2016年05月12日

アメリカでの生活と、ユニットの結成。

和太鼓奏者で、パーカッショニストの
片岡亮太さんは、ファンクミュージックが好きで、
アメリカ滞在中は、ハーレムで生活されていました。

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ハーレムの住人たちはやさしく、
15分間の散歩をしてみると、”そのまま行くとぶつかるぞ”
”途中までいっしょに行くよ”など、6回も話しかけられたそう!

「遠くで叫び声がしてて怖いな~って思って、よく聞いたら、
 ”今青だから渡って良いぞー!”って
 僕に向かって叫んでくれていたたこともあります」
一方で、気を抜いていると、お金の要求をされるのは
健常者と同じで変わらない!とも。

現在片岡さんがされている、ユニット:AJARRIAの
ジャズフレンチホルン奏者の山村優子さんとも、
このアメリカでの生活で出会ったそう。

アジャーリアとは、造語。
「彼女が突然、ぼーっと、アジャリャ、、、と言ったんです。」
仏教の阿闍梨のサンスクリット語の発音が、”アジャーリャ”であること、
片岡さんが以前、酒井雄哉大阿闍梨に出会っていたことなどから、
縁を感じ、ユニット名を”アジャーリア”に決定。
ニューヨーク滞在の最後の1ヶ月に、アルバムの制作もしています。

今夜の選曲:HAYAMI (速彌) / AJARRA

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2016年05月11日

社会福祉士の資格を取得後、音楽家の道へ。アメリカでのさらなる勉強。

和太鼓奏者で、パーカッショニストの片岡亮太さんは、
社会福祉士の資格を取得されますが、
大学卒業後から、音楽活動をスタートされます。

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最初は、単独での活動で、地元の花園などで
路上パフォーマンスをされていたそう。
その時の辛かった思い出、受けた優しさは
今でも忘れられない、と片岡さん。

その後、企業の支援もあり、2011年に1年間、
アメリカ・ニューヨークに滞在されます。
社会福祉学科卒業の片岡さんは、音楽活動だけでなく、
勉強をすることを目的にされていました。

「ただ音楽がしたかったわけではなく、
 障がい者として感じたこと、経験したことを、
 娯楽=音楽の場で、シェアしていきたいなって思ってて。
 でも、そういう風にするには、僕には
 圧倒的に知識が足りないっておもったんです。」

そこで、アメリカに滞在中は、コロンビア大学内の
教育学専攻大学院 Teachers Collegeで
「障がい学」の勉強をされました。
「障がい学」では、従来とは異なる、障がいがあることで、
不便になるという世の中がおかしいのではないか、
という視点を持ち、世の中の問題や
差別を浮き彫りにしていくのだとか。

今夜の選曲:CRADLE DREAM / YUKO YAMAMURA

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2016年05月10日

視力を無くして感じた孤独と、社会福祉を勉強しようと思ったきっかけ。

生まれつき弱視で、目が不安定だった和太鼓奏者で、
パーカッショニストの片岡亮太さん
10歳の時網膜剥離になり、完全に視力を無くされました。

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失明した人生に絶望し、今後も見える希望がない、
ということに、徐々に孤独感を感じるように。
今でも、当時のことを思い出しても、
時系列がはっきりしないほど、ショックを受けていたそう。

片岡さんは、もともとミュージシャンになろうと
思っていたわけではありませんでした。
上智大学に進学し、
社会福祉学科を首席で卒業されています。

社会福祉を勉強しようと思ったきっかけは、
盲学校に通うようになり、社会で感じたことでした。
「僕が居た盲学校は、知的なハンディを持っている
 友人がたくさんいるんです。
 僕は社会に出た時、最初は障がいのある子として扱われても
 普通にしゃべれるので、壁が取り払われていくんです。
 でも、知的障がいの重度の友人だと、
 ”なんだかわからない人たち”という扱いをみんな受けていて。
 自分にとっては、ただの友達、なのに。」

修学旅行では、友人たちと共に移動すると、
異様な視線を片岡さんも浴びたそう。
「僕は視力が無いから、難しいかもしれないけれど、
 彼らの生活、彼らの家族の支援ができたら良いなぁと思って、
 社会福祉学科に進みました」
と片岡さん。

今夜の選曲:HOSHIAI NO SORA (星会いの空) / AJARRIA

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2016年05月09日

和太鼓を中心に、様々な民族楽器を取り入れたパフォーマンスとは?

