俳優・山口智子さん②

各界のトップランナーに、
これまでの経験から得た
“学び”をシェアしていただきます。

今週は、俳優・山口智子さん！

1988年NHK朝の連続テレビ小説
『純ちゃんの応援歌』のヒロインとして役者デビュー！
この作品で共演された唐沢寿明さんと、のちに ご結婚。

『ロングバケーション』『29歳のクリスマス』
『崖の上のポニョ』では主人公／宗介の母親 りさ の声を担当。どの世代からも愛される俳優さんです。

今日のテーマは、「作品から学んだこと」

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私たちは明日、明後日の答えではなくて一生をかけて答えを出す、
一生かけた勝負っていうものがあるんだよということを教えてくれた人が葛飾北斎なんですよね。

北斎ってね「北斎漫画」とか、
ものすごい今や日本代表するそういうアニメとかコミックとか
漫画のもとになったと言えるほどの日本ならではの、
全てを描き尽くした北斎ですけども。

一生のうち何十個と名前を変えた人ですけど、その中で75歳のときに「画狂老人卍」って今で言えば「マジンガーZ」みたいなことですよね。ただの絵を愛するじいちゃんだぜ！ベイビー！イエイ！卍！
みたいなそういう気持ちで世に殴り込みをかけた作品が
「富岳百景」って言うんですよね富士山を100描き尽くす、
これが最高にかっこいいんですけれども、
一つ一つむちゃくちゃ迫力ある富士山の数々ではあるんだけど、
その中の最初のページに宣言文を書いてるんですよ。

「富岳百景」を出すにあたって「画狂老人卍」の宣言聞いてください！
みたいな宣言文があってそれがむちゃくちゃしみるんで、
これはもうかいつまんで説明しますざっとかいつまんで整理しますと
『6歳からいろいろ絵を描き始めたんだけど50歳前まで書いたもんなんてろくなもんがなかった。
しかも70前にはもう全然取るに足らないものばっかりだった。
だけど73歳でちょっとだけ悟りっぽい感じがわかり始めた。
だからこのまま努力を続ければ86歳で益々絶対向上し、
90歳になればものの奥義を極め、
100歳になったら神業の域に達するであろう百何十歳までなれば、
一つ一つがまるで生きているかのように命を得るのではないか。
願わくば長寿の神様ぁ〜私の言うことが嘘でないこと
どうぞ見ててください』むっちゃくくないですか？

この75歳でこんな宣言できますか。ということで、
一生をかけた勝負って自分にとって何だろう？っていうことを
思い始めるきっかけをいただいたのが北斎であり、
自分が追い求めるのであれば、こういう職人技の皆さん、
その姿を追いかけながら自分にとってエンターテイメント界での
職人になりたいと本気で心に誓った。それが北斎さん。
そこから自分のちょっと世界を巡る音楽プロジェクトっていう「LISTEN.」っていうんですけどそれを作り始めましたね。
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山口智子さんがライフワークとしている
『未来へ伝えたい「地球の音楽」を
映像ライブラリーに収めるプロジェクト“LISTEN.”』

10年に渡って26ヵ国を巡り撮影された
250曲を超える世界の美しい音楽映像ライブラリーは、
“生きのびるブックス”という出版社から発売されている書籍
『LISTEN.』にまとまっています。ぜひお買い求めください。
こちら

そして春から夏にかけて
ハンガリーの首都ブタペストのミュージアムで開催される
『LISTEN.展』も楽しみ！

さらに「 LISTEN .」の秘蔵映像をまとめた映像作品の上映も
控えているということで詳細は
『THE LISTEN PROJECT』のホームページでご確認ください。
こちら

もう一度聴きたい! という方は
こちらから