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2025年の日本経済

きょうは、2025年の日本経済を専門家に占って頂きました!

お話を伺ったのは、株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル、上席執行役員の宗正彰さんです!

Q. 早速ですが、株式市場には昔から、
干支にちなんだ「相場の格言」があるそうですが、
2025年、巳年の格言とは?
 
・江戸時代のコメ相場に由来する12の干支を使った相場の格言、現代は株式市場で活用。
・辰巳(タツミ)天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、
戌(イヌ)笑い、亥(イ)固まる…と12の干支の数だけ続く。
・巳年の今年は、「辰巳天井」で、辰年と巳年の株式市場、その水準が天井、つまり高い。
・実はこの相場格言がここ数年の日本の株式市場の動きと一致しているから面白い。
・辰年の前の卯(ウサギ)年は「卯跳ねる」で2023年の株式市場は確かに跳ねた。
・数年前に遡り2020年のねずみ年、「子(ね)は繁盛」でこの年から株価の上昇開始。
・2021年は「丑(ウシ)つまずき」で株式市場はこの年、一旦、躓きました。
・2022年の寅(トラ)年は「寅千里を走る」で株式市場は行ったり来たり。(乱高下)
・格言は先人の豊かな経験と経験に裏打ちされた知識が元。信じるに値する。
・こういった格言を意識することで株式市場が形成される可能性もある。(アノマリー)

Q. 今年の日本経済や株式市場に影響を与えそうな注目トピックスとしては
どんなことがあるでしょうか?

・第47代アメリカ大統領の就任式。トランプ氏の再任。1月20日、年初から最大級。
・アメリカ国内の政策に加えて、外交戦略についても語る「就任演説」は世界中が注目。
・トランプ氏と言えば「アメリカ第一主義」、国民からの人気の源。これを再確認する場。
・トランプ氏の再任で世界の政治経済が180度変わるとの覚悟が必要。期待も込めて。
・国内では7月の「参議院議員選挙」。昨年秋の衆議院選挙の流れからの「参院選」。
・昨年秋の「衆院選」は、自民党が2009年に政権を失って以来の「単独過半数割れ」。
・「衆参同日選挙」との声も最近はあります。同じ月には「東京都議会議員選挙」もある。

Q. トランプさんの大統領就任が
日本経済や株式市場に与える影響はどうでしょうか?

・関税の引き上げは十中八九やってくるでしょう。特に日本の得意分野「自動車の関税」。
・全ての国の製品に一律10%~20%の関税をと発言。敵対視する中国はその何倍もと。
・この水準を上限に彼流の交渉材料「ディール」に利用か。日本の政治家、大丈夫か。
・エネルギーの増産支援、こちらはエネルギー価格の抑制で日本には朗報だが為替次第。
・大統領選の最中から「トランプ・トレード」と呼ばれる動きが米株市場や暗号資産に。
・政治と経済は車の両輪、株式市場も。トランプ氏の政策を反映する株式市場になりそう。

Q. 低迷が続いている中国経済が、日本経済に与える影響はいかがでしょうか?
 
・GDP(国内総生産)の規模、アメリカに次ぐ世界第2位の中国経済の低迷は依然継続。
・その成長率は昨年から更に低下しそう(2025年の実質GDP成長率4.5%程度)
・トランプ大統領の就任は中国経済の最大のリスクにもなる可能性。対中政策は選挙公約。
・中国は日本の輸出国「第2位」どの業界の人からも中国向け輸出が事業リスクとの声。
・中国のGDP2割~3割の不動産関連の悪化に歯止めがかかるかに注目。財政出動前提。

Q. そのほか、国内の経済に影響を与えそうな今年からの変化はありますか?

・団塊の世代の全国民が75歳以上の後期高齢者になるのが今年。(2025年問題)
・団塊の世代は第1次ベビーブームの頃(1947年~49年)に生まれた「戦後世代」。
・今年を境に医療や介護需要の急増と生産年齢人口の減少が同時に起こる。
・社会保障制度や経済活動に大きな変化。日本は名実ともに「超高齢化社会」に突入。

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