2009年12月04日

温暖化対策、課題はルール作り

国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さんをお迎えしての最終日は、日本の今後におよぶお話でした。

12月7日から、コペンハーゲンで世界各国首脳が集まり、京都議定書後の新たな温暖化対策の枠組みを話し合う「気候変動枠組み条約批准国会議」が開催されます。一番のテーマは、次の枠組みを作るということ。2050年に向かってどういう枠組みを作っていくか…。そして最大の焦点はどれくらいお金がかかるのか?環境問題から資金問題への分岐点と本郷さんはおっしゃっています。
本郷さんが考える日本の課題は「ルール作り」。どうやって投資を拡大するか、そのためのルール作り。日本の技術やお金を有効に使われるような仕組みを作っていく事が大事。すべて税金ではなく、節約する方法のルール作り=政府と産業界と金融が協力するような仕組みが世界に普及していけばいいなぁとおっしゃっていました。

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今夜の選曲: THE TRACKS OF MY TEARS / SMOKEY ROBINSON AND THE MIRACLES

2009年12月03日

温暖化ガス、中国とインドの現状

国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さんをお迎えして4日目。
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10月の国際エネルギー機関の発表によると、アメリカを抜いて中国が世界最大の二酸化炭素排出国となったそうです。中国と同じようにインドも二酸化炭素排出国。途上国の温暖化ガス削減には、中国とインドでどれだけの対策がとれるかにかかっている、と本郷さんはおっしゃっています。
中国とインド…経済成長が高くCO2排出が増えている点は似ていますが、違う点はインドはお金持ちも多いけど貧しい人も多いということ。温暖化ガス削減の問題は<貧しい人は電気も無い生活>ということで、インドでは農村まで送電線を通すにはお金も時間もかかることから、ソーラーランタンを各家庭につかってもらおうという政策をすすめているそうです。


今夜の選曲: TURQUOISE / DONOVAN

2009年12月02日

生物多様性保護にもお金がかかる!?

国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さんをお迎えしています。CO2排出権取引があるように、生物多様性にも取引があるんだそうです。来年、名古屋で開かれるCOP10でも話し合われる生物多様性条約
『お金が動物を守る…結びつかないかもしれませんが、でも、現実をみないといけません。』と本郷さん。寄付(ナショナルトラストなど)には限界があります。いかに効率的にお金を動かす仕組みを作るか、もしくはゲームのルールを変えてそのコストがきちんと支払われるような仕組みを作るか、工夫していかなければならないそうです。


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今夜の選曲: POSITIVELY 4TH STREET / BOB DYLAN

2009年12月01日

CO2排出権取引、世界と日本の事情

国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さんをお迎えしてしています。 現在、排出権取引所がある国は…イギリス、アメリカ、フランス、中国、ブラジル、シンガポールなどなど。なぜ東京にないのかと思ったら、その需要が無いからなんだそうです。日本の企業は自分達で外国に出て動くので、日本に無くても間に合うんだそう。経済の違いですね、
CO2排出権取引というルール。排出権(お金)を使ってCO2排出量を相殺する…ピンと来ない方も多いかもしれませんが、例えば…ゴミと同じで量が多くなったらお金を出してでも処理しなければならないということ。今の状況は、あまりにもCO2を出しすぎて地球が悲鳴をあげています。時代が変わり、CO2にもお金がかかるというわけです。 hongo_tue.JPG
今夜の選曲: RESCUE ME / FONTELLA BASS

2009年11月30日

国際協力銀行とは?

今週のゲストは、国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さん。国際協力銀行とは?政府100%出資の銀行で、日本企業が海外でエネルギー開発やエネルギーとなる電力、鉄などの事業を起こすときに融資をしている銀行です。時代によって扱っている仕事は変わっていて、昭和30年代は船を輸出する融資、その後は自動車や半導体への融資で、最近は環境への融資がテーマなんだそう。とくに、エネルギーと環境は密接にあるので、その融資なんだとか。

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今夜の選曲: 1,2,3 / LEN BARRY

2009年11月27日

11月30日から12月4日のゲストは

国際協力銀行 環境ビジネス支援室長の本郷尚さんです。

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■■本郷尚さん■■
1981年に日本輸出入銀行、現在の国際協力銀行に入行され、中東アフリカ担当課長、環境審査室課長、フランクフルト首席駐在員などを歴任し2006年10月から現職につかれています。

2009年11月27日

モノ作りは情熱が大切!

東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹さんをお迎えしての最終日。ソーラーカーを制作している大学は、国内で約40校。「モノ作りは偏差値だけじゃなく情熱!ただし、短期間で高いレベルにいくためにには、それなりの知識が必要なので勉強も大切!」と木村さん。

木村先生の元で学んだ学生さんたちは、自動車関連メーカーに就職する方が多く、電気自動車開発に携わる方も…。ちなみに、今回優勝したチームに女性はたった一人。最近の日本の大学の理工系は女性が少ないんだそうです。


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今夜の選曲: SHAKE IT UP / CARS

2009年11月26日

学生が主役!東海大学チャレンジセンターとは?

