2025.2.13
今日は、リージョナルフィッシュ株式会社
代表取締役社長
梅川 忠典さんにご出演いただきました
『エビの陸上養殖施設が完成、静岡 国内最大規模』
https://newspicks.com/news/10938212/
昨年末、NTT子会社の
NTTグリーンフードが、静岡県磐田市で
シロアシエビを陸上養殖する施設
「磐田プラント」の竣工式を行い
稚エビを放流しました。
別で保有している市内の養殖施設と
併せると生産量は、全体で年間約200トンの見込み。
国内最大規模の陸上エビ養殖の施設に。
●静岡に新しくできた施設「磐田プラント」
改めて、どんな施設なのでしょう
人工的に作った陸上の環境下で
食用の魚を育てる“陸上養殖”の手法で
シロアシエビを養殖する施設です。
NTTグループの技術を使って
温度や成育状況の管理を行い、
将来的に温度・pHなど水質を管理し、
人工知能AIによる自律制御も行う予定。
今回完成した施設では、
地下からくみ上げたミネラルが豊富な、
海水と淡水を混ぜた水を使うため、
エビの成育が早まり、うまみが増すという。
●“陸上養殖”という言葉、
最近よく耳にする気がするのですが、
業界全体のトレンドとして、ほかでも多く、
見られるようになっているものでしょうか
・大企業が続々参入。
・サーモンやエビを中心に
マーケットサイズの大きいものを
インフラ企業が取り組む傾向にあります。
・NTTグリーンフードも、こうした養殖施設を
国内で20拠点以上に増やす目標も明らかに。
・波が強すぎたりで、
海にもう丁度いいスペースがない、
・マグロのように、たくさん泳ぐ魚は、
向いていません、根魚などは相性がいいです。
●なぜいま“陸上養殖”が注目されているのか
水産業界が直面する課題とも
かかわりがあるでしょうか
背景を教えてください。
・世界では人口が増えて
胃袋の数が増えていること、
所得が上がり美味しいものが
求められていることの掛け算で、
美味しいものタンパク質が不足している。
・ここで水産物需要が増えているが、
海での養殖と漁業は、
これ以上増えないという課題があります。
・加えて、地球温暖化に伴う海水温の上昇で、
養殖や漁業も思うようにいかなくなってきて、
地域経済も衰退傾向にある。
●“陸上養殖”がそんな課題の解決にも有効
・漁業権が不要で、環境管理で
安定生産できる陸上養殖が注目されている。
・また、水産業を支えてきた地域は、
加工業者や氷屋さん、箱屋さんがいて、
地域経済を支えておりますが、
魚がとれなくなってくると、
どんどん衰退していっています。
・そこに 陸上養殖場を立てれば、
関係者含めて地域の産業振興につながる。
●梅川さん自身、リージョナルフィッシュでは、
どんなアプローチを行っているのでしょう
→ これまで、牛や豚、鳥などでは
品種改良が行われてきたのに対して、
魚に関してだけ今も天然物が
おいしいとされるように、
品種改良がほとんど進んでこなかった、
そんな魚について、
遺伝子情報を書き換える「ゲノム編集」
という技術を活用して
自然な変異を促して高速で
品種改良できるプロセスを研究、稚魚の生産。
肉厚で成長の速い魚を 養殖22世紀鯛など、
美味しくする、成長を速くするなど
詳細、もう一度聴きたい という方は
こちらから