2018年06月07日

ヒマラヤでの教育支援について

アルピニストの野口健さんをお迎えしています。

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野口さんのサマ村で植林活動の他に、
学校を建てて教育支援もされていたそうですね?
野口さん「そうなんです。2006年の初めに
マナスルに行ったんですね。マナスルって山は
14座あるうちの1つで8000mある山なんです。
日本隊が初めて登った山でもあるので
現地でもジャパニーズマウンテンっていうらしいです。
僕は当時のことは知りませんが、日本では記念切手が
できたりとか日本中結構盛りあがったみたいです。」

野口さん「日本とマナスル… なんか繋がりがあるよなって
思って2006年にマナスルへ清掃活動をしに行ったんですね。
サマ村はマナスルの一番手前にあって一番麓にあるのですが、
そこに小さな馬小屋みたいな学校があって
薄暗いところで子どもたち20人ぐらい、
ぎゅうぎゅう詰めで勉強していたんです。
3月は雪が降ってすごく寒かったりで…
先生もいたりいなかったりとか
酔っ払っちゃうと来ないあるような学校だったんです。
そんな中でさりげなく彼らに「夢って何?」って
聞いてみたんですが、そしたらうちのシェルパが
「その質問は意味ないぞ」っていうんです。
なんで?って聞いたら「“夢”っていう概念がないから」って
話になるんです。なんでだろうって考えた時に、
僕らが小さいころに本とか読むじゃないですか?
そういう子どもの頃の経験やワクワク感覚とかが
夢に繋がるんじゃないかと。そう考えると、
やっぱり学校って大事なんだなぁ…と思って
やろうかって話になったんです。」

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2018年06月06日

植林活動の大切さを現地村人へレクチャー

アルピニストの野口健さんをお迎えしています。

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野口さんはマナスル峰山麓のサマ村で、
植林活動をされてきたそうですが、
植林の大切さなどはどのようにして
現地の人に伝えていったのでしょう?
野口さん「3年ぐらいこの活動をする前に
時間をかけています。例えば、村人を集めて
ネパール人の環境問題の先生を派遣して、
なぜ木が必要かというのをレクチャーしていくんですね。」

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村人へレクチャーしている様子 1

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村人へレクチャーしている様子 2

野口さん「(この近くに)川が流れているんですけど、
現地の子どもたちはとても下痢が多いんです。
なぜかと言うと水があまりよくなんですね。
だから森を作らないといけないんだって
いうのを教えたりですとか、あとは
土砂崩れがネパールは多いんです。
震災があった時の話なんですが、
ナムチェバザールというお椀型の地形の
大きな村があるんですが、そこに
エドモンド・ヒラリーさんって方が、
その村の周りに森を30年かけて作っていたんです。
そしたら、他の村は土砂崩れがすごかったんですけど、
その村は一切土砂崩れが起きなかったんですね。
そういう実例をサマ村の村人にも説明していくと
「そっか! そっか!」と言って話を聞いてくれるんです。」

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現地村人による植林活動 1

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現地村人による植林活動 2

今夜の選曲:EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND MY MONEY / BEATLES

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2018年06月05日

ネパール “サマ村”での植林活動

アルピニストの野口健さんをお迎えしています。

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野口さんが今回植林活動をされていた場所というのが、
マナスル峰山麓のサマ村という場所。
ここはどのくらいの標高なのでしょう?
野口さん「ここは、3400m〜3500ぐらいの間で、
長い山なんです。ここはネパールといっても
ほぼチベットの国境付近で、現地の方はチベットの服ですね。」

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サマ村での植林活動 1

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サマ村での植林活動 2

野口さん「サマ村にお寺があって、お寺の木だけは
切られていなかったんです。なので、お寺の中に
落ちている種を採取しようっていうところから
スタートしました。
種はモミとカラマツとシラカバとマツですね。
落ちている種から最初採取し育て始めたんですが、
問題はヤクが周りにたくさんいて全部食べちゃうですよね。
なので石の壁で塀を作って、ヤクが入らないようにして
約3年間育てたんですね。」

