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イギリスで「笑い」が処方される新しい仕組み!

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イギリスで「笑い」が処方される新しい仕組み!

■イギリスの医療現場で広がる「社会的処方」
イギリスの国民保健サービス「NHS(National Health Service)」
では、薬や治療といった従来の医療行為だけでなく、
地域活動に参加することで心身の健康を促進する
「社会的処方」が積極的に取り入れられています。

これは、チャリティ団体やボランティア活動、
健康促進プログラムなどに参加してもらい、
地域コミュニティとのつながりを持つことで孤立を防ぎ、
メンタルヘルスをケアしようという取り組みです。

■「お笑い」がメンタルヘルスの処方箋に
今回注目されたのは、その社会的処方の一つとして
「スタンドアップコメディ(お笑い)」が推奨されているという点です。

対象となるのは、以下のような症状や悩みを持つ人々です。
*不安障害
*うつ病
*パニック障害
*社会的孤立(一人暮らし、移民、マイノリティなど)

■コメディを見るのではなく「演じる」
このプログラムの最大の特徴は、コメディを
「観客として楽しむ」のではなく、
「提供する側(パフォーマー)になる」ことです。
参加者は約10週間のコースを受講し、自分の人生経験や辛かった出来事、コンプレックスなどを題材にネタを作成。
最終的にはグループの前で、
10分間のスタンドアップコメディを披露します。
自分の弱さや失敗談を「笑い」に変えて他者に伝えることで、
以下の効果が期待されています。

*ストレスの軽減
*自己肯定感の向上
*客観的に自身の状況を捉え直す視点の獲得

辛い状況を笑いに昇華させることで、「辛い」という感情から
一歩引いた別の視点を持つことができ、
メンタルヘルスの改善につながると考えられています。

■日本でも広がるか?コメディの可能性
イギリスではパブや劇場だけでなく、近年ではカジノやホテルなど
多様な場所でコメディライブが行われており、
エンターテインメントとして深く根付いています。
日本の一発芸や漫才とは異なり、
自身の生活や社会問題を語るスタイルが主流であるため、
今回の「処方箋」としての活用とも相性が良いようです。

また、日本でも英語・日本語のスタンダップコメディを
楽しめる場所が増えており、
ワークショップを通じて人前で話す自信がついたという
参加者もいるとのこと。
「笑いの力」は国境を越えるもの。
薬だけでなく「笑い」や「表現」を通じて心を癒やすという
新たなアプローチは、今後日本でも注目されるかもしれません。

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