和太鼓奏者で、パーカッショニストの
片岡亮太さんは、三島市在住。

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本日は収録のために、
お一人で電車でいらっしゃいました。
1人でといっても、駅ごとで駅員さんたちの
サポートがあり、”支援のチェーン”を経て、
移動することが可能です。
地元・三島では駅員さんとも顔も知りで
声をかけてくださるようになっているとか!

片岡さんの演奏スタイルは、和太鼓を中心にして、
様々な民族打楽器を取り入れた演奏です。
アフリカのジャンベやチベットのフィンガーシンバル、
ドラ、ホーミーという歌唱法を使われています。
「和のテイストに入ったら面白いなと思ったものを
 積極的に取り入れるようにしています」

昨年は丸の内にあるMC FOREST前広場での
演奏もされています。
「あの時は大きいもの4つ、細かい鈴やベルを使ったりして。
 お客さんも非常に喜んでくださって、
 最後は手拍子もしていただいて、いい思い出です!」

今夜の選曲:DAICHI (大地) / AJARRIA

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2016年05月06日

5月9日から5月13日は

和太鼓奏者で、パーカッショニストの
片岡亮太さんをお迎えします。

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■プロフィール■
1984年静岡県三島市で生まれ、
10歳の時に失明されています。
2007年上智大学文学部 社会福祉学科を首席で卒業。
現在は、和太鼓、そしてパーカッション奏者として
ソロパフォーマンスのほか、ジャズフレンチホルン奏者の
山村優子さんとのユニットAjarria(アジャーリア)としての
活動もされていらっしゃいます。

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2016年05月06日

地球の時間を収めた写真集。今年は、世界的に美しい富士山へ!

20年にわたり撮影された小林廉宜さんの写真集
「森 PEACE OF FOREST」

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今1番の小林さんの夢は、
より多くの人に写真展を見て欲しい、ということ。
「写真展、全国でやりたいと思っているんです。
 ほかにも、今、写真集と合わせた、
 天然のアロマを作ってもらったりしています」
今後、多くの人が注目する、
新しい写真展の形になりそうです。

まだまだ森への旅を続ける小林さん。
今年撮影したいのは、富士山。
世界を旅してきた小林さんから見ても、
富士山は美しいのだとか。

写真集「森 PEACE OF FOREST」にも
今年2月に撮影された富士山の写真も載っています。
「富士山を撮りたかったのはあるんですけど、
 その下にある、溶岩が流れたところが見えるところ。
 1200年経った富士の樹海ができているっていうものが
 撮りたくて、ずっとこのポイント探して歩いてました」
まさに地球の時間を収める小林さんの視点、技術が
この写真にも感じられます。

今夜の選曲:SHE LOVE ME 4 ME / PRINCE

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2016年05月05日

世界で森を撮影し続け感じたこと。写真集のタイトルに込めた思いとは?

20年にわたり撮影された小林廉宜さんの写真集
「森 PEACE OF FOREST」
小林さんの感覚の目線で撮られた、
世界24カ国、47箇所が収められています。

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この写真集が決まり、過去撮影した
100箇所ほどの森の中から厳選したのだとか。
日本は8箇所で撮影されています。

20年間森だけを撮影してきた小林さんですが、
撮るもの自体は変わらない、と感じるのだとか。
「屋久島にしても、20年前と最近のものが
 混じっているんですよ。」
写真集を見ていると、どれがいつ撮られたのか、
判別はなかなかつきません。

