2017年07月13日

日本人の知恵を形にする。故郷 山口県での仕事について

ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えしています。

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多くのデザイナーはファッションの本場である、
欧米で活動する一方で、浜井さんはファッションとは
一見無縁?とも思える地方、故郷の山口県で
現在は活動していらっしゃいます。
浜井さん「もちろん、欧米(のファッション)も
素晴らしい伝統がありますし、良いと思うんですけど、
日本人やアジアのアイデンティティみたいなものを
いつも考えていまして、ありとあらゆるものに
疑問を持つようにしているんですね。
ファッションの中心は何故欧米なんだろうとか、
もしそれがアジアだったらどうなるんだろうとか…
そう考えた時にもう1度、日本人やアジアの知恵を
形にしてみても良いんじゃないかって思うんです。
だから今はこういう地方での活動しているんです。」

故郷 山口県での活動、最初は
街に溶け込むのにも苦労したそうです。
浜井さん「今になってやっと友達ができましたね(笑)
最初は嫌われもんで… 私の考えも全然伝わらなくてですね、
なに言ってんだこの東京もんが! って
面と向かって言われたこともあります (笑)
思ったのが、東京って会議とかでも
言いたいことを言って終わりますよね?
ノーサイドってのが成り立つんですけど、
地方って、やっぱりちょっと引きずるんですよね。
相手の懐に入ることが大事なんだって
ことがその時に痛いほどわかりまして…
そこからですね、山口県のデザイン協会に入ったりして、
お互いに問題意識を共有したり、
痛みを分かち合うようにしたんです。」

今夜の選曲: IN A FUTURE AGE / JEFF TWEEDY

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2017年07月12日

竹を利用して白衣を作る。白衣ブランド「Tiger Bamboo DD」について

ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えしています。

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浜井さんは現在、故郷の山口県を拠点に活動しており、
近年では白衣ブランド「Tiger Bamboo DD」を立ち上げています。
ブランド立ち上げになったきっかけは?
浜井さん「実は今、山口県のお医者さんと共同で
白衣の開発を行なっているんです。
「医師のデニム」というのがコンセプトで、
お医者さんにデニムを着せようじゃないかというものです。
そのお医者さんからは「僕に似合うデニム
作ってくれませんか? それでよかったら一緒に売りませんか?」
と最初言われたんです。でもその時僕は、白衣って世の中に
いっぱいあるので、お断りしようと思っていたんですね。
そしたら、その人が「今の白衣は人が着ることを何も考えていません」
「洗濯の都合、病院の都合で作ったような服だ!」と言っていたんです。
その言葉に、ハッとしまして…(笑)
それは確かにそうだなっと思ったんです。
白衣ってサイズ感も含めて誰にも似合わない上に、
ポリエステル100%なんですよね。あれだけ高収入の方が
こんなの24時間着るっていうのもおかしな話だと
思いましてそこからそのお医者さんと2人で
開発が始まって行ったんです。」


「Tiger Bamboo DD」のBamboo(=竹)は
山口県の竹を利用して作られているそうです。
浜井さん「竹は今 竹林公害と言いまして、
多すぎて困っているんですね。特に山口県は、
竹林公害の環境問題がありまして、
今は山・里山という概念がなくなりつつあります。
次世代への引き継ぎがなされていないんですよね。
放っておくと竹林になって、必要な杉の木とかを
死滅させてしまうという話を山口県の
県庁の方から聞きまして、「なんとか山口県の竹を
資源にできませんか?」とお願いされたんです。
でもこれは中々面白いなと思って、
竹を使った服の製作を始めてみたんです。」


今夜の選曲: HUMMINGBIRD / JEFF TWEEDY

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2017年07月11日

日本の知恵を探るとECOに繋がる。 もったいないから生まれる面白いさとは?

ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えしています。

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浜井さんの手掛ける洋服には、ECOとの繋がりがあります。
このECO意識にたどり着いたのは
もったいないから生まる日本人の知恵への興味があったそうです。
浜井さん「日本の知恵を探るとECOになぜか結び付くんですよ。
最初からECOをやりたいと思っていたというよりは
日本人の知恵に興味があったんですね。
例えば勿体無いという概念、(日本人には)いつもある
概念なので、素材をどこまでも正しく使うんですね。
で、それを辿って行くとすごい理屈に
たどり着くことがあるんです。その連続の延長戦に
たまたまECOがあったということです。」

浜井さんは故郷山口県で、余った竹の端材を
利用して竹のボタンを製作しています。
浜井さん「竹ってそのままだと弱くて割れたりするのが
一部を炭素化することによって、別物にものになりまして、
プラスチックボタンの倍の強度になるんですよ!
メーカー共同の引き裂きテストもやりまして、
出てもちょっとした数値だろうと思っていたんですけど、
びっくりするぐらいの結果が出まして、みんなで驚いたんです。」

今夜の選曲: DAWNED ON ME / JEFF TWEEDY

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2017年07月10日

和紙を素材にファッションを考える。和紙に魅せられたきっかけとは?

ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えしています。

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浜井さんには5月22日に開催された
ロハスデザイン大賞で、
ファッションショーを行って頂きました。
その際に使用した洋服は全て、
和紙の素材できた洋服だったそうです。
浜井さん「実はあの時、全て和紙の
素材でできたもので、ポロシャツやジーンズ、
ブラウス、ハーフコートなどもあったんですが、
全て和紙の素材でできたものを使用しました。」

和紙に魅せられたきっかけは?
浜井さん「最初はポリエステルって素材を自由に
開発してみたかったんですよ。
というのも、ポリエステルって
すごい汎用性が広いじゃないですか?
例えば、下着にもなればアウターにもなる。
暑い時にも寒い時にも使えるんです。
こんな素晴らしいものを1度で良いから
世界の人に広めてみたいって気持ちがあったんですよ。」
「まぁそんなこと簡単にできっこなかったんですけど…(笑)
でももしかしたら、何か忘れられている素材の中で
できるものがあるんじゃないか? とずっと探していたんですね。
そしたら高知県立美術館と島根の方の美術館に
たまたま行く機会あった時に、江戸時代のもので
和紙でできたレインコートを見たんですよ。
これひょっとしたら、軽いし日本人にも身近だしと思って、
試しに和紙でデニムを作ってみたんですよ。
そしたら、タマムシのように軽いデニムができたんです!
しかも軽くて、機能的なんです。これまでのデニムって、
カッコイイんだけど、夏 暑くて、冬 寒いので、
中々快適とは言えなかったんですね。
そこで和紙のデニムから、
和紙に関して可能性を見始めたということです。」


今夜の選曲: LAMINATED CAT / JEFF TWEEDY

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2017年07月07日

7月10日から7月14日は

ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えします。

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1964年山口県 下関生まれ。
85年に文化服装学院を卒業され、
テキスタイルのメーカーを経て、三宅一生デザイン事務所に入社、
服飾デザイナーとして活躍された後、独立されて、
2006年に故郷・山口に「うるとら はまいデザイン事務所」を設立、
代表を務めていらっしゃいます。

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2017年07月07日

「Kangarui」 今後のビジョンについて

Kangarui代表で、
アーティストのRui(山下累)さんをお迎えしています。 

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ケニア ナイロビの人々のファッションについて
「民族衣装はあまり着ていなくて、
インターネットを使えるようになったせいか
インスピレーションを受ける機会がとても増えました。
パリとかニューヨークのファッションを取り入れて、
自分なりのアレンジしていくって人たちが増えていますね。」
「ファッションイベントもたくさん増えまして、
モデルさんたちもすごいカッコイイんですよ。
私自身もメンズウェアをこの前制作したですけど、
現地のカッコイイモデルさんに試着してもらいまして、
すごい評判が良かったです。」


