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レストラン「Mescladis」

毎週、水曜日はウェブマガジン「greenz.jp」にフォーカスしています。
今日はその中から、新たな価値観を生み出す、スペインのちょっと変わったレストランのお話しをご紹介。

バルセロナの中心街ランバラス通りから歩いて15分、繁華街からはちょっと離れた場所にある「Mescladis」というレストランが、今、話題となっています。

この名前「メスクラディス」はスペイン語で「ごちゃまぜOK」という意味で、その名の通り、このレストラン、働く人もメニューも、様々なものが「ごちゃまぜ」なんです。

まず、料理は、ペルー、モロッコ、日本料理などが提供されていて、働く人達も様々な人種の人達。
というのも、移民が多いスペインの中でもバルセロナの移民の割合は17%。
行政も様々な策を講じているものの、移民の人々の居場所づくりや人種差別、言葉や文化の違いなど、問題は山積み状態。

そこで、このレストランでは、仕事を得ることが難しい移民たちのために職業訓練学校としての機能も持ち、生徒たちはレストランで働きながら学ぶことができるそうなんです。

他にも演劇、心理学、アートセラピーなどの授業も行い、心のケアやコミュニケーションの改善にも取り組んでいるそうで、演劇のクラスなどでは、役になりきることで、恐れを克服でき、ユーモアを持って接客できるようになったりする生徒さんが多いんだとか。

こちらのレストラン、卒業生の30%がこのお店やほかのレストランなどで正規雇用され、ほかの生徒たちも調理職員やウエイターとして働けるようになっているそう。

観光客向けのおすすめスポットとしても紹介される人気ぶりという
レストラン「メスクラディス」。
働く人も料理も、そしてやってくるお客さんたちもごちゃまぜながら、「料理」という共通言語で繋がっているようです。


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