世界を20年間旅をしながら撮影してきて、
本当に良い人にしか会ってきてない、と小林さん。

「皆さん本当に親切にしてくださって。
 タイトル何がいいですか?って言われた時に、
 世界では色々起こっていますけど、
 森や自然のことを考えると、世界が良い方向に行ったり、
 奇跡が起こるんじゃないかな、という意味を込めて、
 ”PEACE OF FOREST”って付けさせていただきました」

今夜の選曲:TE AMO CORAZON / PRINCE

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2016年05月04日

アメリカで出会った樹齢4000年以上の木々と、ドイツの深い森の農家民宿。

20年にわたり撮影された小林廉宜さんの写真集
「森 PEACE OF FOREST」には、
樹齢4000年以上と科学的に証明されている
”ブリッスルコーンパイン”も。

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アメリカのカリフォルニア州の周りは、
魅力的な森が集まっています。
その中の1つ、ホワイトマウンテンにある
”ブリッスルコーンパイン”。
標高3000mほどの場所にあるこの樹は、
2.5cmの中に、100年くらいの年輪があるのだとか。

「実は、4800年という年齢も出ているんですが、
 1番古い樹は、誰でも歩けるトレイルの中にあるので、
 あえて発表はせず、その根っこだけを載せています。」

森というと、ドイツの深い森が有名で
小林さんも撮影されています。
その時は、ブナの森を植えていた農家の民宿を
転々とされていたそう。
農家民宿にした1番の理由は、何よりも森が近いこと。
「いろんなところ歩いたんですけど、農家民宿から見える景色が
 1番良くて、写真集では見開きになりました」

今夜の選曲:LIFE CAN BE SO NICE / PRINCE AND THE REVOLUTION

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2016年05月03日

様々な光で変わる森。目で見たものを再現するために。

20年にわたり撮影された小林廉宜さんの写真集
「森 PEACE OF FOREST」
デジタルもフィルムも混ざっています。

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ちょうどデジタルへの移行期に
仕事を始めた世代である小林さんですが、
どちらも良いところがあるそう。
「今回は、古い写真はすべて
 デジタルにおこし、再現しています。」

デジタルに起こした理由は、
退色を調整することだけではありません。
「フェルメールを撮った時に思ったんですけど、
 描かれてから300年経っているので、その時の持ち主が、
 いろんな色を絵に当ててるんですよね。
 そうすると、いろんな色に見えているんです。」
そんなズレを、見たままの色を再現するために
デジタルにし調整しているのだとか。

五感の中で判断できる生活とは違い、
自然に囲まれた森の中では、人間の感覚は薄くなるそう。
「そういうのって、撮り終わってから、
 あそこが良かったとか、ここいいなって、分かる感じですね」

今夜の選曲:I WANNA BE YOUR LOVER / PRINCE

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2016年05月02日

森に入るように見る写真集。火の鳥のモデルになったケツァールとの出会い。

世界文化社から発売された小林廉宜さんの写真集、
「森 PEACE OF FOREST」
こちらは、小林さんが20年にわたって世界24カ国、
47箇所の森を撮影した、世界初の写真集です。

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240ページにわたる写真集は、
幅広い年齢の人に手に取ってほしいと、
判型も小さく、値段も高くありません。

さらに、この写真集は、地域別、テーマ別などではなく、
小林さんならではの構成になっています。
「地球を1つの森と考えて、バラバラに入っています。
 まさに僕が森に入っている感覚のまま構成していますからね。」

希少な景色、めったに出会えない動物も写っていて、
コスタリカで出会えたという”ケツァール”も!
「”この1週間でケツァールに会えたら幸せになれるよ”って
 ガイドさんに言われて。ちょうど吊り橋を渡っている時に、
 飛んできまして!無我夢中で撮って!」
ケツァールは、手塚治虫先生の火の鳥のモデルにもなった、
大層珍しい鳥で、尾が長く、鮮やかな羽をもっています。

今夜の選曲:THE BALLAD OF DOROTHY PARKER / PRINCE

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