木村英樹さんのソーラーカーのチームがある東海大学チャレンジセンターは、学生の社会的実践力を培う場として、2006年4月に開設されました。メンバーは50名以上が原則で、学生が何かに挑むという企画を立て、実際に社会と関わる中で活動をしています。ちなみにソーラーカーのチームは、ライトパワープロジェクトに属しています。現在は24のプロジェクトがあり、1000人以上が所属しているとのこと。

ちなみに活動資金は、先生も生徒もいろいろな企業や場所に行ってお願いをしているそう。また卒業生にもお願いして、なんとか工面しているとか。

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今夜の選曲: CANDY-O / CARS

2009年11月25日

ソーラーカーの未来は石油価格と関係がある!?

東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹さんがアドバイザーを務める東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトチームのソーラーカーが、10月末にオーストラリアで行われた世界最大級のソーラーカーレース「2009グローバル・グリーン・チャレンジ ソーラーカー部門」で優勝!その優勝の決めては<日本の最新技術を惜しみなく投入出来たこと><ドライバーがパリダカで有名な篠塚建次郎さん>とおっしゃる木村さん。篠塚さん、実は東海大学OBでもあるんですって!
kimura_wed.JPG 気になるソーラーカーのお値段。安くて300万円、高いものは億を超えるとか!そんなソーラーカーの実用化は最短で10年くらいと木村さん。石油があと何年使えるかにもよるそうです。石油が高騰し、ソーラーカーの値段は年々安くなっています。これがいつオーバーラップするか…石油価格でソーラーカーの未来は決まって来る!?
今夜の選曲: IT'S ALL I CAN DO / CARS

2009年11月24日

ソーラーカーの仕組み、ちゃんと知っていますか?

「2009グローバル・グリーン・チャレンジ ソーラーカー部門」で見事優勝!3000キロを29時間49分で走破なさったという、東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹さん。平均時速は100.54km、なんと最高は123kmだったそうです。

ところで、ソーラーカーとは?ガソリンなどの燃料を一切使わず、炭酸ガスも出さずに走ることができる究極の環境車。屋根の上に張ってある太陽電池に太陽の光が当たると、そこで光エネルギーが電気エネルギーに代わり、モーターにいって電力に代えて、タイヤをまわすという仕組みです。蓄電も出来るんですって。

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今夜の選曲: LET'S GO / CARS

2009年11月23日

世界最大級のソーラーカーレースで優勝!

東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹さんです。木村さんがアドバイザーを務めていらっしゃる東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトチームのソーラーカーが、10月末にオーストラリアで行われた世界最大級のソーラーカーレース「2009グローバル・グリーン・チャレンジ ソーラーカー部門」で見事優勝されました。この「グローバル・グリーン・チャレンジ」というレースは、オーストラリア大陸約3,000kmを温室効果ガスの排出が少ない自動車で縦断するラリーで、22年の歴史があるそう。日本では3度目(過去はHONDA)、東海大学としては初めての優勝なんだそうです。歴史的には自動車メーカーの参加が多かったそうですが、近年は大学が多くなっているそうです。
今回は13カ国から32チームが参加。東海大学チームは参加決定からあまり時間がなく、なんと4月から設計を始め、7月から制作着工。先生の指導で制作は学生さんたちが行ったそうです。 kimura_mon.JPG
今夜の選曲: YOU MIGHT THINK / CARS

2009年11月20日

11月23日から27日のゲストは

東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹さんです。
木村さんがアドバイザーを務めていらっしゃる、東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトチームのソーラーカーが、オーストラリアで行われた世界最大級のソーラーカーレース「2009グローバル・グリーン・チャレンジ ソーラーカー部門」で見事優勝!ソーラーカーについてのお話を中心に、たっぷりと伺います。

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2009年11月20日

現場が命!

ノンフィクション作家の黒井克行さんは、人物ドキュメントやスポーツ全般にわたって執筆活動をされています。幻冬舎文庫の『テンカウント』、新潮社の『工藤公康プロフェッショナルの矜持』、
新潮新書の『男の引き際』など。『男の引き際』は、いろいろな人物の引退の時を描いた本で、相撲の寺尾関、江夏豊さん、本田宗一郎さんなどが登場します。

黒井さんが出版社を辞めた理由は、オリンピックに行きたかったからなんだそう。物書きにとって現場が命!現場でしか分からないこと、行った者にしか語れないこと。「行った者勝ち、やった者勝ち!」と気持ちよくおっしゃっていました。

