ジャーナリスト 堀潤さん①

各界のトップランナーに、
これまでの経験から得た
“学び”をシェアしていただきます。

今週は、ジャーナリスト 堀潤さん登場！

今日のテーマは、「人」から学んだコト

元NHKキャスターである
堀さんの、NHK入局時のエピソード

☆☆☆
私はこの人から学びました、
備前焼人間国宝の伊勢崎淳さん。

伊勢崎さんは、僕がまだ
NHKに入局した新人の頃に出会った人。

初任地が岡山だったんで、
岡山といえば備前焼で、
みんな取材するんですけど、
たまたま伊勢崎さんが
人間国宝に選ばれる
っていうタイミングで、
僕は取材をさせてもらって。

伊勢崎さんを主人公にした
初めての30分番組の
ドキュメンタリーを、
僕がディレクターで取材したんですね。

そしたら伊勢崎さんが、
「備前焼、山に行ったら、
昔のかけらがいっぱい今も
眠ってるから、山を歩きながら
撮影をするっていうのはどうですか」
って言ってくれて、
「あ、いいですね」って。

取材しながら、
「あ、これは鎌倉だね」
「これは室町だね」って言いながら、
ちょっと掘るだけで、
すぐかけらが出てくるんですよ。

「伝統と伝承の違いって
知っていますか？」
って言われたんですね。

「え、伝統と伝承、違うんですか？」
って。

「違うんだよ」と。

伝承っていうのは、
昔からあるものを、
そのまんまちゃんと伝えていくこと。

民話だったり、民謡とかもそうだし、
昔の人のものをそのまんま伝える、
ちゃんと守る。

伝統っていうのはね、
その時代の職人が、前の時代のものを
壊してやろうと思って、
革新を追求する行為なんだよと。

だから見てごらんって、
「この室町のものと、
こちらの新しいもの、全然違うでしょ？」と。

職人がこうやって新しい時代を
切り開いてるんだな、まさに
革新の連続が伝統なんだよ
と言っていて、それがその後の
人生を大きく変えまして。

とにかく同じことをやるんじゃないと、
今までのものを壊して
新しいものを作るんだと。
それがまあこれまで
積み重ねてきたものへの
敬意だったりとか愛情だったりとか、
ある意味、歴史を受け継いでいく敬意だ、
みたいなことを教えてもらいました。

だから、忘れられないのは、
人間国宝の伊勢崎淳さんです。
☆☆☆

そんな、堀潤さんのキャリアの始まりの地、
岡山から、瀬戸内エリアの
スタートアップについて発信する番組
「Setouchi Startup Flag」 #セトフラ
まもなくスタート！ということで、
気になった方は、
ぜひチェックしてみてください！
https://www.youtube.com/@SetouchiStartup

もう一度聴きたい! という方は
こちらから