
2025.8.12
今日は、AIを活用した転職サポートの可能性に注目!
働き方に対する価値観の多様化を背景に、活況を呈している転職市場。
年齢や経験に関わらず、多くの人が転職を希望する中、
きょうは、そうした昨今の転職事情を踏まえ、今、注目を集めている
AIを活用した話題の転職サポートサービスに迫ります。
お話を伺うのは、株式会社体験入社 代表取締役社長の
松本聖司さん。
・これは会社がご自身の業態を表すために付けられた
社名なのでしょうか。
→はい。やはり弊社としては「入社後のミスマッチをなくしたい」
という強い思いがありまして、それを最も体現している言葉として
「体験入社」という社名にいたしました。
・では、その「体験入社」がどのようなサービスなのかを伺う前に、
前提として、昨今の転職市場の動向について
改めておさらいさせていただけますか。
終身雇用が崩れつつある中で、
転職する人が増えているという印象は漠然とありますが。
→はい。現在、年収アップや仕事のやりがいを求めて転職する方は、
増加傾向にあります。実際に総務省統計局のデータによりますと、
2014年に約290万人だった転職者数は、
2020年代には331万人まで増加しています。
・1割強、増えているのですね。
→はい。歴史的に見ても増加率は高く、これを1日平均に換算すると、
毎日約9,000人の方が転職している計算になります。
・毎日9,000人と聞くと、非常に多いと感じますね。
→そうですね。また、転職の成果についてですが、
大手転職サービス「doda」の調査データでは、
転職した方の約6割が年収アップを実現しているという
結果も出ています。
・実際に収入が増えているのですね。
転職する方の年齢層にはどのような特徴がありますか?
例えば、新卒で入社したものの、
社風が合わずにすぐに転職するといった
若い世代のイメージがありますが。
→最近の特徴として、40代から50代の転職が増えている点が
挙げられます。
この10年間で、その数は約6倍に増加したという
リクルート社の調査データもあります。
・私たちの世代は就職氷河期で、なかなか希望の就職先がなかったという背景があります。そのため、キャリアを積んだ今、本当にやりたかった
仕事に挑戦しようと考える人がいるのかもしれませんね。
→はい、その通りだと思います。実際に、確かなスキルを持つ
40代、50代の方が転職を成功させているケースは多く見られます。
・それでは、御社のサービス「体験入社AI」について伺います。
これはどのような仕組みなのでしょうか。
→「体験入社AI」は、転職活動における2つの大きな困りごとを
解決するサービスです。
一つ目は「求人が多すぎて、自分に合った企業が分からない」という
悩み。二つ目は「実際に入社してみないと、
仕事内容や社風が本当に自分に合うか、休日や残業の実態、
給与がどれくらい上がるかが分からない」という不安です。
・確かに、求人票には給与や休日日数が記載されていても、
その具体的な運用実態や昇給の仕組みまでは分かりにくいですよね。
そうした課題を、AIはどのように解決するのですか?
→まず、一つ目の「自分に合った求人が分からない」という課題は、
AIのマッチング機能で解決します。
弊社は「体験入社動画」という形で企業のリアルな情報を
データベースに蓄積しており、
AIがそれを基に求職者様に最適な企業を4社提案します。
これを「体験入社AIレポート」と呼んでいます。
・「体験入社動画」とは、どのような内容なのですか?
→弊社の「体験入社役モデル」が求職者様の目線に立ち、
実際にその企業で仕事を体験している様子を撮影した動画です。
・モデルの方が実際にその会社へ行くのですか?
→はい。仕事内容を体験する様子や、
働いている社員の方々との座談会を通して、
企業のリアルな部分を伝える内容になっています。
・企業側にとっては制作の手間がかかりそうですが、
それでも導入するメリットがあるのですね。
→おっしゃる通り、短期的には手間がかかります。
しかし、これによって入社後のミスマッチを防げるという
大きなメリットがあるため、多くの企業様に導入いただいています。
・求職者の方がサービスを利用する場合、
どのような流れになるのでしょうか。
→まず、弊社のサービスサイトから電話でのヒアリングを
予約していただきます。
その後、専任のアドバイザーがお電話し、
「職務経歴データ」を作成します。
・AIのサービスでありながら、最初は人と話すのですね。
→はい。AIのマッチング精度を高めるには、
情報の「質」が重要になります。
履歴書や職務経歴書の文字情報だけでは分からない
「どのような仕事にやりがいを感じるか」
「どのような社風は合わないか」
「率直に言って、どれくらい稼ぎたいか」といった本音の部分を、
アドバイザーが対話を通じて引き出し、データ化します。
・なるほど。そうしてできた質の高いデータを基に、
AIがマッチングを行い、「体験入社AIレポート」で4社を提案。
その後、求職者様はその4社の「体験入社動画」を見て、
ご自身の目でリアルな情報を確かめる、という流れですね。
→はい。そして、興味を持った企業が見つかれば、
我々アドバイザーが内定獲得までサポートさせていただきます。
・やはり、
入社後のミスマッチが大きな問題になっているということですね。
→その通りです。独立行政法人労働政策研究・研修機構のデータでも、
入社後のミスマッチの主な原因は「仕事内容の相違」や
「労働環境、社風の不一致」であることが示されています。
・では、未経験の業種へ転職を希望する方も多いのでしょうか。
→はい。最近は、未経験から新たな職種にチャレンジして、
スキルアップや給与アップを目指したいという方が非常に多いです。
人材不足を背景に、企業側も未経験者向けの求人を増やしているため、
チャンスが広がっています。
特に、住宅・不動産業界や飲食、物流、自動車、
製造業といった業界でその傾向が強いです。
・御社のサービスを利用して、
実際に未経験の分野で転職を成功させた事例はありますか?
→はい。例えば、20代の女性で、接客業から自動車の営業職へ
キャリアチェンジし、年収を大幅にアップさせた方がいらっしゃいます。その方は、年収約300万円から410万円まで向上しました。
・それはすごいですね。接客業で培った経験が、
営業職でも活きたということでしょうね。
→はい。単に年収が上がるだけでなく、
ご自身のどのスキルが活かせて、活躍できそうかを事前に
しっかり把握できるのが、弊社のサービスの特徴です。
・転職業界全体が抱える、さらなる課題は何だとお考えですか?
→これは私がこの業界に15年携わってきて感じることですが、
「入社後のリアルが見えない不安」という課題は、
今も昔も変わっていません。情報提供の手段が、
いまだに求人票という「テキスト」が中心だからです。
・確かに、どの企業も似たようなフォーマットなので、
特徴が分かりづらいことがありますね。
→文章だけで、仕事の実際や社内の人間関係を正確に伝えるのは、
どう考えても困難です。
・では、企業側は今後どうあるべきでしょうか。
→まずは、企業のリアルな情報を分かりやすく伝える努力が必要です。
弊社のような動画の活用も一つの手ですし、
選考過程で実際の体験入社やインターンシップを
導入することも有効でしょう。
・ただ、それを実行するのは企業側、
求職者側双方にとって負担が大きい。
だからこそ、御社は動画とAIを組み合わせた、
より現実的な手法を提案されているのですね。
→はい、その通りです。
・それでは最後に、転職を考えている方々へアドバイスをお願いします。
→転職は人生における大きな決断です。
その決断が良い方向へ向かうよう、
入社前に企業の「リアルな情報」を
ご自身の目でしっかりと確かめることが何よりも重要だと考えています。
「体験入社AI」が気になった方は、こちらのHPをぜひチェックしてみてください。
https://taikennyusha.com
もう一度聴きたい! という方は
こちらから