2025.9.20

堀込泰行さんの3枚目

レコードをこよなく愛する方々をセレクターに迎え、ご自身のコレクションから、“アナログで聴きたい名盤”をセレクト。その中から1曲、実際にレコードに針を落としてお届け。
9月のセレクターは、堀込泰行さんです。

M. Wall Street Village Day / The Four Seasons
（アルバム『The Genuine Imitation Life Gazette』）

「これはですね、「君の瞳に恋してる」とか「シェリー」で知られるフォーシーズンズの音楽サウンドとは、だいぶ打って変わって。ビートルズの『サージェント・ペパーズ』が出てコンセプトアルバムが流行したじゃないですか、当時。その流れの中の1つというか、非常にフォーシーズンズらしくない、いい意味で、サウンド的に実験的なことが多かったり、凝ったことをやっていて、曲調も陽気で楽しいパーティー音楽というよりは、ちょっと暗めの曲があったりマイナー調の曲があったり。歌の内容も、割と社会問題、ベトナム戦争とか、当時の家庭環境云々みたいなことにも踏み込んでいるようです。僕は買ったのは、これは大学生ぐらいの時かなと思うんですけども、歌詞の内容とかは特に知らずに、こう無邪気にパッケージとして楽しんでまして、非常に、凝った作りになっているんですよね。
これはレコードならではの楽しみ方ですよね。」