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女性医師が直面する“育児とキャリアの現実”に注目

女性医師が直面する“育児とキャリアの現実”に注目!

“家事の分担”や“男性の育休取得率UP”などの言葉に象徴されるように、
少しずつ男女間格差が縮まりつつありますが・・・
まだまだ、出産や育児、家事に関する女性の負担は大きくて、
「仕事を続けたい」「キャリアもあきらめたくない」という悩みを
抱える女性は、たくさんいらっしゃいます。

とくに、夜勤や当直もある“お医者さん”=“医師の世界”では、
「育児との両立がきびしい」と感じる女性医師が少なくないそうです。

そうしたなか、大学院の研究テーマとして
女性医師26名にインタビューして“育児とキャリアの課題”を
可視化した方がいらっしゃいます。

立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科で博士号を取得された
内藤眞弓さんにお話を伺いました。

研究過程で26人の女性医師にヒアリングをしたということだそうですが
実態としてはどんなことが見えてきたんでしょうか?

26名の実際に子育て真っ只中という方と、
子供は大きくなったんだけど子育てしてましたという方たち26名なんですけれども
その方たち4つの類型に分けて分析をしました。
1つ目が出産後も一貫して常勤を続けてきた人、
2つ目が一時的に非常勤に転換したけどその後常勤に戻った人、
3つ目が非常勤に転換した後常勤には復帰しなかったという人 、
4つ目が今子育ての真っ只中なので
これから進度が流動的ここから分岐するなというその4つの類型なんですね。
この4つに分けて26名全員が実は出産前には性別に関係なく長時間労働も当たり前。
医師の世界の常識は当たり前でしょうと思ってきた方たちなんです。
一方は男性医師と同じような働き方をしてきたところが出産した瞬間から
家族のサポートがあるかないかとか、
そういった個別の事情で大きく異なってくるんですね。
いろんな方のお話をすると、
医師は経済力があるんだからベビーシッターを雇えばいいじゃないかとかね。
たとえやる気があったとしても家族のサポート全くなくって。
そういった外部サービスだけで生み合わせはなかなかできない。

医療じゃない分野で働く女性との共通点は?

根本的な問題というのは共通していると思いました。
育児とキャリアを両立するには職場と家庭両方の資源の有りようが大切だということで
共通しているなと思ったんですね。
その職場の資源というのは子育て中の医師に対する働き方への配慮ですね。
ただそれだけではなくて、将来のキャリアを見据えた適切に指導、
多少負荷もかけながらも適切に指導するということと
あとお互い上司や同僚お互いの信頼関係なんですね。
これが基盤となっているかどうか資源があるかどうか。
一方家庭の資源というと、
これは一番大切なのは夫婦が互いのキャリアを尊重するということですね。
お互いのサポーターになれる関係性、これがベースにあるということが重要だと思うんですね。
その上で親や兄弟などのサポートがあるかとか
あと家事や育児の外部サービスを利用できる経済力があるかどうか
こういったことも資源になってくると思います。

内藤さんの学術論文をベースにした本、
『育児とキャリアの共存戦略
女性医師26名が語るジレンマ構造』は、
キーステージ21という出版社から発売中です。
詳しく知りたい方はぜひ手に取ってください!


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