2020年09月25日

STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL #74 ゲスト:宮本亜門さん!!

先週に引き続き、ゲストは演出家の宮本亜門さんです。

黒澤明監督の名作『生きる』のミュージカル化。
宮本さんは、この依頼を受けた時、
嬉しいという歓びと同時に
大きなプレッシャーを感じたそうです。

「なぜ黒澤作品をミュージカルにするのか」

悩むなかで辿り着いたのがコメディのセンスを
盛り込んだ作品にすることだったそうです。
実際に映画でも黒澤監督のユーモアの視点が
生かされていると言います。

物語は、役所務めの「渡辺勘治」が余命宣告を
受けたところから始まります。
自暴自棄になりながらも、
余命を知ったことで、彼の人生は変わります。
自分にもできることはある、、、、。

2年ぶりの再演となる今回も、
主演は市村正親さんと鹿賀丈史さんのWキャスト。
宮本さんから見ても、対照的なふたりで、
それぞれの深みを味わえる「渡辺勘治」になっているそうです。

ミュージカル『生きる』
10月9日開幕 @日生劇場
URL : http://www.ikiru-musical.com/

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本日OAした楽曲
M : たらいまわし / ミュージカル『生きる』より
M : 夜の楽園 / ミュージカル『生きる』より
M : 二度目の誕生日 / ミュージカル『生きる』より

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2020年09月18日

STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL #73 ゲスト:宮本亜門さん!!

今週は、演出家の宮本亜門さんをゲストにお迎えしました。

2004年にアジア人として初めてブロードウェイで
『太平洋序曲』を、2010年にはウエストエンドで
『ファンタスティックス』を演出されています。
ニューヨークとロンドン、ショウビジネスが
確立されているニューヨークと演劇の街 ロンドンでは
オーディションの方法から全く異なるそうですが、
さらにヨーロッパでオペラの演出をすると、
各国の事情があり、その違いを楽しんでいるとのこと。

そのなかで協調性が抜群にあるのは日本だけれど、
誰もが真摯に取り組むゆえに、「演出を変えたい」と
告げる時は、どこの国よりも緊張を強いられるそうです。

2月下旬に、2年前から制作を始めている
新作『The Karate Kid』の読み合わせのために
ニューヨークに滞在されていたという宮本さん、
この時期、トニー賞を狙える作品が次々に開幕されていて、
新演出の『ウエストサイド・ストーリー』など、
どの作品も本当に素晴らしかったと語られています。
それらの作品も全て上演中止に追い込まれてしまい、
出演者やスタッフの心の痛みを思うと、つらいと……。

そんななか12月に日本で初演が予定されているのが
映画『チョコレートドーナツ』を舞台化した作品。
宮本さんも何度も映画を観て、涙されたそうで、
舞台化の話をもらった時は、本当にうれしかったそうです。
社会的弱者に対する差別が根底にありつつも、
愛に満ち溢れた作品なので、おもしろくなると思う、
そう語っておられます。
主演のルディは、意外にも今回初めて組む、東山紀之さん。
ダウン症の少年マルコを演じるのは、
高橋永さんと丹下開登さんのWキャスト。
オーディションで、彼らの純粋な演技に心打たれたそうです。

『チョコレートドーナツ』
12月7日開幕予定 @パルコ劇場
URL : https://stage.parco.jp/program/choco

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本日OAした楽曲
M : ジ・アドヴァンテージズ・オブ・フローティング・イン・
ザ・ミドル・オブ・ザ・シーア / 『太平洋序曲』より

M : アイ・シャル・ビー・リリースト / アラン・カミング

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2020年09月11日

STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL #72 ゲスト:橋本さとしさん!!

先週に引き続き、俳優の橋本さとしさんがゲスト!!

橋本さんは、今大人気の劇団☆新感線の出身。
入団した1989年当時は、大阪から東京に進出した頃、
初めての東京公演は、新宿にあったTHEATER/TOPS。
わずか収容100名の小さな劇場だったそうです。
そんな原点があるあるからこそ、
小劇場で培ってきた芝居のスキルや、
舞台の大道具も自分達で作っていたこと、
さらに、自分が一番突っ走っていた頃の気持ちを
忘れたくない、という思いがあって、
「小劇場出身という魂」に誇りを持っているとか。

そして、退団後、さまざまな演出家との出会いがあるなか
とりわけ印象深いのは、蜷川幸雄さん。
「自分を成長させてくれた存在だった」と言います。
最初の出会いは、『ハムレット』。
読み合わせで好印象を持たれつつも、立稽古からは厳しかった。
「お前がやってきたことはここでは一切通用しない」とか、
「殻を破れ」とか、大きな声が稽古場に響いたそうです。

演出家との関係で、橋本さんは、
「基本的におもちゃであろう」というスタンス。
時には野田秀樹さんの思いつきで、
全身に風船をつけられたことがあったけれど、
風船が橋本さんにまとわるつくことで、
芝居のノイズになるなど、
予期せぬ助けになることもあると知ったと言います。

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そして、話は変わり、橋本さんが好きなロックの話題に。
とりわけKISSのファンで、
もちろん昨年の来日公演にも行ったそうです。

1曲目は、橋本さんがミュージカル『三銃士』でトリオを組んだ、
石井一孝さん、岸祐二さんと結成したロックバンド、
Mon STARSの曲になります。

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本日OAした楽曲
M : クリスタルの天使/ Mon STARS
M : マジックタッチ / KISS

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2020年09月04日

STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL #71 ゲスト:橋本さとしさん!!

今週は、俳優の橋本さとしさんがゲスト!!

9月11日から開幕となる
ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』で、
橋本さんは、ビリーの父親ジャッキー、中井は、兄のトニーと、
親子を演じることになっています。

コロナ禍での稽古は、異例なことばかり。
そのなかで橋本さんは、「どんな状態でも
エンターテイメントを絶やすわけにはいかない。
状況に合わせて最大の努力をする」という思いが、
カンパニー全体にありがとうございます。って、
これまで以上に「チームの団結力」を感じているとのことです。

橋本さんが演じるジャッキーは、妻を亡くした炭鉱夫。
ひとりの人間としては、弱り果てているというか、
妻サラを亡くしたことで、大きな傷を負っている。
劇中で妻を想って歌う歌『Deep Into The Ground』で、
ご自身のなかのジャッキー像が出来ていったと言います。

サラがいた頃は、彼女が家族のまとめ役だった。
その代わりを自分がやろうとしてもうまくいかない。
同時に炭鉱のリーダー的な存在だったのに、
その座からも自分が外れてきていることを感じている。
でも、強い男でいるべきという気持ちは持ち続けている。

保守的で、ビリーがバレエを習うのを反対していたのに、
息子が踊る姿を見て、心境の変化から応援する側に変わる。
その背景にあるのは、「自分は夢を持てなかった男」という
思いがあるからではないかと……。

見どころは?という問いには、
「全てが見どころ。エルトン・ジョンの音楽も素晴らしい」
と語っておられます。


『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』
9月11日開幕予定。@赤坂ACTシアター
URL : https://www.billyjapan.com/


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本日OAした楽曲
M : Deep Into The Ground / 『ビリー・エリオット』より
M : Once We Were Kings / 『ビリー・エリオット』より

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