2023年12月31日

1月7日は続「2023年ブラジル・ディスク大賞」/小野リサが歌い初め

前半は板井麻衣子がナビゲート。「2023年ブラジル・ディスク大賞」の共同主催者、e-magazine LATINAが行なった、音楽関係者投票部門の上位ランクイン作品をご紹介します。

後半は新年最初の放送にちなんで、板井麻衣子と小野リサがツイン・ナビゲート。

小野リサのスタジオライヴ生演奏も!

2月11日(日)開催、番組のカーニヴァル・イヴェント「SAUDE! SAUDADE.. CARNAVAL2024」のインフォメーションも。

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2023年12月31日

発表!「2023年ブラジル・ディスク大賞」

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J-WAVE [NX NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE...] が世界の音楽情報誌「e-magazine LATINA」と共同主催、28回目を迎えたブラジリアン・ミュージックの年間アルバム・ベストテン「2023年ブラジル・ディスク大賞」。リスナーの皆様からの投票(総数3,064通/前年比+131)をもとに、2023年の結果が決定しました。

【追記】文末に音楽関係者投票部門のベストテンをアップしました(2024/1/5)

1位
アナ・フランゴ・エレトリコ
「ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア」 
Ana Frango Elétrico / Me chama de gato que eu sou sua(198票)

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27歳リオ生まれ。「2022年ブラジル・ディスク大賞」第1位のバーラ・デゼージョ「SIM SIM SIM」の共同プロデューサーもつとめたシンガー・ソングライター、アナ・フランゴ・エレトリコは、ブラジルZ世代のキーパーソン。「Little Electric Chicken Heart」に続くサード・アルバムで、70〜80年代のソウル、ファンク、ディスコ・サウンドを軸に、歌詞にはクィアの視点を反映している。CD、LPも発売中でアート・ディレクションも自ら行なったマルチな才女。

【投票コメント】
「踊りたくなったり、キュンとなったり。知的で奔放でユーモアもあり。振り回される喜びと、仲間と作る音楽の楽しさが詰まった快作です」(男性)

「今年は、アナ・フランゴ・エレトリコの新作が、個人的ベストでした。去年のブラジル・ディスク大賞を受賞したバーラ・デゼージョのプロデュースも行なった彼女が、世界中の様々なエッセンスを取り入れたダンス・ミュージックを世に放った功績は大きいと思います」(男性)

「音楽研究者のような方ですよね。常に過去の音楽を学びながら、咀嚼し、現代的な解釈を含み込んだものを、自分の作品の内部に練りこんでいる。そんな佇まいが、音楽からも感じ取ることができて、好きなのかもしれません」(女性)

2位
ベベウ・ジルベルト「ジョアン」
Bebel Gilbero / João(182票)

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ベベウ・ジルベルトが亡父ジョアン・ジルベルトのレパートリーを歌ったアルバムで「Em México」(70年)「João Gilberto」(73年。通称 “ホワイト・アルバム”)「Amoroso」(77年)など、父と暮らしていた少女時代のアルバムの曲が中心。

【投票コメント】
「何より、ジャケットの “親子の写真” に、目を奪われました。愛娘への、そして大好きなパパへの愛が溢れていて、胸が熱くなりましたお父様の楽曲を娘さんが情感こめて歌っていて、お父様の歌とはまた少し違ったテイストに仕上がっており、何度聴いても飽きることはありません」(女性)

3位
フーベル「アス・パラーヴラス、vol.1 & 2」
Rubel / As palavras,vol.1&2(165票)

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ブラジル新世代を代表するシンガー・ソングライター、フーべルの「Casas」(「2018年ブラジル・ディスク大賞」一般10位、関係者1位)以来の新作は、ブラジル文学や歌詞などの言葉(palavras)を研究し、サウンド面ではサンバ、フォホーからファンキまで再構築。ゲストもバーラ・デゼージョ、リニケル、ルエジ・ルナ、チン・ベルナルデスからミルトン・ナシメントまで多彩。

【投票コメント】
「歌声にも、ゆとりと深みが滲み出て、他のアーティストと比べてフーベルは頭ひとつ抜き出ている。この作品は、そんな彼のスケールの大きさを感じさせる」(男性)

4位
マリア・ルイーザ・ジョビン「アズール」
Maria Luiza Jobim / Azul (157票)

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アントニオ・カルロス・ジョビンの末娘、マリア・ルイーザ・ジョビンのセカンドは、アルベルト・コンチネンチーノとの共同プロデュースによるオーガニック・ポップ。アドリアーナ・カルカニョット、アルナルド・アントゥニスとの共演から、小野リサと日本語でデュエットした「涙そうそう」まで。