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2009年11月19日

毎日が観光気分の南アフリカ、その魅力

今年だけで3度も南アフリカに行ったという、ノンフィクション作家の黒井克行さん。とても素敵な場所のようで、毎日が観光のようなものなんだそう。ドライブして、ケープタウンでは青い海で目の保養。クルーガー国立公園はサファリが楽しめるそうです。動物BIG5(ライオン、象、サイ、ヒョウ、バッファロー)も見れたとか!
ちなみにワールドカップのマスコットはヒョウのザクミ君。黒井さんの携帯ストラップにザクミ君がいました〜!! keitaiJPG.JPG
kuroi_thu.JPG 南アフリカは非常に危険というウワサがありますが、ルールを守れば大丈夫。旅先では「ごうにはいれば、ごうにしたがえ」と黒井さん。夜は歩かない、危険な場所には行かない、一人にならない、荷物は持つ…です。
今夜の選曲: HUEY SMITH MEDLEY / DR.JOHN

2009年11月18日

ワールドカップを控える南アフリカの現状、スタジアムは!?

ノンフィクション作家の黒井克行さんは先月、南アフリカへ。来年6月に開催されるワールドカップの取材だったそうです。気になるスタジアムですが…外側から見たら出来ているそうです!(他のオリンピックなども直前に出来るので大丈夫とのこと)
kuroi_wed.JPG 南アフリカの国技はラグビーとクリケット。いわゆるイギリス(白人)のスポーツ…過去の歴史が残っているんですね。黒井さん曰く「だから、今回のワールドカップはサッカー=黒人のスポーツとして意味のある大会。南アフリカの政府としても、世界的にも意味がある。」とのこと。
今夜の選曲: MESS AROUND / DR.JOHN

2009年11月17日

スポーツは世界共通の合い言葉

トップアスリートの取材をされる機会も多い、ノンフィクション作家の黒井克行さん。
世界的にみてトップアスリートたちの、環境や社会貢献の活動が活発になっているとのこと。例えば、元マラソン選手の有森裕子さんは、カンボジアで地雷除去を目的としたマラソン大会を開催しているそうです。「スポーツ選手は引退してからスポーツで返す…スポーツは世界共通の合い言葉で、世界を巻き込む重要なツール」と黒井さんはおっしゃっています。

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今夜の選曲: BIG CHIEF / DR.JOHN

2009年11月16日

ナイロビでのソトコトマラソン、高橋尚子さんに同行取材

ノンフィクション作家の黒井克行さんは、ソトコトの連載「SMILEアフリカ」を書いています。高橋尚子さん(Qちゃん)のランナーとしての活動と、履かなくなった靴を回収してアフリカに届けるスマイル・アフリカ・プロジェクトの記事なんですが、5月には、高橋尚子さんと一緒にケニアにも行かれました。 初めてケニアに行かれたそうなんですが…五感で感じて、とにかく強烈な衝撃を受けたそうです。自分が思っていた夢は甘かった〜と。
ナイロビ・ソトコトマラソンの子供マラソンを走った子供たち。届けた靴を前の日に履いて練習して、洗って、夜は抱いて寝て、マラソンに臨んだのだとか。その、モノを大切にする心にハッとさせられたそうです。 kuroi_mon.JPG
今夜の選曲: RIGHT PLACE WRONG TIME / DR.JOHN

2009年11月13日

11月16日から20日のゲストは

ノンフィクション作家の黒井克行さんです。

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■■黒井克行さん■■
1958年北海道旭川市生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家として独立。主な著書に『高橋尚子夢はきっとかなう』(学習研究社)、『高橋尚子勝利への疾走』(講談社α文庫)、『テンカウント』(幻冬舎文庫)『工藤公康プロフェッショナルの矜持』(新潮社)などがあり、また、日本大学法学部の講師も務めていらっしゃいます。

2009年11月13日

来月開催!プロボノをテーマにした日本初のイベント

NPO法人サービスグラントが主宰する、日本初のプロボノ・フォーラム「Hello, Pro Bono」が、12月5日(土)午後2時から、ラフォーレミュージアム原宿で開催されます。トークセッション(小黒編集長や知花くららさん参加)やブースの展示、ワークショップも予定されています。
代表理事を務める嵯峨さんは「普段、社会貢献へのきっかけが見つからない人、自分のスキルアップや人脈を広げたいという方。気軽なカンジで参加してください!」とおっしゃっています。


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今夜の選曲: NIGHT TIME IS THE RIGHT TIME / CCR

2009年11月12日

アメリカでは浸透しているプロボノという考え

NPO法人サービスグラントは、プロボノのひとつ。ではプロボノとは? ラテン語で「プロ=For」「ボノ=Good」。For Good…いいことのために、社会貢献のためにという意味。どんな業種の方も参加できます。 アメリカでは企業などでもプロボノとして社員が年間何時間など貢献するという考えがあるそうです。
プロボノをもっと知りたい、参加してみたいというみなさん! 12月5日(土)午後2時から、ラフォーレミュージアム原宿で日本初のプロボノ・フォーラム「Hello, Pro Bono」が開催されます。 saga_thu.JPG
今夜の選曲: LODI / CCR


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