2020年12月27日

発表!2020年ブラジル・ディスク大賞

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[NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE...] が世界の音楽情報誌「e-magazine ラティーナ」と共同主催、25回目を迎えたブラジリアン・ミュージックの年間アルバム・ベストテン「2020年ブラジル・ディスク大賞」。リスナーの皆様からの投票(総数2,815票)をもとに、本年度の結果が決定しました。

[2021/1/10追記] 最後に音楽関係者投票部門のベストテン作品を追記しました。

<1位>
セルジオ・メンデス「イン・ザ・キー・オブ・ジョイ」

Sergio Mendes [IN THE KEY OF JOY]
243票

2021年2月11日に80歳を迎えるセルジオ・メンデスが、ブラジル、アメリカなどのミュージシャン、そして日本盤ではラッパーのSKY-HIともコラボした5年半ぶりのアルバム。セルジオは「TIMELESS」(2006年)、「BOM TEMPO」に続いて、10年ぶり3度目の第1位です。

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<2位>
シンカンセン「新幹線」

Shinkansen [Shinkansen]
210票

チェロ奏者のジャキス・モレレンバウム、ベーシストのリミーニャ、パーカッション奏者のマルコス・スザーノ、ギタリストのトニーニョ・オルタ。この4人のベテラン・ミュージシャンが結成したインストゥルメンタル・バンド。約10年前、リミーニャがオーナーをつとめるリオのスタジオでトニーニョ・オルタがレコーディングしていたとき、日本に20回以上も行ったことがある、トニーニョに対してリミーニャはゼロだったので、日本に12回行ったジャキスと、30回以上も行ったスザーノに声をかけて、4人でアルバムを作って、このバンドで日本に行こう!ということになりました。そしてトニーニョが作った曲のタイトルでもある「新幹線」が、バンド名、アルバム・タイトルになり、配信でワールドワイドにリリース。日本だけ、CDも発売されました。坂本龍一が1曲、ゲスト参加しています。

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<3位>
カエターノ・ヴェローゾ&イヴァン・サセルドーチ
「カエターノ・ヴェローゾ&イヴァン・サセルドーチ」

Caetano Veloso & Ivan Sacerdote「Caetano Veloso & Ivan Sacerdote」
202票

当アワードで最多のランクイン回数を誇るカエターノ・ヴェローゾが、若手のクラリネット・プレイヤー、イヴァン・サセルドーチと、初めて共演。デュオを中心にオリジナル曲を歌い、配信でリリースしたアルバム。

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<4位>
アイルトン・モンタホーヨス
「ジョアン・ジルベルト・イ・ア・ヘヴォルサォン・ダ・ボサノヴァ

Ayrton Montarroyos「João Gilberto e a Revolução da Bossa Nova (Ao Vivo)」
147票

アルバム・タイトルは「ジョアン・ジルベルトとボサノヴァの革命」。ジョアンのレパートリーをギタリストとのデュオで歌った、25歳のシンガー、アイルトン・モンタホーヨスの、配信でリリースしたミニアルバム。

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<5位>
マルコス・ヴァーリ「シンゼント」

Marcos Valle [Cinzento]
136票

2019年のアルバム「センプリ」が初の「ブラジル・ディスク大賞」第1位を獲得した、キャリア55年を越すレジェンド、マルコス・ヴァーリ。2年連続となる新作で、マルコスが年下の俊英たちに作詞を依頼しています。

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<6位>
ムーンズ「ドリーミング・フリー・アウェイク」

Moons [Dreaming Free Awake]
114票

ブラジル内陸の高原地帯、ミナスの、新世代の音楽家が集まったグループ、ムーンズ。2019年のアルバム「EARLYBIRD」が「ブラジル・ディスク大賞」の4位にランクインしたレオナルド・マルケスがプロデューサー/レコーディング・エンジニアをつとめ、ヴォーカルはジェニフェル・ソウザ。この2人は、それぞれ来日したことがあり、番組にゲスト出演、生演奏で歌ってくれました。

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<7位>
ギンガ、モニカ・サウマーゾ、テコ・カルドーゾ、ナイロール・プロヴェッタ
「ジャパン・ツアー2019」

Guinga, Monica Salmaso, Teco Cardoso, Nailor Proveta [Japan Tour 2019]
103票

作曲家/ギタリストのギンガ、歌手のモニカ・サウマーゾ、管楽器プレイヤーのテコ・カルドーゾとナイロール・プロヴェッタ。この4人の、2019年の来日公演のライヴ録音と東京でのスタジオ録音をミックス。クラウドファンディングで実現したアルバム。

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<8位>
グス・レヴィ「マジア・マジア」

Gus Levy [Magia Magia]
96票

今年30歳、リオデジャネイロで活動している新世代のシンガー・ソングライター&ギタリスト、グス・レヴィ。日本盤のCDがリリースされた「魔法」という意味のアルバム。注目の女性シンガー、アナ・フランゴ・エレトリコがコーラスに参加。

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<9位>
アドリアーナ・カルカニョット「ソ」
 
Adriana Calcanhotto「Só」
91票

2008年の「マレー(MARE)」、2011年の「サンバの微生物(MICROBIO DE SAMBA)、過去に2回「ブラジル・ディスク大賞」で1位を獲得したアドリアーナ・カルカニョット。今年のステイホームの期間に、毎日、作詞作曲して新曲を作り、リモートでレコーディングを行ない、配信でリリースした「ひとりだけ」という意味のアルバム。

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<10位>
サンパウロ・パニック「サンパウロ・パニック」

São Paulo Panic [São Paulo Panic]
82票

サンパウロのシンガー、ダニ・グルジェルが、夫のドラマーのほか、アメリカ、デンマーク、イスラエルのミュージシャンたちと組んだインターナショナルなユニット。ダニ・グルジェルのアルバムは、2013年から8年連続で「ブラジル・ディスク大賞」にランクイン。

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【関係者投票結果】

関係者投票はe-magazine LATINAの主催です。
詳細はe-magazine LATINA(有料サイトです)

1位 Maria Bethânia/Mangueira – A Menina dos Meus Olhos

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2位 Luedji Luna/Bom Mesmo É Debaixo d’Água

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3位 Fran/Raiz
3位 Priscila Tossan/Iceberg
3位 Vitor Kley/A Bolha
6位 Adriana Calcanhotto/Só
6位 マルコス・ルファート/ヴァータ
8位 Kiko Dinucci/Rastilho
8位 Rincon Sapiência/Mundo Manicongo : Dramas,Danças e Afroreps
8位 ギンガ、モニカ・サウマーゾ、テコ・カルドーゾ、ナイロール・プロヴェッタ/ジャパン・ツアー2019

関係者投票1位のマリア・ベターニアから3位のアルバム3タイトルまでの紹介コメントは、SONG LISTのページ(2021年1月10日放送分)をご覧ください。

STAFF| 17:46 | カテゴリー:ブラジル・ディスク大賞


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