
2017.4.6
今日は「大手企業の『採用したい人材』はこう変わった」というトピックにフォーカス。
この4月から新社会人も新たなスタートを切ったと思いますが、今、大手の企業含め、求められている人材に変化が生まれている!?News Picksの公式コメンテーター「プロピッカー」の松本勝さんに解説していただきました。
▼「企業の求める人」が変化している?
大手企業で求める人材は、過去からかなり変化しています。今まで大手企業のライフサイクル30年ほどで動いていたので、「会社に必要な人材」は決まっていました。しかし、今は技術革新がどんどん早くなって、翌年には全く違うビジネスをしなくてはいけないようになっています。そのため、特定のビジネスに特化した人材を採用しすぎると、次のビジネスに転換ができないため、多様な人材が求められています。
▼どんな人材が求められているの?
よく言われるのは、イノベーター、イノベーション人材=新しいアイディアを作っていける人材。今までは枠組みの中できちっと仕事ができる人が良いとされていましたが、今は新しいことを生み出せる人が必要とされています。特にメーカーがそうで、より新しい価値を持った製品を出さなければいけないですし、それができる人材を育てないと国際競争力が持てなくなってきています。
▼人工知能(AI)は活用されていく?
松本さんは「今後、単純作業はAIに移っていくだろう」とお話しされていました。すでにベンチャー企業界隈では、単純作業において、かなりオートメーション化が進んでいるのだそうです。目的を与えて、最適化することが大切。
AIは単純作業における効率化は図れますが、自分で考えて行動することが出来ません。人間にしかできないことは、困っている人を助けたり、目的を意識したり、何のために話しているのか、自分の考えを言うこと。ゼロからイチをつくれる人に必要なことは「目的をちゃんと意識して働けるか」。上司に指示されても「何でこれをやるのだろう」「だったら、こうしたほうがいいんじゃないか」と自分の頭で考えられる人間だけが生き残っていきます。
▼20年後は仕事しなくていい?!
仕事のほとんどがAIに代替されたら、仕事を楽しむ人だけが仕事すれば良い、という時代が来るのだそうです。実際、20年後くらいには、1割くらいの人しか働いていないだろうという研究結果もあります。ただ、遊ぶにしても自分で目的をつくることが必要になるので、AI化が進むと「空いている時間に何をするんだろう」「することがない」と自殺する人も増えてしまうのではないか、という問題も生じてくるのだとか…。
☆NewsPicksで記事読める!☆
今回お届けしたニュースをさらに詳しく読みたい方は、NewsPicksでどうぞ!
【松本勝】企業で“イノベーション人材”が求められている理由
タイムフリー機能でもう一度聴きたい!