今夜の選曲:SAVOY TRUFFLE / BEATLES

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2018年06月04日

「ヒマラヤに森をつくろうプロジェクト」について

アルピニストの野口健さんをお迎えしています。

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野口さんは今回ヒマラヤで
「ヒマラヤに森をつくろうプロジェクト」
という植林活動をされてきたそうです。
そもそもヒマラヤで植林活動というのは?
野口さん「ヒマヤラは森林限界の標高が日本とは
違いまして、日本はだいたい2000m半ば、
ネパールは4000mが森林限界なんですが、
大半の木が切れられているのが現状なんです。
山間部なので、段々畑になっているんですが、
畑を作るために切り開いたんですね。
ただ、日本とは違って木を切った後は植えないので、
ハゲ山状態になってしまって、そういう意味では
ネパールはピンチなんです。
その影響で雨季になって雨が降ると
土砂崩れがものすごく多くて
自然災害が多くなってしまうんです。」

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今夜の選曲:BIRTHDAY / BEATLES

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2018年05月31日

6月4日から7日は、

アルピニストの野口健さんをお迎えします。

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アルピニストとして次々と世界の最高峰に挑む傍ら、
2002年に「NOP法人 ピーク・エイド」を設立され、
環境活動や社会貢献に、積極的に取り組んでいらっしゃいます。

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2018年05月31日

“塩キャラバン”をユネスコ危機遺産へ。


今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。

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ユネスコ危機遺産に“塩キャラバン”を
登録しようと現在手続きを行なっているそうですね?
アリサさん「去年から始めました。大変な登録手続き
なんですが、登録しようとしています。
うまくやれば成功できると思います。
これは(“塩キャラバン”は)危険文化遺産ですね。
危険遺産に入ると支援も入るんですね。
今回のプロジェクトの続きがあればユネスコに
予算を出してもらうこともできるんです。」

今夜の選曲:Dihad Tedoun Itran / Tamikrest

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クラウド ファンディング
【Caravan to the future project】
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/72030
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ドキュメンタリー映画
【Caravan to the future】上映会
6月9日(土) 11:30 開場 12:00 開演
6月10日(日) 15:00 開場 15:30 開演

会場:たばこと塩の博物館 3F視聴覚ホール.
Tel.03-3622-8801  ※当日先着90名
Caravan to the future project を支えるイベントなので、
上映会は無料です!!(ただし入館料のみになります)

詳しい情報は画像をクリック↓
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2018年05月30日

“塩キャラバン”の支援活動、 クラウドファンディングについて。

今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。

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アリサさんは現在、“塩キャラバン”の持続的な支援のために
クラウドファンディングを立ち上げられています。この経緯は?
アリサさん「立ち上げたきっかけというのが、
“Caravan to the Future”をどうしても“塩キャラバン”の方々に
見せたいと思って、映画をタマシェク語というトゥアレグの言葉に
変えて、2017年に遊牧キャンプに10年ぶりに帰ったんです。
その時に映画も見てもらったら、みんなビックリしていて。
まずそもそも映画を見たことがないのと
自分がスクリーンの中にいるのを見てみんな喜んでいました。
(現地の)女性たちも自分の兄妹がどういう仕事をしているのかを
見たことないから彼女たちもすごく感動していました。
当時16歳の子も「俺たちなんてカッコいいんだ!」って
プライドが上がっていた様子でした。」

アリサさん「その翌日に、現地のみんなと会議をしたんですが、
今、若者のほとんどは“塩キャラバン”をやめているって
話を聞いてショックを受けんたんです。
これまで消費社会は遊牧キャンプと離れた世界だと思っていたから
大丈夫だと思っていたんだけど、急に中国製のバイクや
スマートフォンなどが入ってきて、それを若者たちが
買おうとするので、すぐに現金になるような
仕事を探すようになったんです。ちなみに
“塩キャラバン”は7ヶ月もかかる仕事で、現金をたくさん
貰えるわけでもないので、こういう新しいものが入ってくると
お金が欲しくなって、農作業などに(若者たちが)移っていったんです。
“塩キャラバン”の収入源がもっと増えればやる気になると
若者たちが言っていたので、このクラウドファンディングを
今回立ち上げました。」

今夜の選曲:Takriza / Koudede

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クラウド ファンディング
【Caravan to the future project】
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/72030
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ドキュメンタリー映画
【Caravan to the future】上映会
6月9日(土) 11:30 開場 12:00 開演
6月10日(日) 15:00 開場 15:30 開演

