2018年01月11日

田中元子さん 著書「マイパブリックとグランドレベル」から考える、 地域を面白くするアイデアとは?

今週は、ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。

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最近は東京でも地域性の高い動きが多いように感じますが、
東京ではどこの地域が面白いでしょう?
指出さん「以前は東が面白いという視点でいたんですが、
今は東も西も面白いです。その中でも、墨田の方に
喫茶ランドリー”というのができたんです。そこは、
コーヒーも飲めるんですが、コインランドリーでもあるんですね。
こうやって、街に自分たちのお店を開く運動をやっているのが、
「グランドレベル」という会社やっている田中元子さんです。
彼女は”マイパブリック”を提案しています。
”マイパブリック”というは造語で、自分の公共という意味ですから、
公共を自分化する、もしくは自分で公共のものを
作ってしまうという活動をしているんです。
屋台でコーヒーを振る舞ったりですとか、地元のお母さんたちと
料理教室を開いたりですとか、コインランドリーなので
待っている間にコーヒーを飲んだりとかしていますね。
こういうマイパブリック化みたいなことをしている
墨田・森下エリアなんかは今面白いですね。」


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収録時、田中元子さんの著書「マイパブリックとグランドレベル」を
スタジオにお持ち頂きましたが、”グランドレベル”ということは
1階に秘密があるということでしょうか?
指出さん「そうなんです。これからは1階がキーワードに
なりそうですね。グランドレベルっていうのは、
カッコイイ街やオシャレな街、人に開かれた街っていうのは、
1階から街づくりをしていくっていう考え方を
田中さんは提案しているんですね。
確かに1階にあるお店の店構えを見てみると
セキュリティを大事にしていて、開かれてない面構えが多いんですね。
それを昔みたいに、タバコ屋さんにおばあちゃんが
立っているとかいう形で、開かれている1階を作っていくことが、
実は街を楽しくしていくっていうことを
田中さんは気がついて提案しているんです。」

指出さん「田中さんの本「マイパブリックとグランドレベル」、
私は「ぼくらは地方で幸せを見つける」を書かせ頂いたんですけど、
田中さんがおっしゃられていることと、私の地域を面白くしよう
という視点はローカルであろうと都市であろうと変わらないと
思うんですね。その場所を面白くしていくのは、
誰かにお願いするんじゃなくて、自分の足元レベルで面白いことを
作っていけば良いんじゃないか? と思っている人たちが
街を変えていっていると思います。東京の街を足元、
1階から変える人たちが出てきたので楽しくなってきました。」

今夜の選曲:PAPERBACK WRITER / HERD PEDERSEN

staff| 19:52 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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