳。
いやはや、お元気です!!

能は650〜700年の歴史があり、もともとは庶民芸で<猿楽>と
言われていたそう。その対極が、宮廷の<雅楽>。
猿楽が、農耕文化や宗教的なものとかかわりながら出来あがった
のが<能>なんですって。

また、<古典能>は江戸時代の初めくらいまでに作られた作品で
250〜260くらいあり、それに対し<創作能>は明治以降のもの、
古典の様式ではなく新しい様式を取り入れたものをいうそう。

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今夜の選曲: QUEJAS DE BANDONEON / ASTOR PIZZOLLA

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2013年08月09日

北野さんおススメの環境本

今週は、淑徳大学教授の北野大さんをお迎えしました。

北野さんおススメの本は、ライナス・ホーリング博士の
「GENERAL CHEMISTRY」。
各分野で古典と呼ばれるものがありますが、いまも生きているから
古典であって今も通じる本のこと…と北野さんはおっしゃっています。

『今の環境問題は、自分自身の問題。
 ライフスタイルを変えてみては?』

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今夜の選曲: AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
          / MARVIN GAYE・TAMMI TERRELL

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2013年08月08日

モノの豊かさから、心の豊かさへ

今週は、淑徳大学教授の北野大さんがゲスト。

地球環境問題の定義をご存知でしょうか?
原因、および被害が複数の国、または地域にまたがるために、1ヶ国のみの
対策では対処出来ないような環境問題をいうそうです。

そして、もっとも解決が困難なのが温暖化。最大の原因は二酸化炭素。
つまり温暖化はエネルギー問題でもあり、そのエネルギー問題の解決は
ライフスタイルや価値観の変化にあります。
モノの豊かさから、ココロの豊かさへ。
北野さんは、ココロの豊かさを「生き甲斐」とおっしゃっています。

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今夜の選曲: PLEASE MR.POSTMAN / MARVELETTES

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2013年08月07日

母、サキさんの教え

北野大さんと弟のビートたけしさんが書いた本
「北野大VSビートたけしの新環境文化論 もったいないね 
このバチあたりめ!」が2010年に発売になっています。
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「もったいないね このバチあたりめ!」は、お母様サキさんの口癖
だったそう。もったいない/おせっかい/やせ我慢をしろ…は
下町の3つのキーワドだと北野さん。たとえば・・・
もったいないは、そのものの価値を活かさないで無駄にすること、
やせ我慢をしろは、多少高くても国内品を買おうよ!と
ちゃんと環境問題につながっています。
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今夜の選曲: (I KNOW)I'M LOSING YOU / TEMPTATIONS

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2013年08月06日

安全学、フェールセーフとは?

北野大さんのもうひとつの専門は、「安全学」。

モノゴトを失敗から見るか、安全から見るか…。
まず、大前提として<人間は失敗をする><機会は必ず劣化する>。

失敗しても安全であるという考え方があります、フェールセーフ。
たとえば、水道の蛇口。最近はレバーを上へ上げると水が出ますが
昔はレバーを降ろしました。
これは阪神淡路大震災のときに上からものが落ちてきて、レバーに
ぶつかって、水が出っぱなしになってしまったことから生まれた対策。
つまり、失敗から安全を生み出したわけです。

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今夜の選曲: MONEY(THAT'S WHAT I WANT) / BARRETT STRONG

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2013年08月05日

環境化学とは?

淑徳大学教授の北野大さんの専門は環境化学。
いろいろな化学物質が環境に出た時に、分解して無くなるのか、
残留して蓄積するのか…事前に研究する学問です。
たとえば洗剤。
下水に流れ処理場である程度分解。残りは川に流れ海へ。
川、海の生き物にどういう影響を与えるか…ということです。

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日本で環境問題は公害と書きます。昔は鉱害だったそう。
そもそも、鉱山活動の害から始まったから鉱害で、どちらかと
いうと企業が加害者、市民は被害者という構図でした。
でも、いまは公害となり、温室効果ガスも出しているのは我々。
私たちは被害者であり、加害者に。
つまり、環境問題は自分自身の問題なんです。

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今夜の選曲: PRIDE OF JOY / MARVIN GAYE

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