
2026.10.28
各界のトップランナーに、
これまでの経験から得た
“学び”をシェアしていただきます。
今週は、
エッセイスト・メディアパーソナリティの
小島慶子さん!
1995年TBSに入社し、アナウンサーとしてテレビ・ラジオで活躍。
2010年に独立し、お仕事を続ける一方、プライベートでは、
2014〜23年まで、ご家族でオーストラリアのパースに教育移住し、
日本とオーストラリアを往復する二拠点家族生活を送ります。
2024年、お子さんが海外の大学に進学したタイミングで、
日本での定住生活に戻られています。
今日のテーマは、「海外での学び」
☆☆☆
私が海外で学んだことは
『人は同じ自分でも、時と場所によって全く別の人生を生きることになる』
ということです。
2014年からおよそ10年間、2人の息子たちと夫はオーストラリアのパースという、
もともと私が生まれた町にずっと暮らしていて、
私は東京に住んでパースとの間を年間10回ぐらい行き来するという、
今で言うところの教育移住をしたわけですけれど、
日本での人生とオーストラリアにいる時の私の人生、
あるいは私がどういう人物かって、全く別物になっちゃうんですね。
朝、日本出る時は、例えば夏だったら「暑いな」とか言って。でね、空港でも「あ、なんかあの人見たことある」みたいに言ってくれる人がいて、
「どうも」とかって「小島です」とかって言いながら、で、困ったことがあっても、
私が母語として喋ってる日本語で、どんな込み入ったことを喋っても、
大抵相手に通じるっていう環境で過ごしてるわけですよね。
でも、飛行機に乗ってオーストラリアのパースに行くと、
時の流れはほとんど変わらないんです、時差が少ないので。
だけど季節は逆になってて、真冬の慶子になってるわけですよ。
寒い寒いとか言って。で、謎のアジア人ですね。それで。言葉もですね、
私、学習した英語を「念」とともに使う「念グリッシュ」というのを使ってるんですね。
本当、最後は「念」で伝えるっていうね。もう本当不全感でいっぱい。
そんな自分になってしまうわけです。
その社会の中の、マイノリティとして見る世界っていうのを知ってですね、
今度また東京に、私また飛んで戻るわけですね。
そうすると急にね、東京の風景の見え方が変わるんです。
それまで東京で当たり前のように見えていたコンビニで働いてらっしゃる
海外からいらした方、
スーパーマーケットにいらっしゃる海外から働いてらっしゃる方、、、
急にその方々が、日本でどんな暮らしをしてらして、
家族とはどんな会話してるのかな、なんか困ってることないかな、
寂しい思いしてないかなとか、自分みたいに思えるようになったんですね。
だって、もし自分がオーストラリアで働こうと思ったら、その方々と同じか、
もっと弱い立場に置かれるので。
初めて私は東京にいて、海外から来た人のこと、私は全然ウェルカムしてるし、
みんな同じ人間だよねとか思ってたけど、
全然見えてなかったんだなあと思ってね。
なので、そういう意味では、10年間の日豪往復生活っていうのが、
私には大きな学びになったなあと思います。
☆☆☆
小島慶子さんの新刊
『一生許さないと決めたけど、今日も夫の健康を願っている。
シロクロつかない夫婦日記』は、講談社から発売中!
ぜひ、手に取ってみてください!
もう一度聴きたい! という方は
こちらから