【投票コメント】
「海辺を舞台にした、キレイな映画の挿入歌みたいな世界で、ウットリ。すごくよい意味での、良家の子女らしい、穏やかさや平和さが心に沁みます」(男性)

5位
ジョアン・ジルベルト
「アオ・ヴィーヴォ・ノ・セスキ1998」
João Gilberto / Ao vivo no SESC 1998(152票

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1998年、サンパウロの劇場、SESC(セスキ)で行なったコンサートの音源が、25年の歳月を経て初めて世に出た。ジョアンの没後、続々とサブスクでリリースされた未発表ライヴ音源の中には音質が粗悪なものが多いが、これは素晴らしい音質。

【投票コメント】
「ジョアンの声もギターも、そして録音も素晴らしく、目の前で歌ってくれているような気分になります」(男性)

「発売された頃は、一日中、リピートして聴いていました。私にとって、ジョアン・ジルベルトの歌声は、唯一無二なのです」(女性)

6位
ホベルタ・サー「サンバサー」
Roberta Sá / Sambasá(133票)

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「2022年ブラジル・ディスク大賞」2位の「Sambas & Bossas」はデビュー当時の2004年にサンバやボサノヴァを歌った幻の企画盤の発掘だったが、これは正真正銘、最新録音のサンバ・アルバム。ホベルタ・サーは新作リリースのたびにランクインしており、人気が根強い。

【投票コメント】
「人の心を明るくしてくれる、天性の歌声が最高です」(男性)

7位
ゼー・イバーハ「マルケス、256」
Zé Ibarra / Marques,256.(125票)

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バーラ・デゼージョのメンバー、ゼー・イバーハが盟友ルーカス・ヌネスと共同プロデュース。自宅マンションの内階段室で、ギター(一部ピアノ)の弾き語りで録音した、完全ソロの初リーダー作。美しい歌声が映え、選曲も興味深い。

【投票コメント】
「バーラ・デゼージョで彼の声を聴いてから魅了されています。彼の声をシンプルに存分に楽しめる、静かな夜にぴったりのアルバムだと思います」(女性)

8位
エヂ・モッタ「ビハインド・ザ・ティー・クロニクルズ」
Ed Motta / Behind the tea chronicles(114票)

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「AOR」(「2013年ブラジル・ディスク大賞」4位)のヒットで日本でのファン層を広げたグルーヴ・マスター、エヂ・モッタがソウル、ファンク、ジャズ、AOR、映画音楽などをミックス。オリジナル曲を全て英語で歌った。

【投票コメント】
「ふくよかな歌声が素敵で、インパクトのあるルックスも、可愛く見えてしまいます」(女性)

9位 
ルイーザ・ソンザ「エスカーンダロ・インチモ」 
Luísa Sonza / Escândalo íntimo(97票)

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25歳の大人気ポップ・シンガー、ルイーザ・ソンザのメガ・ヒット作。60年代以降のブラジル音楽もリファレンスしており、ボサノヴァ風の曲「Chico」はサブスクで記録的な再生回数となった。

【投票コメント】
「ビジュアル先行に見られてますが、彼女の世界観、アーティストとしての魅力を存分に発揮したアルバムです」(男性)

10位
ヴァネッサ・モレーノ「ソラール」
Vanessa Moreno / Solar(94票)

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サンパウロの実力派シンガー・ソングライターが「Sentido」(2021年4位)、サロマォン・ソアレスとのデュオ作(2022年4位)に続き3作品・3年連続でランクイン。

【投票コメント】
「歌が上手くアルバムにもハズレなし。来日してほしい方です」(男性)

【e-magazine LATINA主催・音楽関係者部門】

1位 アナ・フランゴ・エレトリコ
  「ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア」
   Ana Frango Elétrico
    / Me chama de gato que eu sou sua(88点)
2位 フーベル「アス・パラーヴラス、vol.1 & 2」
   Rubel / As palavas. vol.1&2 (73点)
3位 ヴァネッサ・モレーノ「ソラール」
   Vanessa Moreno / Solar(43点)
4位 ナラ・ピニェイロ「テンポ・ヂ・ヴェンダーヴァル」
   Nara Pinheiro / Tempo de Vendaval (31点)
5位 フッソ・パサプッソ、アントニオ・カルロス&ジョカフィ
  「アルト・ダ・マラヴィーリャ」
   Russo Passapusso, Antonio Carlos & Jocafi
    / Alto da maravilha(30点)
5位 ゼー・イバーハ「マルケス,256」
   Zé Ibarra / Marques,256. (30点)
7位 マリア・ルイザ・ジョビン「アズール」
   Maria Luiza Jobim / Azul(28点)
8位 レオ・ミデア「ジェンチ」
   Leo Middea / Gente (25点)
9位 ジュリア・メストリ「アヘピアーダ」
   Julia Mestre / Arrepiada(24点)
10位 エルザ・ソアレス「ノ・テンポ・ダ・イントレランシア」
   Elza Soares / No tempo da intolerância (22点)

関係者投票の詳細はe-magazine LATINA
関係者投票に参加した「サウージ!サウダージ」ディレクター中原仁のベストテン(解説コメントつき)

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2023年12月24日

12/31は発表!「2023年ブラジル・ディスク大賞」

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次週12月31日も、板井麻衣子と小野リサがナビゲート。

リスナーの皆さまからの投票で決定した「2023年ブラジル・ディスク大賞」の発表です!

