SARAYA
ENJOY! NATURAL STYLE
ナチュラルなスタイルを提案するゲスト
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2026.03.01 ON AIR
山口未花子 (動物人類学者)
1976年京都生まれ
埼玉の「自由の森学園」に6年間寮生として通い、「奈良教育大学」では動物生態学を専攻。その後、人類学を学ぶために「北海道大学大学院文学研究科」に進学、博士号を習得。現在は人類学の分野から「動物」について研究。主なフィールドはカナダのユーコン準州。先住民のカスカや内陸トリンギットの人々と動物との関わりについて狩猟や芸術、信仰など様々な側面から研究している。その他に日本の小型沿岸捕鯨、西表島のイノシシ猟なども対象にしているほか、近年は狩猟免許を取り北海道で罠猟、銃猟も行い、肉や皮や角などの利用に関するワークショップなども行っている。単著に『ヘラジカの贈り物』、共編著に『〈動物をえがく〉人類学』『生きる智慧はフィールドに学んだ』など。

--- なぜ、森の中に向かうのか ---
「人間て、人間が暮らしている地域に
他のものを入れない・・・
特に自分と近い動物は入れない暮らしというか、
領土みたいなものを作って、
その中に閉じこもっている感じがするんですけど、
動物は越境してきたりもするけど、
人間が基本的には自分達が選んだ動物しか
自分のところに入れずに暮らしているうちに、
どんどん家畜化じゃないですけど(笑)、
人間自身も人間と一緒に暮らす動物も
それまでの野生のものと違う生き物に
なってきたな〜という感じが少ししてきて、
それがそのままでいいのかな?っていう、
そこで失われて行く“生きる力”みたいなものとか、
あとは人間だけが他の生き物と違う存在に
なり過ぎていて、ちょっと孤独じゃないですけど
寂しい気持ちも私はしてしまって・・・。
それで森の中とか野生動物の方に
行きたくなってしまうのかなという風にも
思っていたりしています」

--- 動物と人間の関係 ---
「命というものを考える時に、
人間同士で行き詰まったりする時に
例えば動物と人間とか、動物はというのを
考えてみると、少し違う見え方がしてくるというか。
人間が動物を食べるのも生き物として当たり前だし、
カナダの先住民の人たちの狩猟を見ていると、
獲れたらすごく喜びなんですよね。
大きいヘラジカが獲れたら、しばらくみんなが
飢えずに暮らせるし、美味しいものを食べられるし、
みんな喜ぶだろうしみたいな。
ヘラジカが獲れること自体、ヘラジカといい関係が
できているということでもあるので。
基本的には動物がみんな好きなんですよ、
狩猟・採集する人たちも。だけど動物を殺す
ということに結構、負い目を感じているというか、
人間の食べたいというエゴで殺してしまっている
みたいな感覚を日本人だとすごく自然に
持つのかなと思うんですけど、カナダの人たちと
一緒に狩猟していると全然その負い目とか
動物に悪いなという気持ちは無いんですよ。
何故かと言うと、ものすごく近い存在だから
人間が肉が無くてお腹がえっていると察して、
自分の肉をプレゼントとして贈与として
持って来てくれるというのが狩猟で動物に
出会うことなんだ・・・という考え方なんですよ」

--- サバティカル期間 ---
「日本語で“研究専念期間”と言うんですけど、
研究だけに集中していいですよ!という期間で、
教育の仕事をちょっとお休みできるんですね。
4月からの1年間はどこにいても、何をしていても
いいので、研究であれば・・・
だから、ちょっと長期でカナダに行ったりとか、
西表島のイノシシ猟の調査も行こうかなと。
メインでは長期のフィールド調査を
したいなと思ってます」

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