会場:たばこと塩の博物館 3F視聴覚ホール.
Tel.03-3622-8801  ※当日先着90名
Caravan to the future project を支えるイベントなので、
上映会は無料です!!(ただし入館料のみになります)

詳しい情報は画像をクリック↓
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2018年05月29日

ドキュメンタリー映画 「Caravan to the Future」について

今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。

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アリサさんは2003年、“塩キャラバン”に4か月間密着して、
ドキュメンタリー映画「Caravan to the future」を
自主制作されています。この映画を撮り始めたきっかけは?
アリサさん「“塩キャラバン”はナショナルジオグラフィックの
ドキュメンタリーで知ったんですけど、当時は90年代の終わり。
その時から“塩キャラバン”がまもなく消えてしまうと
書かれていて、早く参加しなければならないと思って
98年に初めて“塩キャラバン”に参加したんです。
でも実際に参加してみたら全然違っていて、
経済効果もちゃんとある交易が行われていたんです。
それで、これは4ヶ月かけて終点(ナイジェリア)まで
同行しなければならないと思って撮影をし始めたんです。」

サハラ砂漠は、オアシスから
オアシスの間ってどのくらいあるのでしょう?
アリサさん「(サハラ砂漠が)700キロ、
そこからナイジェリアのカノまでまた下りて行くんですけど、
サハラ砂漠横断の間では、水の補給場所が
一ヶ所しかないんです。それで1日 16時間(の移動)。
要するになるべく早く次のところまで着かないと
いけないというキャラバンのルールがあるんですね。」

今夜の選曲:taghlemt / Imzad dassine

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クラウド ファンディング
【Caravan to the future project】
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/72030
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ドキュメンタリー映画
【Caravan to the future】上映会
6月9日(土) 11:30 開場 12:00 開演
6月10日(日) 15:00 開場 15:30 開演

会場:たばこと塩の博物館 3F視聴覚ホール.
Tel.03-3622-8801  ※当日先着90名
Caravan to the future project を支えるイベントなので、
上映会は無料です!!(ただし入館料のみになります)

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2018年05月28日

遊牧民族 トゥアレグ族による“塩キャラバン”とは?

今週はジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えしています。

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アリサさんが支援されているのが、サハラ砂漠の
遊牧民族 トゥアレグ族による“塩キャラバン”というものです。
この“塩キャラバン”がどういったものなのか教えてください。
アリサさん「塩キャラバンは、3000キロに及ぶラクダ乗りの交易で、
それを営むのがトゥアレグ族です。彼らは毎年サハラ砂漠を横断していて、
ビルマという所で塩を仕入れてから、ニジェール南部まで行って塩を売り、
持って帰ってくるのは穀物という自給自足の交易なんです。」

支援をするようになったきっかけは?
アリサさん「1997年にサハラ沙漠に初めて行って、
その時に魅せられて、またどうしてもサハラ沙漠に
行きたいと思ったんです。でも仕事もしていなかったので、予算もなく…
そしたら、たまたま友達がパリダカール・ラリーの日本人選手が
通訳を探しているって聞いて、それでまた(サハラに)行ったんです。
1ヶ月モニターでサハラ沙漠を猛スピードで走ったんですけど、
それで私イヤになっちゃったんです(笑)
途中すれ違う遊牧民のラクダ乗りを見て、その時に思ったんです。
次回は車じゃなくて、ラクダに乗ってサハラを旅したいと。」

今夜の選曲:Toumastin / Tamikrest (アルバム「Adagh」より)

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クラウド ファンディング
【Caravan to the future project】
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/72030
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ドキュメンタリー映画
【Caravan to the future】上映会
6月9日(土) 11:30 開場 12:00 開演
6月10日(日) 15:00 開場 15:30 開演

会場:たばこと塩の博物館 3F視聴覚ホール.
Tel.03-3622-8801  ※当日先着90名
Caravan to the future project を支えるイベントなので、
上映会は無料です!!(ただし入館料のみになります)

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2018年05月24日

5月28日から31日は、

ジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんをお迎えします。

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パリ生まれ。2006年にサハラ・エリキ協会を設立し、
アフリカ・サハラ砂漠の遊牧民族を支援されているほか、
ニジェールのウラン鉱山の実態を追うなど、
パリ、東京、アフリカの3か所を拠点に
活動をしていらっしゃいます。

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