2021年06月03日

6月5日の「世界環境デー」を前に…というお話伺います。

ドイツ日本研究所・所長、
フランツ・ヴァルデンベルガーさんを
お迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー6月5日は世界環境デーです。
環境立国のドイツで
近年変化したことを
お聞きしました。

フランツさん「ドイツは脱原発を
決めたとよく日本では言われます。
が、そこまで大きな決断では
なかったんです。
ドイツは日本と同じ様に40年間の
原発の活動を保証しています。
ドイツの一番新しい原子力発電所は
1982年にスタートしているので、
2022年で活動は終わるんです。
1982年以来新しい原子力発電所は
作られてないので、別に問題は
ないんです。
原子力に対して、日本はドイツの
事例を参考にするよりも、原子力の
コストを改めて議論した方がいいです。
経済産業省は原子力が安いという
数字を出しますが、そのコストには、
事故のコストや廃棄物処理の
コストが入っていないんです。
そういうコストの計算はおかしいです。
全てのコストを考えれば、
原子力発電も本当に高いんです。」

ーーコロナ禍が治った後で、
海外から来た人たちに、
日本のいいところをもっと
知ってもらうためには…?

フランツさん「日本は海外に
いいところをアピールするのが
下手です。
僕がよく友達にいうのは、
日本の文化というのは
『Sophistication with understatement』
だと説明します。
日本は本当に優れた文化を
持っているけどあまり
アピールしない。
アピールしないことも
文化の一つですね…。
そこを海外の人にも
評価してもらいたいです。」

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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