東急電鉄の「木になるリニューアル」
毎週月曜日は、「テクノロジー&テクニック」の世界からエコ活動にアプローチ。
今日は、リニューアル、リノベーションにおけるエコな取り組み、ご紹介します。
DIYが人気だったり、リノベーションマンションや古民家再生など、
様々な形でリニューアルを図る取り組み、浸透してきていますが、
環境や自然を身近に感じられるリノベーションを行っているのが、東急電鉄。
木造駅のリニューアルを行う際、無機質なデザインにするのではなく、
さらに木のぬくもりを感じられるような駅を誕生させているんです。
池上線戸越銀座駅に続き、このほど、旗の台駅でもリニューアル工事が始まるのが、
東急電鉄の「木になるリニューアル」。
その名の通り、「木」、木材に特化した改修工事で
東京都内の多摩地区で生産される木材を使用し
老朽化したホーム屋根を新たな、温かみのある木造ホーム屋根に建て替える他、
待合室なども作られる予定です。
デザイン画を見ても、木材に囲まれる雰囲気のホームは、
これまでの駅の歴史と現代、未来をつなぐ洗練されたデザインになっています。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場となる、新国立競技場も
隈研吾さんの木材をふんだんにあしらったデザインが日本らしいと評価を受けています
木材は、湿度をコントロールしたり、殺虫作用、消臭作用、
そして抗菌性などが高いことから、学校の校舎などでも
鉄筋コンクリートの校舎より、木造校舎の方が
インフルエンザによる学級閉鎖率が圧倒的に低いというデータも出ていたり
香りがストレス軽減に繋がったりと様々な効果も報告されているようです。
また、今回の東急電鉄の木になるリニューアルでは、多摩産材を活用することで
水源のかん養や災害の防止、また、二酸化炭素の吸収などの多面的な機能を発揮する他、
東京における持続的な森林整備と林業振興にも繋がっているそう。
多摩の森に関する勉強会が行われたりと、多摩の森とつながるツアーも実施されたり、
より「木」のぬくもりを身近に感じられるリニューアル工事が行われているようです。
リノベーションでもDIYでも、
身近な場所に木材を使うことで、自然に触れる日常、
選択肢の一つに加えてみるのはいかがでしょう?


