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2021年5月11日

尾崎世界観のキングスプレイス

初回のキングスミーティングは尾崎さんが、

「コロナ禍での活動」について

振り返りました。


エンタメ業界が大変な時期にある中で、

バンドマンとして色々気づきがあったそうです。


尾崎「基本的には悪く思ってないですね。

   悔しい思いはいっぱいしましたけど、

   いいこともあったなーと思います。

   最近は弾き語りのツアーを回ってるんですけど、

   今の時期に弾き語りやれてよかったなって思ってます。」


ライブでは声が出せなかったりあまり動けない中で、

弾き語りではお客さんは拍手をしているそうですが、

その中で尾崎さんは拍手の大事さを知ったそうです。


尾崎「曲終わりで、ジャンって締めた後に、

  『ありがとう』と言うまでの間をすごく計りながらやっていて、

   場所によってタイミングが速かったり遅かったりするんですけど、

   ある時まだありがとうって言ってない時に拍手が起きてしまって、

   ちょっと早いけどまあいっかって言うのが何回か続いた時に、

   無音が不安にならないような場所にしたいってMCで提案したら、

   今度はありがとうって言った後も探り探りの拍手で(笑)

   それがなんか愛おしくて、嬉しいような、ありがたいような、

   もどかしいような気持ちになって。

   でも拍手1つでこんだけやれることがあるんだなっていうことは

   その時に思いましたね。」


尾崎「そもそもフェスでいろんなバンドが出て、

   どのバンドでも手あげたり飛び跳ねたり、

   クリープハイプだったら『セックスしよう!』って

   叫んだりする場所がありますけど、そういうのが

   浸透しきってるのがなんか気持ち悪い世界だなと思いましたね。

   自分もそこに乗っかって享受してたけど、

   それはやっぱ先人が作ったものなんだなって気づきました。

   当たり前のロックフェスっていうシステムを

   先に作ってくれていた人がいて、

   そのシステムの中で調子に乗ってただけだったんだなって。

   ミュージシャンとしては、

   今までがおかしなことだったっていうことに気づけたので、

   また拍手1つから今始めている感じがしますね。

   お客さんとのやり取りっていうのは誰かが決めたことではなくて、

   自分達で1から作っていきたいということを改めて思いました。」


コロナ禍の中、お客さんとの信頼関係の大切さに

改めて気づいたという尾崎さん。

今年からまた信頼関係を作っていけることが

すごく楽しみということを話してくれました。

   

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