ブラジル音楽の年間アルバム・ベストテンを、曲と共にカウントダウンしていきます。

2024年2月11日(日)開催、番組のカーニヴァル・イヴェント「SAUDE! SAUDADE.. CARNAVAL2024」のインフォメーションも。

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2023年12月17日

12/24は真夏のブラジルのクリスマスにご案内

次週12月24日は、板井麻衣子と小野リサが、真夏に迎えるブラジルのクリスマスにご案内します。
キーワードは "FELIZ NATAL!(フェリース・ナタウ)"

▼ブラジルのクリスマス・ソングの歌詞をご紹介

▼小野リサが語る、ブラジルでのクリスマスの楽しい風習

▼2024年2月11日(日)開催、番組のカーニヴァル・イヴェントのインフォメーションも。

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2023年12月10日

投票締切!「2023年ブラジル・ディスク大賞」

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発表は2023年12月31日の放送で!

「サウージ!サウダージ」が世界の音楽情報誌「e-magazine ラティーナ」と共同主催、リスナーの皆様からの投票で決定するブラジリアン・ミュージックの年間アルバム・ベストテン「2023年ブラジル・ディスク大賞」。1996年にスタートして今年で開催28回目を迎えました。

投票は100タイトル以上の候補アルバムがリストアップされている「2023年ブラジル・ディスク大賞」投票フォームから、ご参加ください。締め切りは12月10日(日)です。

投票に参加して下さった方の中から抽選で10名様に、ブラジル音楽のCD 5枚セットをプレゼント!

番組では10月29日、11月5日、12日、19日、26日、12月3日の6週連続で、今年の主な候補アルバムをご紹介しました。オンエア、番組のオンエア・ソングリストもご参考に、今年もゼヒご参加ください。

e magazine LATINAに、ブラジル・ディスク大賞投票フォームに記載されている参考アルバム・リストの音源が聴けるサイトへのリンクを貼っています。こちらもご参考に!

STAFF| 23:59 | カテゴリー:ブラジル・ディスク大賞

2023年12月10日

12/17はボサノヴァでクリスマス。小野リサ生演奏も!

産休中の滝川クリステルに代わり、板井麻衣子と小野リサがナビゲート。

12月17日は「ボサノヴァでクリスマス」をテーマにお送りします。

▼小野リサがクリスマス・ソングをスタジオライヴで生演奏!

▼ジョアン・ジルベルトが歌う可愛らしいクリスマス・ソングの歌詞をご紹介。

▼ボサノヴァの名曲のタイトルにもなっている「コルコヴァード」は、頂上に両手を広げたキリスト像が立つ丘、リオを代表する観光名所です。その魅力を板井麻衣子が紹介します。

▼2024年2月11日(日)開催、番組のカーニヴァル・イヴェントのインフォメーションも。J-WAVEリスナーズ・コミュニティJ-me会員の先行予約受付中!

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2023年12月03日

2023年12月〜2024年1月は板井麻衣子、小野リサがナビゲート

滝川クリステルの産休に伴い、12月と1月は板井麻衣子がナビゲート。さらに小野リサがコーナー・ナビゲーターをつとめ、ブラジルへの音楽の旅にご案内しています。

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板井麻衣子

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小野リサ

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2023年12月03日

「2023年ブラジル・ディスク大賞」10日で投票締切/2月11日開催カーニヴァル・イヴェント発表!

産休中の滝川クリステルに代わり、板井麻衣子と小野リサがナビゲート。ブラジルへの音楽の旅にご案内します。

次週12月10日の放送は、、、

▼リスナー投票で決定するブラジル音楽の年間アルバム・ベストテン「2023年ブラジル・ディスク大賞」10日(日)が投票の締切日です!投票フォームから!

▼2024年2月11日開催、番組のカーニヴァル・イヴェントのプログラム発表! J-WAVEリスナーズ・コミュニティJ-me会員の先行予約開始!

▼板井麻衣子がブラジル・リオ訪問の思い出を語るコーナー、今日のテーマは飲食。

▼小野リサがナビゲートするコーナーでは、今年88歳で世を去ったボサノヴァのレジェンド、ジョアン・ドナートとの共演の思い出をお話しします。

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