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俳優 玄理さん④

各界のトップランナーに、
これまでの経験から得た
“学び”をシェアしていただきます。

今週は、俳優・玄理さん

今日のテーマは、
海外旅行先で学んだこと

☆☆☆
わたしが海外で学んだことといえば
十年弱前にイギリス映画を
ブルガリアで撮った時のことを
最近よく思い出します。
 
ある朝、朝ごはんを食べたり、
メイクしたり、衣装に着替えたり
っていう準備時間に
「世界各国のことわざ」の話になった。

そこでブルガリアの
ことわざ/格言として
「嫉妬が一番醜い感情だ」
という言葉があることを知った。
それまで感情に「醜い」とか
「良い」「悪い」って
あんまり考えたことがなかった。
それで「あーなるほどなあ」と思った。
悲しいとか腹立たしいとか、
そういう感情が良い方向に
作用することはあっても
「嫉妬」って確かに、
あまりポジティブなものは
生まないなあなんて思ってた。

その矢先・・・
トレーラーがいっぱい並んでたんですけど、
その向こうから「きゃー」と
叫び声が聞こえた。なんだろう?
と駆けつけたら、ついさっきまで
一緒にお茶していた スタイリストさんが
トレーラーの階段から落ちてしまって
救急車で運ばれて行ったんです。

そのスタイリストさんは、
俳優さんの一人とどうにも
馬が合わないらしく、
ずっと悪口を言っていたんです。
その後、スタイリストさんが
帰ってきた時、ギブスをしていたんです。
ギブスでいるスタイリストさんを見るたびに
「やっぱり人の悪口を言っていいこともないな」
って思った。やはり私の仕事は
大人数でやっていく 仕事だったりするので
もちろん私も嫌な気持ちになったり
これは違うんじゃないかと
思うことあるんですがそういう時は
なるべく 言葉や 話し方を選んで
相手にちゃんと直接伝えるようにしてますね。

裏でこそこそ言うのって
いいことないなって思って
最近特に思い出します。

新しい現場に臨むから
かもしれないんですけど・・・
ちょっと人の悪口を言っても
いいことないし、嫉妬っていう感情が
もし自分にあった時は・・・
何だろう・・・他のことに
囚われてる時なのかなって
思うようにしてます。

自分のことに一生懸命の時って
そういう(マイナスな)感情って
あまり生まれないんじゃないかな
と思っていて人のことを
とにかく言う前に自分のことに
一生懸命になろうっていうのは
なんとなく心がけてることかもしれないですね
☆☆☆

玄理さんが声優を務めた
村上春樹さん原作のアニメ映画
『めくら 柳と眠る女』

7月26日(金)
渋谷ユーロスペースをはじめ
全国ロードショー!

こちらもぜひチェックしてみてください。

アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』公式サイト

もう一度聴きたい! という方は
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