2021年03月04日

新たなプロジェクト…吉本興業とのコラボレーションについても伺います。

東京芸術大学教授・プロデューサーの
伊東順二さんをお迎えしています。

IMG_4407_blog.jpg

ーー伊東さんには、2012年の展覧会
「フェルメール光の王国展」
の美術監修して頂きました。
この時、展示されてた作品は、オランダの
デルフトにあるフェルメールセンターから、
画像提供を受けて、日本の技術で
デジタル復元をしたものでした。
昨今は、平山郁夫や東山魁夷の
版画の偽作の大量流出が話題に。

小黒「美術品の本物は
時代とともに傷んでしまうから、
レプリカ…
東京藝術大学ではクローンと呼んでいますが…
それを作るのはアートの潮流
なんですよね?」
伊東「ただ、贋作の問題というのは、
過去からいっぱいあります。
そうした作品を作るのは
芸術の中にはいない、拝金主義で
作っているだけで芸術には関係ないです。
けど、鑑賞する範囲を狭めて、
価値を上げてきたというのは、
世界の美術状況です。
美術作品というのは、人類全体の
財産ですから1人でも多くの人に
提供する…それはお金とかじゃなく、
持続する感動を伝えることが
私たちの使命だと考えています。
今、私たちもクローンといって、
作品を作っていますが大体99%
くらい同じものができるんです。
フェルメールもオランダ政府の
許可を取って、作っていますが
それはオランダ政府からの依頼
なんです。
一枚のものを公開する、もしくは
その状態を保持するのはとても
難しいので、世界中の人に提供
できるのなら同じものを作って
提供できる環境を作るのが、
クローン文化財の目的です。」

ーー伊東さんはアートを軸に、
さまざまな分野でのプロデュースを
されていますが、今年、
何か計画されていることは?

伊東さん「去年の年末に吉本興業と
私のグループとで共同して活動する
という連携を始めました。
吉本の大崎会長と一緒に生命を出しましたが、
私が設定したテーマは、
『ゆりかごから墓場までの
アートエンターテイメント』ということで、
特に地方活性化とか、例えば、
国際的な発信のやり方とかを、
アカデミック、エンターテイメントの
境がなく発進するための
方法を準備しています。」

今夜の選曲…SOTTO CONTROLLO(SAN JUAN STREET MIX) / ENNIO MORRICONE

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

https://www.j-wave.co.jp/cgi-bin/podcast/mt-tb.cgi/11056



バックナンバー