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2021年7月21日

尾崎世界観のキングスプレイス

10回目のキングスミーティングには、

クリープハイプのベース、

長谷川カオナシさんが登場しました。


尾崎「まぁね、最初は硬いかもしれないんですけど、

   噛めば噛むほど味も出てくると思うし…」


カオナシ「デカめに噛めば噛むほどっていいですね」


尾崎「え、”かめ”って言えば喜ぶの?」


カオナシ「そういうサービスかなって思いました(笑)」


まずは最近の過ごし方について。


尾崎「言える範囲で、生活を語って欲しいんですけど」


カオナシ「幸慈さんも先週すごい暇だって言ってたんですけど、

     ということは私も暇なんですけど、

     2週間以上やることなくなってくると、

     家から出るの好きじゃないんですけど、

     鬱々してきちゃいますよね」


尾崎「全部は言わなくていいんだけど、どうやって解消するの?」


カオナシ「やっぱりインターネットと触れ合ってる時間が増えましたね。

     ライブハウスにもなかなか行きづらいじゃないですか。

     ってなると、みんなどうやって音楽やってんだろうって

     TikTokとかYouTubeとか見てみると、初心者の方から

     その道のプロみたいな人まで結構いろんな動画上げられてて、

     そういうのみるのは面白いなって」


尾崎「あんまり嫌な思いはしない?SNSで悪質な言葉とかあるでしょ」


カオナシ「そうですね。それも増えてきたように思いますけど、

     見に行かなければなんとかなるかなぁ」


尾崎「でもあれだよね。元からネットに慣れ親しんでるからね。

   耐性がついてるのかもしれないね。」


カオナシ「そうですね。」


尾崎「TikTokとかどう思いますか?」


カオナシ「すごくいいと思うんですよね。

     みんながクリエイターになれる感じっていうのは。

     昔だったらニコニコ動画でMADっていうのがあって、

     そういうのをスマホで簡単にみんなが投稿できるっていうのが」


尾崎「そうか、やってることはそれか。

   だから手軽に欲求も満たせるってことだね」


カオナシ「自分がベース引いてることによって、

     『クリープハイプのベース簡単そうだなー、

     俺でも持ってみよ』ってミュージシャンが

     増えてくれたらいいなってずっと思ってたんですけど、

     ライブハウスが厳しい状況になってきて、

     そういうのに対しては後ろ向きな時代なのかなとは思いつつ、

     SNSによってみんなが楽器持ちやすくもなってるのかな

     ってのは、いい側面でもあるかなとは思いましたね。」



尾崎「でもスタジオとかにはあんまり入れなくなったのかね。

   学校帰りにバンドでね。最近練習してても高校生見ないよね。」


カオナシ「そうですね、見かけなくなりましたね。  

     1人で鳴らすのが多いのかな。

     みんなで一緒に演奏しようってよりも」


尾崎「まぁね、パソコンとかで作れたりするからね。

   自分の時はもう誰かいないと成り立たないって

   最初から思ってたから、自分で全部できるって選択肢が無かったし。

   まぁ、いいような寂しいようなね…」

 

カオナシ「こういうクリープハイプみたいな凸凹したバンドって

     いうのは生まれづらくなってくんのかなって気もしますね。」


尾崎「どの辺が凸凹してるんだい?」


カオナシ「額とか凸凹してる…(笑)」


尾崎「額が?あ、そう(笑)」


カオナシ「メンバーみんな違う店で服買ってそうな感じとか

     凸凹してますよね」

     

尾崎「額が凸凹してる…今適当に言ったでしょ」


カオナシ「額に関しては適当ですね、すいません」


話題はクリープハイプのライブについて。


尾崎「何か思うことありますか?

   ライブが中止になってしまったりもしてますけど」


カオナシ「やっぱ1本1本が大事になってきますよね。

     尾崎さんも各所で言われてますけど…」


尾崎「オナキさんでお願いしてもいい?」


カオナシ「あ、はい

     オナキさんも今まで言われてますけど、

     フェスが当たり前にあったりとか、

     ライブハウスで当たり前にライブできたっていうのが、

     ちょっと異常だったかもしれないなっていうのは思いますね。」


尾崎「あとは、新しいお客さんを掴みたいからっていうことで、

   分かりやすいセットリストでライブをしたりね。

   フェスとかイベントだと特にそうだったけど、もういつ

   できるかわからないからね。後悔しないように、

   割とコアなお客さんに向けていくってことも大事なのかなって

   思ったね」


尾崎「なんかこう、獲りに行ってる暇がないっていうか、

   なかなかね、ずっと追いかけてくれている人を満足させるのも

   ままならないから、

   セットリストも変わっていくんじゃないかなって思うね」


カオナシ「直近のライブがちょっと変わったセットリストだったんですけど

     それはそういう…」


尾崎「そうだね、オナキなりの、心遣いなのかな(笑)

   まぁ新たな発見もありますけど、今はまだ失ったなって気持ちは

   どうしても消えないですよね」

 

カオナシ「この間友達のライブ見に行ったんですけど、

     やっぱりディスタンスを保って、バミリがあってっていう感じで。

     楽しかったんですけど、やっぱお酒類の提供がまだできないから、

     そこは早く収束してくれとは思いますね。

     飲めたらもっと楽しいだろうなって思いながら。」


尾崎「まぁ全体的にちゃんと見ようっていう空気感だし、

   本当に好きな人だよね。今ライブに行ったり、

   野球もそうだけど、制限される中で見てる人っていうのは。

   だから来てくれる人を大事にしないといけないなって思いますね。」


おふざけもありながら、音楽業界、ライブシーンに対する

熱い思いを語ってくれました。

カオナシさん、ありがとうございました!

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