2021年08月04日

ヒマラヤでの植林活動『ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト』について伺います。

アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
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ーー野口さんの活動は他にも!
「ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト」は
今年で5年目になるプロジェクト。
始めたきっかけとは?

野口さん:ネパールは木を切って
薪にしたり、中国に売ってしまったりする。
ずっと斬りっぱなしで植えるという
文化がないんです。現地の人も
森を作ってくれって声はあったんですけど
専門知識もないし難しいと思っていたんです。
住友林業の会長さんと対談をした時に、
その話をぽろっとしちゃったんです。
そしたら会長さんが
『マナスルは日本隊が初めて登った
山じゃないですか!』と言うわけですよ。
『我々住友林業は世界中で森を作っている。
マナスルに日本隊が世界で初めて登った
時に、我々は戦後という言葉が終わった。
その麓で我々の技術で森が
できたら素晴らしい!』
と、話に乗っちゃったんです!
そのまま住友林業の専門家も紹介して
もらって、その方も『夢がありますすね!』
と目をキラキラさせてしまって。
彼はサマ村まで通ってくれて何年も
かけて土壌調査をしてくれました。
かつて森があった土壌の中に木の菌が
少しでも残っていれば再生しやすいん
ですって。それを調べたら菌があった!
お寺の周りには木が残っているので
そこのタネを採取して、苗木センターを
作ってみたら育ってそれで5万本やろうと
なってこの後さらに5万本やろうと
なって村人みんなでやっています。

小黒:でも、苗木を植えてもヤクが
食べちゃうんでしょう?

野口さん:それが大変で。
ヒマラヤにいるウシで乳を絞ったり、
キャラバンの荷物を運んだりするんです。
貴重な生き物なんですけど放牧してる
訳じゃないですか、
何年もかけて育つ苗木を食べてしまう。
ヤクは本当に苦労しました。

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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