「Kangarui」 今後のビジョンについて
「私の商品がカラフルなのは、ケニア人の
ポジティブな気持ちとエネルギーを
表現していると思っているんですね。
なので、私の商品を買ってくださる方たちにも
そういうい気持ちがちょっとでも伝われば良いな思っています。
あとは今、ケニアで密漁の問題が
深刻になっているんですが、そういう動物たちの
保護活動にも関わっていきたいなと思っているのと、
あとは今販売している商品をケニアだけでなく、
もっと多くの人に届けていけたらなと思っています。」

【「Kangarui」のアート作品・商品】
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今夜の選曲: ALL AROUND THE WORLD OR THE MYTH OF FINGERPRINTS / PAUL SIMON

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2017年07月06日

ケニア ナイロビでの商売、そのこだわりと思い

Kangarui代表で、
アーティストのRui(山下累)さんをお迎えしています。 

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Ruiさんの商品となるアート作品、
お皿などの作品はナイロビで、
バックやクッションなど、
生地にプリントするものに至っては、
日本で製造しているそうです。
Ruiさん「生地のデジタルプリントが、
ケニアには無いんですね。
私のアートってすごいカラフルなので、
ビビットにプリントできる技術は
日本が世界一と聞いていたので、日本で作っています。
やはり良いクオリティの物を作りたいと思っているので、
日本とナイロビで分けて作っています。」

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ケニア ナイロビで、なぜ商売をしているのか?
Ruiさん「いろんな人にどうして、
ナイロビでブランド立ち上げたの? とか
他の国の方が儲かるんじゃない? とよく言われるんです。
それはそれで本当にそうだと思うんですが、
私の夢として、またケニアに戻るということがあったんです。
ケニア自体も新しいものが今たくさん出てきている時期で
クリエイティブな人たちも出てきている中で、
私もそのうちの1人になりたいなと思ったんです。
現地の人は私のことををローカルデザイナーとして
みているんですけど、実際に現地の人に商品を見せたら、
ケニア人もこんなの作れるんだ! すごいじゃん!って
言ってくれまして、それがすごい嬉しかったんです!
これからも頑張ろうと思いました。」

Ruiさんの商品の詳細は下記のリンクから!
オフィシャルサイト【Kangarui


【「Kangarui」のアート作品・商品】
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今夜の選曲: GUMBOOTS / PAUL SIMON

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2017年07月05日

Kangarui設立のきっかけと、ケニアでの商売

Kangarui代表で、
アーティストのRui(山下累)さんをお迎えしています。 

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ケニアを始めとするアフリカは、
貧しいというイメージがありますが、
実際に現地に住まれているRuiさんの
イメージは少し違うようです。
Ruiさん「人はすごい明るいんですよ。もちろん、
日々色々な問題はあるんですけど、多分その問題が
あるからこそみんな毎日を100%に生きようと
思っていると思うんですね。なので、
すごいエネルギーもありますし、最近はアートとか
芸術分野のシーンの方とかも出て来ていて、とても
エキサイティングな場所だと思います!」


日本での就職後、再びケニアに渡ったのが去年の9月。
ケニアでブランドを立ち上げて、
ビジネスを始めたきっかけについて
Ruiさん「4年前はドイツに住んでいたんですけど、
暇な時間がアート作品を好きなように作っていたんですね。
そしたら、全部カラフルで動物の入った
アートになっていたんです。その時に
「あ〜… ケニアが恋しいんだなぁ」って思って…
そのあと日本で2年間住んでいたんですけど、
ケニアにもう1度住んでみたいなと思うようになりまして、
自分の商品を少量作ってマーケットリサーチをしてみたんですね。
そしたら、現地の人は新鮮に思ってくれたようで、
お店の方々が置いてくれたりとか、
直接購入してくれたりとかしてくれて、
これは自分の商品でビジネスが
できるかもしれないって思ったんです。」

