EVERY SATURDAY
8:00 - 12:00

2022.12.31

日本のお菓子「清浄歓喜団」

12月のスパイスプレゼンターは、郷土菓子研究社の林周作さん。
世界を旅しながら、各地のお菓子を調査し、ご自身で再現!その数およそ500種類!三軒茶屋にある林さんのお店「JOURNEY」では、シーズンごとに様々な郷土菓子を製作、販売しています。今月は、「スパイスを使った世界のお菓子」をテーマに、スイーツからスパイスの魅力を教えていただいています。

●日本のお菓子「清浄歓喜団」
京都の亀屋清永という和菓子屋さんでのみで販売。月の1日と15日にのみ製造されています。巾着のようなちょっとくびれた形をしていて、上に8個の渦がついています。巾着の中にこしあんが入っていて、その中に桂皮、丁子、白檀、龍脳など、お香に使われているものが入っています。清浄歓喜団が作られたのは奈良時代で、中国が唐と呼ばれていた頃ですね。遣唐使が持ってきたいろいろある中の1つになります。もともとは神様に供えられるお菓子の1つで唐菓子と呼ばれるものです。さらに起源をたどると、インドのモーダカというお菓子になっています。モーダカも同じようなスライムみたいな形をしているんですけど、モーダカはガネーシャの好物とも呼ばれています。