
2025.1.29
きょうは、大人になるとなぜ「1年が早い」と感じるのか?
充実した時間を取り戻す方法を探りました!
お話を伺ったのは、KADOKAWAから発売中の著書『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』が大ヒット中!
データ分析・活用コンサルタントの“サトマイ”こと佐藤舞さんです。
Q. データ分析・活用コンサルタントということですが、
普段はおもにどんなお仕事をされているのでしょうか?
企業向けですと、データをもとにした市場調査やマーケティングリサーチ。
個人向けですと、科学的な脳トレをコンセプトにした生産性アップのプログラムを主宰しています。
そして、そうした仕事から得られた知見をもとにYouTubeでも情報発信活動をしていて、
現在40万登録のチャンネルも運営もしています
Q. そんなサトマイさんの最新著書のタイトルが「あっという間に人は死ぬから」、
かなりインパクトがありますが、この本を出そうと思ったきっかけとは?
本の冒頭に出している例で、小学校の中休みの話をしています。
たった20分の休憩時間に、校庭にいってドッジボールをしていたわけですが、大人になった今、
たった20分じゃ何もできないと思って、手元のスマホでSNSをみて時間を浪費している。
何かがおかしい、この時間浪費の正体を解明したいと思ったのがきっかけです。
Q.著書では、大人になるにつれて1年が早く感じてしまう理由・正体について
「起承転結」大きく4つのテーマで書かれていますが、
まずは起承転結の“起”である「人生の浪費の正体を暴く」とはどういうことでしょうか?
一章では主に、既存のタイムマネジメント本では解決できなかった悩みはなんなのか、について言及しています。
時間術の本は、大昔からたくさん出版されてきて毎年ベストセラーになっています。
しかし、時間術の本が、ずっと売れ続けているということは、読者にまだ解決できていない悩みがあるはずで、
それを明らかにしています。既存の時間術の本では、「重要なことに時間を使いましょう」という主張はあるものの、
じゃあどうやって自分にとって重要なことを見つければいいのか、という点については言及されていませんでした。
例えば、健康を犠牲にして長時間働いて稼いだお金で、高級サプリメントや健康グッズを買うなど、
あべこべな行動をとることってあると思うのですが、自分にとって重要だと自分にウソをついてる自己欺瞞が
時間浪費の一つの正体である、という話をしています。
Q. 続いて、起承転結の“承”である「人生の3つの理と向き合おう」とはどういうことでしょうか?
自分にとって重要だと自分にウソをつくことを自己欺瞞(ぎまん)というのですが、自己欺瞞は、人生の3つの理を避けようとするときに本能的にやってしまいます。人生の3つの理というのが、死・孤独・責任です。
死は避けられないものですが、死や病のことを考えると今を生きられないので、
なるべく考えないように何かに熱中したくなります。
次に、孤独は、人は生まれる時も死ぬときも一人で生まれて一人で死んでいかなければいけません。
そして、自分の考えや思いは他人に100%理解されることはありません。しかし孤独の不安に耐えられないので、
繋がっていることの確認作業として、相手の顔色を伺ったりします。
そして、最後に責任ですが、人生は自分の意志で自由に選択していけますが、自分で選択したことの責任は100%自分に
返ってきます。それが不安なので、他人や社会や先天的な遺伝のせいすることで責任を回避しています。
このように、人生の3つの理を避ける行為は、いたって自然は反応なのですが、不安を避けるだけの人生に大半の時間を使うのは、果たして自分の人生を生きていると言えるのだろうか、という問題提起をしています。
Q. 続いて、起承転結の“転”である「自分の本心を掘り下げる」とはどういうことでしょうか?
人生の3つの理を、ただ避けるようにして生きることが、自己欺瞞的な生き方だとすれば、死・孤独・責任から逃げ続けて
安心を求めているうちに、結局は、死んでいきます。
人生の3つの理から目をそらし、ただ逃げるように安心を求めるだけの生き方ではなく、目的に向かって人生を進めていくことが、真に幸福な生き方なのではないかと本書では主張しています。
その「目的」というのが、自分は本当はどうしたいのか、という本心であり、自分が大切にしたい価値観に沿って人生を選択していくことです。なお、価値観というのは、すきという感情ではなく、主体的に行える習慣的な行動のことです。
例えば、「人に親切にする」なとです。これはひとそれぞれ違うので、価値観を見つけるためのワークを用意しています。
Q. 最後、起承転結の“結”である「本心に従って行動する」とはどういうことでしょうか?
三章でみつけた自分の価値観をもとに、具体的な目標設定をしましょうというのが4章です。
ここでは、私が5年間休まず続けて人生が変わった、目標設定のやり方を、科学的なエビデンスとともに解説。
ここで紹介する目標設定法を毎週1回行って5年間継続した結果、無職のニートという状態から、一年後には、
働く時間は半分になり、年収は4倍になりましたので、生産性8倍になった目標設定法を紹介しています。
Q. 最後に改めて、「1年が速すぎる」と嘆いているすべての大人に、サトマイさんからメッセージを!
実は、この本の裏テーマは、自己啓発を終わらせるというコンセプトでかきました。世の中には、
それこぞ時間を浪費してしまう自己啓発ノウハウであふれています。
本書では、逆効果になってしまう誤った自己啓発についても、科学的エビデンスをもとに言及し、過去2600年分の叡智を
集結させ、最新の心理学研究を踏まえて、この本を読めばOK、という状態にまとめました。ぜひチェックしてみて下さい。
詳細、もう一度聴きたい! という方は
こちらから