【「Kangarui」のアート作品・商品】
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今夜の選曲: I KNOW WHAT I KNOW / PAUL SIMON

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2017年07月04日

グローバルシティズンという考え方

Kangarui代表で、
アーティストのRui(山下累)さんをお迎えしています。 

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Ruiさんは18歳までケニアで過ごされた後、
大学はイギリスのティンガムトレント大学に進学。
グラフィックデザインを学ばれました。
Ruiさん「イギリスの大学卒業してからは、
少しインターンとしてロンドンで働いていたんですけど、
日本に住みたいという思いもあったので、
23歳ぐらいに日本に戻って就職しました。」

大学卒業後の日本に戻った理由として、
Ruiさん「デザイナーとして、(日本は)憧れる場所ですね!
色々なインスピレーションもありますし、
(日本で)学んでみたいなと。あとは、
もちろん国籍も日本人なので、日本のことも
もっと知りたいなという気持ちもありました。」

実際に日本に住んでみてイメージと違ったことは?
Ruiさん「母親の日本語しか学んでいなかったので、
日本がちょっとオバさん日本語で笑われたりして…(笑)
あと1番衝撃だったのが、最初に就職した会社でなんですが、
バックからりんごを取り出して丸噛りしたら、
上司の方に「女の子はそんな風にして食べないよ!」って
怒られて…(笑) 「タッパーに入れて持ってくるんだよ!」って
言われて、日本って色々なルールがあるんだなぁって…(笑)」

日本に在住して、色々な戸惑いもあったRuiさん。
悩んでいたりした時期もあったそうです。
そんな中「グローバルシティズン」という
考え方に辿り着きました。
Ruiさん「日本人から受け入れられなかった
部分も多くあって… だからと言ってケニア人かというと
そうではないし… どこから来たの? と聞かれた時に答えが
中々わからなかったんですね。
そんな中で、そういうことは関係なく、
個人個人みんな違うように、国籍とかも関係なく、
グローバルな人として見て欲しいなと思いました。」

【「Kangarui」のアート作品・商品】
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今夜の選曲: WORLD CITIZEN〜 I WON’T BE DISAPPOINTED〜 / 坂本龍一 + DAVID SYLVIAN

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2017年07月03日

ブランド名への思いと、ケニアで過ごされた幼少期について

Kangarui代表で、
アーティストのRui(山下累)さんをお迎えしています。 

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インテリア&アクセサリーブランド「Kangarui」
このブランドについて
Ruiさん「インテリアグッズやアクセサリーを
作っているんですけれども、自分の作ったアートを
商品にプリントして販売しています。」
「(ブランド名は)ホロホロ鳥という鳥が
スワヒリ語で『カンガ(Kanga)』っていうんですが、
それと私の名前のRuiを合わせて、『Kangarui』ってしたら
なんとなく、オーストラリアの動物みたいで覚えやすい
かなと思ってこの名前にしました!」

※ホロホロ鳥:アルジュエリア、モロッコにあたる、
熱帯地方に生息するキジ科の鳥。


【Ruiさんと「Kangarui」のアート作品・商品】
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Ruiさんはお父さんの仕事の関係で、長く海外生活をされ、
中でもケニアは1番長く過ごされました。
Ruiさん「4歳から18歳までケニアにいて、
その間2年ぐらいはインドネシアいた時期もあるんですが、
主にナクルとナイロビで過ごしていました。」
「ナクルはケニアの中でも4番目に大きい都市で、
インターナショナルスクールもあります。
ここは、黒人やインド人の方が結構いました。
日本人は、ほとんどいなくて、、、(笑)
私と弟とあと2人ぐらいでした。
「父がジャッキーチェンだったとか、ジョークで言うと
信じてくれたりとか、世界で1番すごい文房具を
Ruiは持っていると思われてしょっちゅう盗まれていました (笑)」

今夜の選曲:UNDER AFRICAN SKIES / PAUL SIMON

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