2020年11月24日

リボンの生産量日本一位の福井県で、長きにわたりリボンの製造を営む会社について伺います。

高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えしています。

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そもそも、リボンの起源は古代ギリシャ時代!
当時の女性たちが、髪をまとめる際に使っていたものが、
リボンの原型になったそうです。
中世には洋服の襟元や縁の装飾品として普及し、
17世期にオランダでリボンをふんだんに使った服が流行。
18世期には靴や洋服へリボンをつけるロココスタイルが
広まりました。

ーー福井県でリボン製造を続けてきた「高島リボン株式会社」

創業は1932年なのですが、設立が1937年となっています。
まずは、この理由を伺いました。

高島さん「元々は、リボン製造ではなく『石田縞』という
織物を織る繊維業者でした。
その後に化学繊維合成繊維が普及するにつれ
『石田縞』の需要も減り、それと同時に
昭和10年ごろから京都の帯から発展した
リボンが織物の技術が強い福井県へと
生産拠点が移ってきました。
そういった背景で昭和39年、リボンの製造メーカーとして
『高島リボン』を設立しました。」

ーー会社のある福井県鯖江市といえば、眼鏡フレームの産地
というイメージが強いですが、繊維業も盛んなのですか?

高島さん「鯖江ではなく、福井県というくくりになりますが、
リボンの全国シェアは、95%と言われているんです。
なかなかフューチャーされることが少ないんですが、
メガネのフレームは大体90%くらいだと思うので、
実はリボンの方が誇れるんです。
リボン会社は大きいところで、4、5社あります。
他にも、小さい旗屋さんが何社かある形になります。」

ーーそんな高島リボンの
高島さん「高島リボンのオンリーワン商品は
レーヨンのはた織物になりまして、
ベルベット、ベルベッチンと言われるものになります。
これらは、すべて化学繊維で、洋服の襟元のパイピング、
帽子のワンポイント、様々なところで使われています。」

今夜の選曲…THE SHADOW OF YOUR SMILE / BILL FRISELL

staff| 20:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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